【登場人物】
提督(56)
色々とだらしないバッドガイ
普段はバスケだったり競技ダンスだったりとアツいスポーツ活動を行う施設、体育館…
本日18:00に体育館に所属する艦が集まるように全員にプリントを配られていたのだが…
「オイ!テートクまだ来ねーのかよ!」
「う●こなげーんだよ!」
「いつまで待たせる気だ!オラァもう腹がペコちゃんだヨ!」
定刻になっても提督は姿を見せず、イライラしたヤンチャシップ達はとりあえず目が合った奴とメンチを切り合っており、今にもルール無用の残虐ファイトが開戦しようかの空気に包まれていた、その時…
「やーすまんすまん、すっかり遅れてしまったな」
「おせーよ!」
「ウ●コも大概にしろよテメーッ!!」
一応、申し訳なさそうに頭をヘコヘコ下げながら提督が体育館にやって来た
「う●こじゃねーよ、ちょっとパチンコ打ってたら確変止まんなくてよ、いやぁ~…いつ見ても頭悪りぃわ、聖なるポーズ」
「遅刻した理由が最悪だよこのヤロウ!」
「舐めてンのかオッサン!まず謝れよ!」
「だらしない提督ですまない」
‐‐‐
「えー…っーワケで明日とか明後日とか、まぁ週末だな、週末から大本営からお達しがあった秋の大作戦が始まります」
規模としては中規模になるらしいが、その内実は始まってみなけりゃわからんのはいつもの事だ
「えー…オマエらは強い」
ざわ…ざわ…
「どいつもこいつも一軍として十分戦えるレヴェルに達している、自信持っていけ」
どいつもこいつも素行に問題があるし、大体アホではあるが艦娘として見れば実力派だ、上司としてはそこら辺に不安は無い
「オマエらァ!最高のチームワークを見せろォ!!」
ウオオオォォォ!!コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!コ・ロ・セ!
普段はしょーもないバイトに勤しむ奴らにも等しく、レギュラーだけだけではない、ワンポイトの活躍で誰もが一攫千金を掴むチャンスを与えられる作戦海域を前にコロセコールで臨む艦達は皆、目をギラつかせていた
◆◆◆
「フーッ~…」
「お疲れ様です、コーヒー淹れましょうか?」
「冷蔵庫に缶コーヒーがある」
「そうですか」
執務室の喫煙期間にはまだ早いが灰皿の用意しとくか
「資材は問題無く臨めそうですね」
「結構、後は毎度のコトだがでたとこ勝負だ」
「そうですね」
「とりあえず明日、バカどもには準備を入念にさせとけよ、魚雷もピカピカに舐めさせろ、丁寧にな」
まぁ、普段から常勤バイトで魚雷磨きがあるからワリと綺麗なんだが、やはりドーグをピカピカに手入れすると気持ちも入る
「はぁ?普通にイヤですけど?」
「普通にイヤとかゆーな青毛が」
「青毛じゃないです、五月雨です」