おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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話が早いと思いますが、ここのイッセーはまだ悪魔ではない故に……


第五話「兵藤一誠は堕天使と戦う?」

 

「さて…………」

 

俺は何時もの通り、イズナを寝かし付けた後で、アーシアに案内した寂れた教会へと赴いた。

 

『相棒が行かずとも、奴ら悪魔がどうにかするんじゃないのか?』

 

それもそうだが、奴らは均衡状態を保つ意味で迂闊には動けない筈だ。

ならば、人間の俺が一番動きやすいから、動くだけだ。

 

それに、妹の友達が死ぬ事になるやもしれんからな。

 

『やはりお前の行動源は妹なのか……』

 

当たり前だ…………と言うより、俺の行動源は妹含めた家族がそうだ。

父さんと母さんを除け者にするな。

 

『すまん』

 

……まぁ、怒っても仕方ない。

と、気付けば俺は教会の入り口前に着いていた。

 

 

 

「あんれれ~?こぉんな所に人間の餓鬼が来ちゃノンノン!ですよぉ?アレかな?俺ちゃんに殺されに来た酔狂なバカなのかしらん?ひゃーはははは!」

 

 

…………本当の馬鹿がここにいるぞ。

 

 

ふざけた態度を見せながら現れたのは、白髪の男。

手には剣の柄、腰には銃をぶら下げている。

 

「堕天使の関係者か?餓鬼」

「おいおいおいおいおーい!自分の事棚に上げて俺ちゃんの事は餓鬼呼ばわりですかぁ!?気に入らねぇなぁぁ!!そんな訳で、即ぶっ殺…………ブヘッ!?」

 

奇声を発しながらバレバレのモーションで銃を撃ったソイツの一撃を余裕でかわし、蹴りで壁際までぶっ飛ばしてやった。

 

まぁ、運が良ければ生きてるだろう。

それよりもだ。

 

 

 

「何時まで覗き見している気だ?」

 

俺は後ろの物陰にそう問い掛けた。

すると物陰からは…………確か、木場祐斗と塔城小猫?が現れた。

 

「あはは、バレてたんだ」

「バレたくなければここに来る前から気配を消すんだな」

「やっぱり先輩は、規格外過ぎます……」

 

ほぅ…………

 

「目上の先輩に対して大した口の聞き方だな」

「イダイッ!痛いです先輩……ッ!」

「ちょちょ、イッセー君!?」

 

俺は生意気な塔城にアイアンクローを決めてやった。

塔城は悶え、木場が俺を止めようとするが、無視だ。

 

とは言え、流石に可哀想か。

俺は1分程と考えていたアイアンクローを30秒で切り上げ、塔城を解放する。

 

「酷いです、先輩……」

「それは兎も角、何故着いてきた?」

「……部長からの指示でね」

 

曰く、この地で堕天使が何やら小細工を仕出かそうとしたらしい。

リアス・グレモリーはそれを知り、それを止めるタイミングを図っていたとか。

 

「その場に乗じて、俺の観察……か?」

 

俺がそう聞くと、二人は黙りになる。

当たりか。

 

「まぁ、今は知らない事にしてやる」

 

着いてくるなら勝手にしろ、とだけ呟き、俺は先を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

木場side

 

 

 

 

「着いてくるなら勝手にしろ」

 

そうイッセー君は言い残すと、その場を去っていった。

恐らく、彼が出会ったと言うシスターさんの元へだろう。

 

「小猫ちゃんは、イッセー君の事をどう思う?」

 

すると、小猫ちゃんはまだ頭を擦っていた。

よっぽど痛かったんだね…………でも、確かにあのアイアンクローは受けたくないと思った。

 

 

だって……ただ頭を握っているだけなのにゴシャッ!!メキメキメキッ!!とか鳴るんだよ?

普通じゃないよ。

 

「いろんな意味で、規格外です……」

 

そうだね。

思えば、僕らの尾行にだって恐らく気付いていた。

 

イッセー君はここで僕らに声をかけたけど、来る途中にも気付いていただろうからね。

 

 

それに…………

 

 

「さっきの一撃、まるで見えなかったです……」

 

 

そう、先程白髪の男を蹴り飛ばした一撃。

あの攻撃が全く見えなかったのだ。

 

 

スピードにある程度馴れている僕でさえ、だ。

それでいて壁を突き破った事から、蹴りの重さがよく分かる。

 

 

 

ドォンッ!!

 

 

 

「……さて、僕らも行こうか」

「……絶対に、私達無駄骨折りです」

 

言ってて虚しくなるから止めようよ、小猫ちゃん…………。

 

 

 

 

 

木場side out

 

 

 

 

「アーシア、生きているか?」

 

俺はドアを蹴破り、中央の広場に現れた。

そこではアーシアが張り付けにされており、夕麻がそれを止めようと必死でもがいていた。

 

「イッセーさん?!」

「イッセー君!!」

『やはりあの女堕天使は穏健派らしいな』

 

……変わった奴だな。

まぁ、それはリアス・グレモリー達も同じか。

 

「アーシア、少し眠っていろ。直ぐに終わる」

「あっ…………」

 

俺はアーシアと眼を合わせ、幻術をかける。

するとアーシアはたちまちぐたりと意識を落とした。

 

「貴様……あの時の小僧!?」

「夕麻。眼を瞑っていろ」

「えっ?」

 

俺は襲い掛かってきた神父や堕天使をーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

「ーーーーッ!?」

 

須佐能乎の手で文字通り、薙ぎ払った(・・・・・)

 

 

その場に残ったのは、五体満足の夕麻と片腕を失った堕天使、そして、上半身の無くなった人間だった物だ。

 

上半身が無くなった腰からは血が鯨の潮吹きの様に迸る。

直ぐ様夕麻は眼を反らした。

 

 

……やはり、アイツも眠らせる必要があったか?

 

「さぁ、残るはお前だけだ。まぁ、お前にはもう飽きているからな。一瞬で終わる」

「ふ、ふざけーーーー」

「水遁・硬水衝波」

 

俺は硬質化させた水を操り、ドリル状に回転させ奴の心臓目掛けて突き刺した。

その時点でもうその堕天使は死んだ…………が、それでは味気がない。

 

「……弾けろ」

 

突き刺した水を爆発させ、身体を弾き飛ばした。

アーシアや夕麻に血肉がかかる可能性があるからな、そこは上空に打ち上げて行っている。

 

 

俺?見てから須佐能乎余裕でした。

 

 

 

…………まぁ、しかしあれだな。

 

「きたねぇ花火だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は後日談+エピローグです(はやっ!)

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