おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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コスプレ会は絶版だぁ


と言うかさっさとG4ルアードのスキル公開しろブシロードォォォォォォ
それと復活したクラレットもなぁぁぁぁ


第三十五話「馬鹿は三日会わずとも括目しないらしい」

 

 

 

…………これは、一体。

 

僕達は今、ディオドラ・アスタロトとのレーティングゲームの舞台となる場所にいた。

だけど、ゲームは最悪の形で中止となった。

 

 

――――禍の団の、襲来によって。

 

そしてもう一つ…………ディオドラは、禍の団と繋がっていたんだ。

奴はその混乱に乗じて、アーシアさんを連れ去り、僕たちは奴の言うゲームに参加させられる事になった。

 

ディオドラの眷属を蹴散らして進んでいた僕達。

……まぁ、向こうの女王と戦う際、部長と朱乃さんの一悶着もあったけど、僕達は誰一人欠ける事無く進んでいった。

 

 

そして進んだ先には――――

 

 

 

「……フリード?」

 

 

そう、あの外道神父――――フリード・セルゼンが、物言わぬ骸となって転がっていた。

だがその体は極めて気色の悪い怪物の物となっていた。

 

「……外傷を見るに、一撃で葬られたと見て間違いないわね」

 

部長の言葉通り、フリードの体には、何かで斬ったような跡以外、目立った外傷はなかった。

だがその体からは夥しい数の血が噴き出ており、フリードの体を赤く染め上げていた。

 

「……これをやったのが誰だか………まぁ、ある程度は見当はついているけど。皆、急ぎましょう」

 

部長の言葉に、僕達は頷く。

そして、神殿の最奥部へと進んでいった。

 

 

そこで見た物は――――

 

 

 

 

 

 

「がっ、あぁ………………………………ッ!!?」

「……どうした?もっと踊って見せろ、木偶」

 

全身を痛め受けられ血を吐くディオドラと…………そんなディオドラを冷たく見下ろす、イッセー君がいた。

 

 

……やっぱり、イッセー君だったのか。

 

 

でも、どうやってここに?

 

「…漸く来たのか」

 

イッセー君は此方に気づくと、他人事のように声をかけてきた―――ディオドラを踏み付けながら。

 

「ぎゃあぁ!!」

「…イッセー、どうやってここに」

「この木偶が転移するのに合わせて、俺も跳んだだけだ」

 

彼は無言で気を失っているアーシアさんを見やる。

つられて見ると、気を失っているらしいアーシアさんの手の甲に何やら紋様のようなものが浮かび上がっていた。

 

「……そうか、飛雷神の術!」

 

ミナト君が、合点が行ったように口にした。

 

「もしもの事を考えて、一応マーキングしていたが………功を奏したらしい。まぁ、このゲームが初めから無効になると言うのは、アザゼルに吐かせたのだが」

 

……アザゼル先生。

 

「では、やはりフリードを倒したのも」

「……あぁ、あの蛆の事か」

 

イッセー君はさして興味無さそうに呟く。

 

「ベラベラと煩かったから、閉じてやった。…まぁ、おかげで此奴の良い趣味が聞けた」

「…良い趣味?」

「聞きたいか?」

 

それからイッセー君は話した。

ディオドラの――――吐き気を催す下劣な趣味を。

 

「………こんな奴の為にっ、アーシアは!!他のシスター達は!!!」

 

激昂したゼノヴィアは、デュランダルを取り出す。

今にもディオドラに斬りかからんとしている。

 

「止めないでくれ、イッセー。此奴は……私が斬る」

「…好きにしろ。もう楽しむ価値もない」

 

そう語ったその瞬間――――ミナト君から声が上がった!

 

「――――皆さん!大変です!」

「どうしたの、ミナト!」

「アーシアさんの拘束具が、外れないんです!」

 

 

――――何だって!?

 

それを聞いた僕達は慌ててアーシアさんの元へと向かい、手足の枷へと攻撃を加える!

だが――――枷は全く外れる様子を見せない!

 

「そんなっ!?」

「一体どうなって………!」

 

そんな中、イッセー君は冷静にディオドラの髪を掴むと、彼の眼を一瞥した。

 

「あの手足の枷は何だ。答えろ」

 

彼が命令すると、ディオドラは虚ろな目のまま口を開いた。

 

「……あの装置は機能上、一度しか使えない。が、逆に一度使わないと停止できないようになっている。―――あれはアーシアの能力が発動しない限り停止しない。その装置は神器所有者が作り出した固有結界のひとつ。このフィールドを強固に包む結界もその者が作り出している。――――『絶霧』結界系神器の最強。所有者を中心に無限に展開する霧。そのなかに入ったすべての物体を封じることも、異次元に送ることすらできる。それが禁手に至ったとき、所有者のすきな結界装置を霧から創りだせる能力に変化した。―――『霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』、創りだした結界は一度正式に発動しないと止めることはできない」

「発動条件と、この結界の能力は」

「……発動の条件は僕か、他の関係者の起動合図、もしくは僕が倒されたら。結界の能力は―――枷に繋いだ者、つまりはアーシアの神器能力を増幅させて反転させること」

「効果範囲は」

「……このフィールドと、観戦室にいる者たち」

 

 

回復の反転――――と言う事は!

 

「アーシアの回復能力を考慮すると、全員お陀仏か。よく考えられている」

 

僕たちの驚愕を余所に、イッセー君は一人笑うと、アーシアさんを縛っている枷へと向かった。

 

「イッセー、何を……」

 

部長の疑問に答えず、イッセー君は右手で枷に触れながら、左手で印を結んでいく。

印を結び終えたイッセー君は、

 

「…解け」

 

そう低く呟いた。

すると――――手足の枷は音も立てずに消滅した!

 

その場に倒れこんだアーシアさんを受け止めるイッセー君。

一体どうなって…?

 

「もしかして、幻術?」

「あぁ。発動条件の任意の者にを、俺へと書き換えた。俺を発動者とする事で、この結界の処遇を決められるようにした。…後遺症はないだろう」

 

アーシアさんに向けて指を立てると、アーシアさんは目を覚ました。

 

「……イッセー、さん?」

「さぁ、帰るぞ」

 

イッセー君がそう言うと、アーシアさんはイッセー君に抱き着いた。

 

「…私、信じていました!イッセーさん達が、助けに来てくれるって………!」

「……勘違いするな」

「へ?」

 

だけどイッセー君は彼女を引きはがすと、背を向けた。

 

「俺はお前を助けたつもりはない。ただそこに転がっている木偶が良い顔をするのが気に食わなかったから、ここへ来ただけだ。…俺がそう言っている以上、助けてくれた等と決め込むのは烏滸がましい事だ」

「で、ですが……!」

「奴を弄った過程で、偶然お前が助かった…………それだけだ」

 

 

…………流石にその照れ隠しはどうかと思うよ、イッセー君。

見れば、アーシアさんも苦笑いだし。

 

 

――――でも、彼女は嬉しそうに目尻を光らせていた。

 

 

 

「――――アーシア」

「は、はい!」

 

イッセー君は背を向けたまま、アーシアさんに語り掛けた。

 

「ここにいたい――――以前お前は、そう意思表示しただろう?なら…………確りこの場所にしがみ付いておけ」

「!――――はいっ!」

 

そう嬉しそうに頷くアーシアさんは、その場で祈りのポーズを取っていた。

 

「何を祈ったんですか?」

「……秘密です」

 

ミナト君の言葉に、恥ずかしそうに笑むアーシアさん。

帰ろうとしていた僕達だったが、イッセー君だけはその場から動こうとしなかった。

 

「……アーシア」

「え……きゃ!?」

 

イッセー君はアーシアさんに近づくと、彼女を抱き寄せた!

 

 

 

 

 

刹那――――天井から降ってきた一筋の光と共に、二人の姿が消えた。

 

 

 

 

 

 

「神滅具で作った結界が人間ごときに壊されるとは…………霧使いめ、手を抜いたな。計画の再構築が必要だ」

 

聞き覚えのない声。

 

僕達の前に現れたのは数百を超える旧魔王派の悪魔。

ほとんどが上級悪魔と見られるが、中には最上級悪魔クラスの者も数人いた。

 

 

そして――――中央にいる二人の男。

この二人のみ、明らかに他とは違うオーラを放っていた!

 

「……誰?」

「お初にお目にかかる、忌々しき偽りの魔王の妹よ。私は偉大なる真の魔王ベルゼブブの血を引く、正当なる後継者、シャルバ・ベルゼブブ」

「同じく、真の魔王アスモデウスの正当なる後継者、クルゼレイ・アスモデウス」

 

 

――――旧魔王か!!

と、ディオドラ・アスタロトはシャルバ・ベルゼブブを見ると懇願しながら口を開いた。

 

「シ、シャルバ……助けておくれ……キミと一緒なら、こいつらを殺せる…旧魔王と現魔王が力を合わせれば―――」

 

 

が、その言葉は続くことなく、シャルバの手から放射した一撃がディオドラの胸を容赦なく貫いた。

 

「愚か者め。あの娘の神器の力まで教えてやったのに、モノにできずじまい。オーフィスの『蛇』を使ったにもかかわらずあの無様な戦い方……たかが知れているというもの」

 

嘲笑い、吐き捨てるようにシャルバは言う。

 

ディオドラは床に突っ伏すことなく、チリと化して消えていった。

 

「さて、サーゼクスの妹君。突然で悪いが、貴公には死んでもらう。理由は言わずとも分かるであろう?」

「サーゼクス様の妹、だから?」

 

シャルバが冷淡な声でそう語る。

シャルバは目を細めながら口を開いた。

 

「その通りだ。不愉快極まりないのだよ。我ら真の血統が、貴公ら現魔王の血族に『旧』などと言われるのは耐えがたいことなのだ。故に我らは現魔王の血族を滅ぼすことにしたのだ。―――サーゼクスの妹よ、死んでくれたまえ」

「―――――真の血統?真の魔王?………堂々と挑む度胸もなく吠え面を掻いていて、よくも抜け抜けとほざけるわね」

「何……?」

 

対して部長の口から紡がれたのは、彼らに対しての侮蔑だ。

不愉快そうに顔を歪めるシャルバと、部長が予備動作なく腕を振るったのは、ほぼ同時だった。

 

 

 

すると―――――クルゼレイの腕が、消し飛んだ。

 

 

 

「―――――ッ!?」

 

 

今しがた起きた現象が信じられないと言わんばかりの表情で、クルゼレイは言葉もなく地に膝をついた!

シャルバもまた、驚きに満ちた表情で部長を凝視していた!

 

「………あなた達の考えなど、欠片も理解したくないわ。でも、一つだけ言えるのは――――私の可愛い眷属に手を出した事、万死に値するッ!!!」

 

それと同時に、僕達もそれぞれ戦闘態勢に入る!

 

「下らなく足掻くか……ならば、全員ここで朽ち果てるがいいッ!!」

 

 

シャルバの言葉を皮切りに、戦闘は始まった。

 

 

 

 

 




え、ディオドラ?ポーズしてる間にヤラレチャッタ☆に決まってるじゃないですか

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