【登場人物】
雲龍(2)
仙人みたいな長女、刺身よりは焼いた魚が好き
天城(2)
脱げば脱ぐほど強くなる脱衣系、小宇宙の勝負に聖衣は不要
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ
「おっぱい大きめ性格控えめ居るだけで男の本能がカチンコチンになる娘で」
「いたかねぇ、そんなの?まぁいいさ、テキトーに座ってな」
とりあえず希望を言うだけはタダなので言うだけは言ってみる、ママはクソ長い煙管をトントンと叩き、テキトーな席に座ってろとの事なのでいつもの様にテキトーな席に座って煙草に火を点けた
「フーッ~…」
そういや上から軽巡の更なる改装がどうのこうのお達しが来てたな、誰かは知らねぇけど…
「雲龍です」
「天城でーす」
「お…おぅ!ま、まぁ座れ座れ!」
おぉ…これは珍しくアタリじゃねぇのか?デカさに関しては説明不要ッ!ってぐらいデカい正規空母姉妹、雲龍型
「何を飲む?」
爆乳空母の長女、雲龍
仙人みたいなヤツで乳がデカい、最初は霞を吸って生きてるんじゃねぇかと疑ったが、普通に焼いた魚を食っていた
「ドンペリですか!ドンペリですよね!」
爆乳空母の次女、天城
乳がデカく、ウチに来た当初は売れない演歌歌手みたいだったがいつの間にか路線変更してポールダンサーになっていた
ちなみに、コイツらの下に雲龍型のリーサルウェポンと呼ばれていた残念な末妹、葛城が居る、何故アイツだけ残念なのかよくわからないが、たぶんコイツらに栄養を奪われたのだろう
「とりあえずビール」
「ビール?」
「えー?ドンペリにしましょうよ!ドンペリ!」
グイグイきやがるな、この次女は…当てにきてるのか?いや、当ててんのかッ!なるほど、良いサービス精神だ
「はい、ビール」
仙人みたいな長女は毎度お馴染みのオリ●ンビールの瓶をテーブルに置いた、そう、瓶をテーブルに置いただけだ
「いや…雲龍クン?」
「なにか?」
「いや、サービス業!注ぐまでがサービスだろ!?」
「そうなの?天城」
「そうよ姉さん、え~…たしか、ビールをグラスに注いだら提督がこう…谷間にチップを差してくれるのよ!」
「ふ~ん」
コイツらルールわかってねぇよ!なんだその変な知識!
「ちょっと待てオマエら、ちゃんとママから接客の教育受けてんのか!?」
「私は聞いてない、天城が聞いたから大丈夫」
「大丈夫です!ちゃんと漫画とドラマでベンキョーしました!」
「受けてねーじゃん!ちょっとママ!どうなってんのママーッ!」
「ま、待って!チェンジしないで!チェンジしないでください提督!私達お金無いんです!お金欲しいんです!」
天城はナイスパイオツを圧しつけてくる!クッ!なんて乳圧だ…ハンパじゃねぇ!まるでダンプカーのようなプレッシャーだッ!
「私達がお金稼がないと!下の妹がお腹を空かせて私達の帰りを待ってるんです!」
「そうそう、それ」
必死さを感じる次女とは対照的に、抑揚の無い声で常にレ●プ目の長女は皿に盛った柿ピーをボリボリと食べていた
「あ、オマエ!柿の種ばっか食うなよ!」
「ピーナッツ、嫌い」
「この野郎ォ…」
「あ!ビール!ビールですよね!提督!ビール飲むんですよね?今、天城が注ぎますから!チェンジはナシで!」
「あ゛?…あぁ、じゃ頼むわ」
「はい!…って、姉さん、栓抜きは?」
「歯で開けたらいい」
ワイルドかッ!!なんだこの長女ッ!ピーナッツ嫌いなくせに瓶ビールはオジイちゃんみたいに開けてるのか!?
「いやいやいや…姉さん、それはちょっと」
「そう、天城…ちょっとそれ、こっちに置いて」
「はい?どうするんで……」
ズルッ……!!
「…え?」
瓶ビールの上の方がズルッとテーブルに落下し、シュワシュワと白い泡が瓶からこぼれ落ちる
「あの…?え?」
「これでいい?」
天城はわかってなさそうだが、今のは恐ろしく速い手刀、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
「っーか普通に栓抜き取ってこいよ、あと、柿の種ばっか食うな」
「ピーナッツ、嫌い」
「俺も嫌いなんだよ」
「と…とりあえず、お注ぎしますね!」
ようやく注がれたビール、正直、コイツらにおっぱいがなければ許してないぞ
「はい!どうぞ!」
「おう、オマエらもなんかテキトーなの飲んでいいぞ、あと、マジピーナッツ食えよ、鼻に突っ込むぞ」
「ピーナッツ、嫌い…あ、そうだ、妹に持って帰ろう、天城、ビニール袋」
「ないです」
「じゃ、2人でポケットに詰め込もう」
コイツ、サービスの意味がまるでわかってねぇ、よし…
「おっと…つい三半規管が異常をきたしバランスを崩してしまったー」
「む」
我ながら、オスカーが狙えるであろう名演技で雲龍が誇る渓谷に向かって顔をダイブする、これは…ッ!!なんと言う弾力性!見た目を裏切らない柔らかなるクレバスッ!これがザ・世界遺産ッ!
「…煙草臭い」
「ちょ!提督!ちょっとダイレクトすぎッ!姉さんも避けるとか…」
「…ありがとう雲龍クン、これで残念な妹と美味しいものを食べたまえ」
俺は雲龍の手に神々の棲む山々の入山料を握らせると、雲龍はドヤ顔なのかドヤってないのかよくわからない顔を天城に向ける
「………ほら天城、姉さんお金貰った、姉さんちゃんと仕事やれるでしょう?」
「うわ~…ちょっと納得いかないけど、ってか、提督のゲスぶりに天城はドン引きしました」