東方咆狼録は休載(非公開)にしています。すいません。
スランプ状態ですが、新作をこれから不定期ですが投稿させていただきます。
畏怖された少女の始まり
『綺麗な物には棘がある』
と言う言葉がある。それは常日頃からそう思うし、他の人もそう思っている事だろう。そして綺麗な物を背負っている人はどう思っているだろうか…そんなこと言ったって他の人達は分かってくれるはずもなく、聞くたびに自己嫌悪が募っていく。これはそんな『綺麗な目』を持ってしまった少女の幻想物語…
蜉蝣が揺らぐ程日差しが強い夏の真っ只中私はかいてしまった汗を洗い流し着替えていた。普通の人なら着替えるだけで良いのだが私だけはもう1つやることがある。それは、
『目に包帯を巻くこと』
しかし、不思議なことに包帯をして光が入らないはずなのにそれを透過して普通の目として機能しているのだ。そして私の目が自分でも吸い込まれそうなほどきれいなのである。そんな綺麗な目は恐ろしい物が宿っていたのだ。
それは私の父から聞いた話だ。私が生まれて少し経ち私が目を開けたとき私の周りには担当の先生と看護師が二人そして産んでくれた母と父がいたらしい。その場にいた人全員が目を見つめたその時、父以外の全員が生気がなくなったように倒れたそうだ。倒れた人全員は死亡…父はそれを見て血の気が引いた。倒れて人全員は眼鏡をしておらず、眼鏡をしていた父だけが助かったと言うことだ。何が言いたいかと言うと『私の目には目を合わせてしまった者を死に至らす』と言うことだ。その当時は裸眼で見なければ死ぬことはなかったが、年を重ねるにつれてその効力は強くなっていった。それを知ったのは中学3年の梅雨、虐められていた時いじめっ子の一人が私の巻いていた包帯を取った時だ。彼は眼鏡をしていたがそんな効果が初めからなかったと言う感じで彼は生気を失くした様に倒れていったのだ。それを見た私は呆然として動かない人形を呆然と見ていた。それ以来人前では決して包帯を外すことはなくなった。
あの事件から2年経ち、高校二年生の夏休みになって毎日が退屈でしょうがなかった。着替えが終わると自室に戻りパソコンを立ち上げると寺院や神社を調べる。既に持ち主から手放されたものも全て。特に興味をそそられるものがないとわかると自分の目について調べ始める。が、当然そのような関係のサイトには当たらない、出ても二次元のものかデマが多いから見つける度にため息を吐く。
「何でこんな目を持っちゃったんだろう…」
そう呟くと、パソコンを閉じ自分のベッドに横になりいつの間にか眠りについていた。
夢を見ていた
夢の中にはどこかの民族衣装のような恰好をした金髪で長髪な女性が立っていた。
『幻想郷は何もかも受け入れてくれる場所、あなたのような人離れしたものですらね。こちらに来たいなら博麗神社まで来なさい』
と胡散臭く、現実離れしたことを言ってくる。博麗神社と言う神社と言うのも聞いたことがない。
『博麗神社には狐と猫が行き先が教えてくれるわ。』
それで夢が終わった。目が覚めると辺りは暗くなっており時計を確認すると12時を指していた。ふと、机の上には見知らぬ傘が一本閉じたまま置いてあった。それを手に取るとぼんやりとだが夢のあの女性が頭に浮かぶ。私は高校に入っても友達は誰一人出来なかったし父は失踪と今の現実には未練はない。なら誰とも必要していないこの現実にいる必要もない。私は荷物をまとめると家を出る。そこには私を待っていたかのように狐と猫が座っていた。狐が歩き出すと私も歩きだしその後ろに猫がついてくる。はぐれない為だろうと自分の中で納得するといつの間にか廃れている神社へと到着していた。2匹が神社内に入っていったので慌てて私も境内に入っていく。
「あら、意外と来るのが早かったわね」
いつの間に現れたのか後ろには夢の女性が背後から耳元で囁いた。少し驚くが無意識に持っていた傘を彼女に返す。彼女は別に持ってこなくてもよかったのにと言わんばかりの顔をするが受け取ってくれた。
「おっと、自己紹介してなかったわね、私は八雲紫、幻想郷の創始者であり大賢者よ。」
「は、はぁ…」
創始者やら大賢者とかで尚更胡散臭い。来たのは間違いであったと心から思い鳥居の方を向こうとした瞬間、足の感覚がなくなり、私は突然現れた穴に落ちていった。
主人公の目は光がなくても普通の人と同じように見える設定にしていますので誤解なさらないようお願いいたします。
後主人公の名前は次で公開いたします。