グライオンはやっぱり毒身守型だよね〜(΄◉◞౪◟◉`)
“痛いっ、助けて............。”
“誰か............。”
目が覚めるとそこは薄暗く、少し肌寒く感じた。まるでさっきまで悪い夢を見ていたかのように、心の中がざわついた。
その場で立って辺りを見渡すと、そこは平凡な民家であることがわかった。窓ガラスからは小さな光が差し込み、その近くにある花の入った花瓶を照らしていた。さらに目を凝らしてみると、本棚やたんす、九尾の狐、古びたテーブルなどがあった。
............あれ?
九尾の狐?
「これはこれはご主人しゃま〜。ようやくお目覚めになられましたね〜♪」
「えぇっ!?」
「良い驚きっぷりで♪。私たち九尾は人々を驚かすことが大好きですから♪」
「喋った!?」
「私が喋ってないのなら、他に誰がございましょう♪」
九本の尻尾が生えた狐は楽しそうに続けた。
「ご主人はおそらく記憶をほとんど失っているでしょうが、何かわずかなことでも覚えていますでしょうか?」
......確かに、何も思い出せない。なぜここにいるのか。ここがどこなのか。自分の名前さえも思い出せない............。
「ごめんなさい、今は何も............」
「お気になさらないでください♪。徐々に思い出すだけで結構ですよ♪」
窓の外を見てみると、差し込んでいた光が月によるものだったのだとわかった。
「早速ですが、ご主人しゃま、あなた様は記憶を失っておりますので、これから私が言うことをよ〜くお聴きください♪」
「は、はぁ............」
「あなた様は今、あなた様がもといた世界とは別の世界。ここ、異世界におります。私たちからすれば、あなた様の世界が異世界ですけれどね」
「異世界............」
「はい♪。そして、この世界とあなた様の世界とは違いがありすぎる故、あなた様の世界感がこの世界に乱れを生み出しているのです」
「つまり、私が元の世界に帰る必要があるということですか?」
「飲み込みが早いですね♪。その通りです。過去にも来たことがある方がいましたが、その人を例にして話しますと、その人は個人が持てる特性、“魂(コン)”というものを持っていました。あなた様も同様な能力を持っているでしょうが、自身が持つ魂はどのようなものかわかりますか?」
「わからないです............」
「ですよね〜♪。あ、お気になさらないでください♪。すでにわかってる方が稀ですから。とにかく、それを手にしたあなた様は異世界に戻る努力をしてもらいます!」
「どうすれば戻ることができるのですか?」
「ありがちな質問ですね〜♪。ですが、それに関して私たちは、誰かを元の世界へと戻す役目を終えると、ほとんどの記憶を消されてしまうので、教えたくてもムリなのですよ............」
九尾は何かを言い忘れたように続けた。
「魂とは生まれつき持っている力でありますので、あなた様が元いた世界で経験したことがそのまま影響することもあります。何かありますか?」
「過去に経験したことか〜」
その時、ある過去の出来事が頭の中を横切った。
“まま〜!”
“どうしたの、()?”
“嫌なこと考えちゃった............”
“そうなの?可哀想に............”
“あのね、ままが死んじゃうところ............”
“え?そんなことあるわけないでしょ♪。だいじょうぶ、もう忘れなさい”
“うん”
今回も閲覧ありがとうございます!
ちなみに、
女の子の主人公の名前は決めてますよ〜
ただ公表してないだけです!
次回作もお楽しみにしていただければ何よりです!(//∇//)