このTSな会話不可少女に救いの手を   作:零点

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少しずつですがスランプが和らいでいる作者です。大体1.5ヶ月ぶりの投稿になりました、コメント大歓迎です
※作中のオリジナルキャラの零とおしゃべり(コメ)してくださる場合、必ず{零}と付けてコメント宜しくお願い致します。
{まゆたん}と付けてコメントして頂ければまゆたんが貴方とお喋り。


この宿無しパーティに豪邸を2

「ここがその豪邸か」

 

俺達は今クエスト中、と言うのも元はウィズに対する依頼をこっちに譲ってもらったのだ。ウィズは街では聡明な魔法使いで通っているらしくたまに頼みに来る人がいるんだとか。ちなみに今回は除霊、最近になって元貴族の別荘に霊が現れ続けているらしいが霊ならアクアがいるから安心だから肝心なのは報酬、なんと依頼主の大家さんいわく依頼を達成すればこの豪邸に住んで良いという。

 

「まったく太っ腹だよな大家さん。」

 

「しかし聞いた話では祓ってもまたすぐに霊が寄ってきてしまうそうですよ、大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫、私がいるじゃない。なんたって私は女神にしてアークプリーストなのよ、いわば対アンデットのエキスパートよ!みてなさい。」

 

みんなが歓声をあげるとアクアはおもむろに豪邸に手を伸ばしブツブツ言い出した、まあ実際一応は女神だし上級職だし上手くやってくれるだろう。

 

「この屋敷には貴族が遊び半分で手を出したメイドとの間にできた子供その隠し子が幽閉されていたようね。」

 

…そう思っていた時もありました。というかなんでそんな事までわかるんだよ。

 

ー零sideー

 

私達は豪邸の霊を調べるのに夢中になっているアクアさんを門の前に置き去りにし各自割り当てた部屋で早々に荷ほどきを済ませて今は集まって掃除の終盤、そろそろ終わる頃?

 

「これで掃除は一通り終わったな。」

 

「部屋割りも決めたし、荷物も運び込んだし、あとは夜を待つだけだ…ってどうしたんだ零?」

 

「…。」

 

…別に何もないですよ、そう何も。

 

「きっと今頃お化けが怖くなったのでしょう、まったくあの不思議な力を持っていてもまだ中身は小さい子供ですね、いや本当に!」

 

一つ言うとカズマさんは散々私が女でないと主張しましたが結局男とも同年代くらいだとも信じてもらえなかったようです。

 

「おばけ こわい ちがう。」

 

ともかくそれです、お化けなんて怖くないのですよ、急に脅かされるのが嫌いなだけです…すみませんやっぱり怖いです、お化け屋敷なんかは生前小学校低学年の頃に一度母親の後ろで目をつぶりながらついて行ったっきり完全拒否なのですよ、あれは完全に相対してはいけないジャンルです。

 

「口ではそんなことを言っても私にはお見通し、さぁ白状するのです!」

 

「やめてやれめぐみん、自分が年上だからとそんなことばかりやっているといつか痛い目を見るぞ、私はむしろ大歓迎なのだが。」

 

「それにしてもアクアのやつ遅い「好きなものはぬいぐるみ、そして冒険者達の冒険話、でも安心して、この子は悪い子じゃな」…まだやってたんだが。」

 

そう言いながら一度開けた窓を速攻で締めるとすぐに気を取り直したカズマさんは「解散!」と声をあげその掛け声で少しだけキョトンとしながらもみんなはこの部屋を後にした、号令的なもなものは無かったんでしょうか?この異世界。

 

「ちょっと、なんでみんないないのよ!」

 

みんなが分かれてから数分後、やっとアクアさんが大声を上げて入ってきました、それにしてもあれだけ気づかないってビックリですね。それはともかくすでにみんなも私も夕食は終えているのであとは各自部屋で待機、アクアさんはアンデットにはめっぽう強いらしいのでおそらく任せることになるでしょう。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆

 

日も完全に落ち夜になった、さっきなぜかスケスケのパジャマ?に着替えていたダクネスが部屋から出て入ってしまった。退治にでも行くんでしょうか?霊は物理で倒せないイメージがあるので正直ダクネスの行動は疑問に思えてなりません。あぁそういえば同じくらいにアクアさんが悲鳴をあげてましたね、アクアさんでもきっとおばけが怖かったんでしょう、あれでもやっぱり女の子ですね。

 

そんな的外れな思考を巡らせながら私はベッドの掛け布団を被って丸まっていた。

 

「ターンアンデットターンアンデットターンアンデット花鳥風月〜ターンアンデットターンアンデットターンアンデット!」

 

アクアさんの声が家中に響き渡る、ターンアンデットはたしか成仏させるスキルだったはず、ならもう何も心配はいりませんね、そう思った私は警戒を解き布団を被るのをやめて寝る準備。

 

「コンコンコン」

 

ドアを叩く音が聞こえてきた、もう寝る準備も済ませたのに誰なんでしょうか?…っ!?

 

警戒を解いていたのがいけなかった、何故ならドアを開けるとそこにいたのは明らかに霊が憑いている人形たちなのだから。

 

「なぅーーーーーーーー!!?」

 

悲鳴をあげる私は部屋の中で追い回されぐるぐると回っているがこれではジリ貧、ならば別の部屋に行くしかない、私は隙を見て廊下へ逃げ出しすぐさま別の部屋に入った。

 

「ふぁ〜、どうしたんだよ零。」

 

「カズマカズマかじゅまー!!」

 

カズマさんを見るとどうやら私が走ってきた音で目を覚ましてしまった様子、しかし今は関係ないここまでピンチなんだから。そうこうしているうちに閉めたドアから私の部屋の時より大きく叩く音がし始めた。

 

「カズマ にんぎょう ろうか 霊 たくさん!」

 

「あのどんどん叩いてるやつか、くっ!逃げ道がないぞ。…よし、ここにいてもラチがあかない、強行突破だ!」 

 

そう言うとカズマさんはドアを勢いよく開け人形を弾き飛ばし強引に突破した、私はというとカズマさんにおんぶしてもらい顔をカズマさんの背中に埋めていました…怖いですし。とここで再度ドアの開閉オンが私の耳に入ってきた。 

 

「…どこ?」 

 

「アクアの部屋だ、アクアなら簡単に除霊できるだろうしな〜っと、あれ?アクアはどこってうわー!!」 

 

「「ふぁーーっ!!」」

 

悲鳴をあげるのも無理はない、アクアさんの部屋のベットにはアクアさんでない者がいたのだから。闇夜に赤く光る目、ピンク色の…パジャマ?おや、よく見るとめぐみんちゃんでした、というか同様に悲鳴をあげた時点で気づくべきでしたね。

 

「なんだよめぐみんか、危うく気絶するところだったぞ。」

 

「それはこちらのセリフです、何故カズマがこの部屋にとびこんでくるんですか、アクアが帰ってきたと思ったのに。」

 

辺りを見渡してもアクアの姿はない、やっぱりまだ霊との戦闘から戻ってきてないらしい。

 

「ということはアクアはまだ除霊中ってわけか、そういえばなんでめぐみんもアクアの部屋に?」

 

「それは…人形があちこち動いておりまして、アクアに身の安全を守ってもらうのと、一緒にトイレにと思いまして。」

 

「お前もか、俺も零が部屋に入ってきておきたんだが幽霊?が入るのも時間の問題だったんでアクアの部屋に来たんだが、当てが外れた。」

 

「あの…。「ん?」カズマでも構わないのでトイレに付いてきてくれませんか?」

 

「んー…まあいいぜ、せっかくだし俺も出しとくか、正直人形は厄介だが。」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「カズマ、本当にいますか?」

 

「…いるよ、一体何回聞けば気がすむんだお前は。」

 

なんとか人形のお化けの目をかいくぐり今はトイレの前に、めぐみんちゃんはトイレの中ですが。

 

「…そうですか、あのこの状態はかなり恥ずかしいのでできれば大きめの声で歌でも歌ってくれませんか?」

 

歌ですか。

 

「誰が悲しくてこんな夜中に歌「うーうー、きっとくるーきったくるー」なんでよりにもよってそのチョイスなんだ零。」

 

とりあえず覚えている曲を歌ってみましたがこれはダメなようですね。

 

「トゥルルルル、トゥルルルル、トゥルルー。」

 

「どうしてその曲が出てくるんだよ。」 

 

これもダメ?まゆたんと一緒に思い出せた曲は随分くせ者揃いですね。 

 

「さっきから不安になるような歌ばかりですが大丈夫なのですか!?」 

 

「だいじょーぶ。…さいたーさいたー、ちゅーりーぷーのーはーなーがー。」 

 

「それだ!」 

 

どうやら今回は良かったらしいです、しかもかなり好印象。とりあえずそのまま私は覚えているところまでは歌いましょうかね。 

 

「あ、もういいですよ終わりましたから。ありがとうございます。」 

 

その声とともにめぐみんちゃんは無事に用をたすことができた、それに変わるように「じゃあ俺な」とカズマさんがトイレに入って行ってしまいました。 

 

「ヒマー…ッ!」「ヒィッ!…もしかしなくてもいますよね人形が。」 

 

退屈しているとフラグ回収の如く突如不穏な音が小さく響く、恐る恐る見てみると案の定に人形が廊下の角から顔をのぞかせていた。 

 

「カズマカズマカズマカズマカズマ!!」 

 

カズマを連呼しながらドンドンとドアを叩いても当然開けてくれない、これは…。 

 

「あける。」 

 

決意した私達は勢いよくドアを開け入ると同時にトイレへと転がり込んだ。 

 

「ちょっ!何入ってきてるんだよ、痴女か!」 

 

「仕方ないじゃないですか、すぐそこまで人形が迫ってきていたのですから!って待ってください今こちらを向かれたらっ!」 

 

「ッ!」バタッ

 

「あ…。」

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

眼が覚めると既に太陽は昇って朝を過ぎてしまっていた、どうやらカズマさんの…あれを見てしまったせいで気絶したみたい。でもおかしいです、私は今は女の子ですけど生前は男でした、ちなみに今回いくつかわかったことがある、まず女体化の影響がここまできていたこと、それと…カズマさんのが生前の私のよりも大きいという事である。




ア「そういえばなんであの屋敷に霊が寄り付いてきてたの?」
カ「どうやら墓地にいたずらか何かででかい魔法陣が書かれてたらしくてな、その魔法陣がどうやらアンデットを寄せ付けないようにするものらしいんだがそれに霊が反応して逃げるようにあの別荘にきてたらしい…ってアクアどうした?」
ア「じ…実は少し前の夜に散歩してたら墓地にアンデットがいて怪しそうな魔法陣を使ってたので倒そうとしたんですが逃げられて、代わりに怪しい魔法陣を消してアンデット払いの魔法陣を…書き…ました。」
カ「お前のせいかー!」
この後、二人はクエスト報酬を断り大家さんに謝りにいった所、心優しい大家さんは引き続き住んでくれて構わないと言ったそうな。
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