おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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次にお爺ちゃんとあんなことするのは誰になるやら


第三十四話「転校生は幼馴染」

 

 

「んにゃ、ご主人様ぁ…………」

 

朝、黒歌の寝言によって目が覚めた。

見れば、黒歌も俺も一糸纏わぬ裸体だった。

 

 

 

 

 

…………そう言えば、黒歌を抱いたのだったな。

 

今日は学校だと言うのに、よくもこんな事を…………散らばった服や着物、多数の使用済みの避妊具を見て、思った以上に、年相応な性欲があるのだなと実感する。

 

「んぅ…………ご主人様、おはよ♪」

 

黒歌は目を覚ましていきなり、俺に頬擦りをしてくる。

 

「……体は平気か」

「うん、大丈夫にゃん!…………ご主人様の、凄く大きかったにゃん」

 

昨日の情事を思い浮かべてか、黒歌は顔を真っ赤にする。

俺としては早く学校に向かう準備をせねばならないので、黒歌を無視して下着を身につける。

 

「あの時のご主人様の言葉……『一生俺から離れられない様にしてやる』って――――キャー!!!」

 

 

 

…………朝から元気だな。

 

 

 

 

俺は布団で悶える黒歌を放置して居間へと向かう。

 

「飯が冷めるぞ」

 

 

 

そう言い残して。

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

二学期。

 

どうも最近の若者と言うのは、夏休みと言う大きな休みの間にあか抜ける者が多いらしい。

 

椅子に座りながら眺めていて、中々面白いのだ。

あか抜けた奴とそうでない奴の雰囲気は、見ても分かる程に違うのだから。

 

「おい!隣のクラスの吉田の奴……何と三年の御姉様相手に一発決めたらしいぞ!」

「何だとぉ!?」

 

今日も今日とて、変態コンビこと松田と元浜は平常運航らしい。

それを変態女眼鏡こと桐生が弄るのが定番の光景だ。

 

 

こうしていると、平和と言うのは良いものだと実感する。

前世でこの年では乱戦真っ只中だったからな。

 

 

「よーし、席につけー」

 

担任の号令で、全員が席に付く。

 

「えー、唐突だが今日は転校生を紹介するぞ。では入ってくれ」

 

ガラリ、と扉が開き、教室に女が二人入ってくる。

一人は黒歌、もう一人は――――

 

 

「塔城黒歌です、宜しゅうおたの申しま~す♪」

「紫藤イリナです!皆さん、宜しくお願いします!」

 

俺の(自称)幼馴染らしい、教会の女戦士だった。

 

 

 

 

 

「紫藤イリナさん、貴女の来校を歓迎するわ」

「はい!皆さん!初めまして――――と言うより再びお会いした方の方が多いですね。改めて……紫藤イリナです!教会、いえ、天使様の使者として駒王学園に馳せ参じました!」

 

オカルト研究部と紫藤のやり取りを傍らで眺める。

……だが、紫藤の気が以前のものと異なるのはどういう事だ?

 

「……先輩、姉様は変な事をしていませんでしたか?」

「……多分な」

 

まぁ、あのヘンテコな挨拶のお陰か、本人はあっという間にクラスに馴染んでいたが。

それは兎も角、何故コイツは俺の膝に乗っているんだ。

 

「……嫌ですか?」

「…………好きにしろ」

 

もう、突っ込むのも辟易する。

そして紫藤はミカエル様は偉大云々と言い始める。

 

 

相も変わらず信仰心の強い女だ。

そしてアーモンドチョコに神が死んだ事を聞かれ、膨大な涙を流していた。

俺は無神論者なのでどうでも良いのだが。

 

 

そして紫藤が祈りのポーズを取ると――――背後から翼が生えた。

……天使?

 

 

アリtoキリギリスが言うには、和平が成立したことで、悪魔が使っているあの駒の技術が天界にも伝わった事で、所謂転生天使が生み出せる様になった、とのことだ。

違いは天使の場合、トランプで転生するらしい。

 

 

将来は悪魔と天使でレーティングゲームの交流試合を行うのだとか。

まぁ俺は参加できんから、どうでもいい。(最近周りとの実力差を嫌でも自覚し始めた)

 

 

と、何を思ったのか、紫藤が俺の目の前にやって来た。

怪訝に思っていると、手を差し出された。

 

「……?」

「……改めて初めまして、だね。私は紫藤イリナ。イッセー君が、小さかった頃の幼馴染だよ」

 

小さかった頃の、と言われても、俺には全く覚えがない。

頭を唸らせていると、自分の前世の記憶に埋もれていた、容姿の全く異なる少年と遊ぶ、栗色の毛の中性的な容姿の少女がいた。

 

 

 

―――――あぁ、そう言うことか。

 

 

 

「…………お前はどうやら、本当に俺の幼馴染だったらしいな」

「……へ?」

 

呆気に取られる紫藤を、「だが」と抑える。

 

「俺はお前と別れて暫くして、事故に遭った」

「っ!?」

「そのせいで……俺はお前と別れてからの記憶が殆ど無かった。だから覚えがなかったんだ」

 

そう言うと、紫藤は何処か安堵した顔つきになる。

 

「……まぁ、そう言う事だから、改めて宜しく頼む」

「…………うんっ!」

 

 

 




まだマイルドなマダラ

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