魔法少女リリカルなのはvivid ~Strongest worst Belka emperor~ (休載)   作:鈴木颯手

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注意!物凄い駄文となっています。それでもいいかたはしたにいってください。





















第壱話

「……………やはり……………しか……………」

 

「いや……………だと……………だから……………」

 

「とりあえず…………して……………から………」

 

「………………だな」

 

…うるさい。

 

耳に粘りつくような声。止むことのない機械音。肌に触れる水の感触。

 

………水?

 

水と言うか液体が全身を触れている。

 

目を開けても視界は全面オレンジでよく見えない。辛うじて見えたのは人の輪郭のみだ。

 

これらの情報から割り出される結果は、

 

①ここは天国。今見ているものは全部幻覚。

 

②実は死んではおらず液体につけられて存命している。

 

③一番あり得ないが死んだあと生き返り液体に入れられている。

 

①はないだろうな。機械音が聞こえる時点で何処かの工房か研究所だと思うしな。

 

②の可能性は結構ある。体を見ることはできないが指一本と動かせない状態なのだ。それならば今の状態の理由が一致する。

 

③はないな。確かにベレヌスと話したりしたがだからといって本当になるわけがないしな。

 

とここまで考えときいきなり爆発音が響いた。それと同時に大音量のアラームとそれにかき消される人の声。

 

やがて爆発音は大きくなっていきオレンジの視界に黄色いなにかが弾けるような物が見えたと思ったらなにかに吹き飛ばされて俺の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここは?」

 

やがて目を覚ました俺は全身がしびれて動けない状態で仰向けに倒れていた。

 

服は来ていないようで直接肌に素材はわからないが冷たい床が伝わってくる。

 

見える天井は崩れており上の階が見えていた。

 

火が回っているようでなにかが焼ける臭いと炎で蠢く影が見えた。

 

「…一か八かやってみるか」

 

このままいればやがて炎によって焼き死ぬだろうしそうでなくてもこの状態でいるのは不味かった。故に俺は行動に写すことにした。

 

目を閉じて自身のリンカーコアの状態を確認する。それと同時に回りの炎から魔力をすいとりリンカーコアに少しずつ注いでいく。

 

リンカーコアを調べた結果魔力が空っぽだった。そのせいで体が動かなくなっていた。だから俺は魔力を注いだのだ。

 

俺は炎の魔力変換資質を持っている。魔力から炎を作れるなら逆もできるだろうと考えた結果だったがうまくできてよかった。

 

俺は全身に力を込める。そして指先から動かすように力を入れると思ったより簡単に動かせた。

 

俺は先程まで立つのも困難なほど老衰していたのに。

 

そう考えると他にも不自然な点はたくさん有った。

 

俺は力を込めて立った。液体に浸かっていた影響か上手く立てないがそれでも立てた。

 

俺は現在の状況を確認するために回りを見渡す。

 

俺が吸収した所為か火は収まっていたが液体に浸かっていた時に聞こえていた機械音はせず床には燃えかけた何かの資料やここにいた者であろう人の死骸などが散乱していた。

 

爆発の影響で所々に穴は空いているがここは天国ではなさそうだ。だが死ななかったわけではないみたいだ。

 

俺は両手を見る。そこには骨が多少浮き出た程度の若い手が合った。

 

体を見回しても先程までの自身の体ではなかった。

 

「…若返っている?」

 

体は痩せ細っているが老人の体ではなく青年の体であった。

 

「…③が正解だったのかな?」

 

取り合えず今やるべき事は情報を集めることだ。ここがどこかわからない以上行動の仕様がないからな。

 

しかし、情報になりそうな床に散らばる資料は燃えて見えなかったため仕方なくゆっくりと動かして別の部屋へと向かった。


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