基本はコンビですが今回は珍しく単一
【登場人物】
提督(58)
あちらを勃てればこちらが勃たない変態
鈴谷(22)
今回のイベント海域は出番なし、最上とくまりんこは出てる
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ、作戦期間中にこーゆートコに来るのはどうだって?知らないね!
「良い調子らしいじゃないかい?」
「まぁ、ママも知っての通りやればできる子なので」
若干やりすぎるところも目立つが、どいつこいつもMVP穫りたくて仕方ないのだろう、俺はテキトーに空いてる席に座り煙草に火を点けた
「フーッ~…」
そう言や、作戦期間中も開いてんだなこの店、この時期にキャストに出る暇人とかいるんだな
「ティーッス、鈴谷だよ」
「…」
テーブルに現れたのは最上型の面汚しと名高いハイスペックビッチ、鈴谷
「ちょ!なんで無言?鈴谷だよ!フツーは指名とかまず無理な人気者の鈴谷だよ!」
「チェンジ」
「ちょ!待てよ!」
「チェンジだチェンジ、真!!ゲ●ターロボぐれーチェンジだよ、お、あそこ古鷹さん居るじゃん、古鷹さんと替われ、今日は古鷹さん指名するわ」
「いやいやいや!チェンジなし!ノーチェンジでいこーよテイトクぅ!鈴谷すげーサービスすっから!パンツぐらいなら見せるから!ね?」
「やかましい、オマエの愛●でベトベトの薄汚れたパンツなんぞ見ても仕方ないだろーがビッチが」
「ビッチじゃねーし!ってか汚れてないし!昨日買った新品だし!」
なかなか喰い下がるビッチに、とりあえず俺はなんかちょっとイラッとしたら古鷹さんとチェンジすると言う条件で席に付く事を許した
「ナニ飲むー?ビール?」
「チェンジで」
「なんでェ!?ナニ飲むか聞いただけじゃん!?」
「存在がイラッとした」
「暴君かッ!!」
「暴君じゃない、提督だ」
コイツ、作戦期間中にこんなトコで働いてるとか暇人なのか?
「まぁいい、ビールだ」
「ティーッス、あ、鈴谷もなんか飲んでいい?」
「水道水か井戸水なら飲んでいいぞ」
「厳し過ぎるッ!!」
「ゴチャゴチャ言ってるんじゃねーよビッチが、さっさと注がんかいダボが」
「へいへい」
鈴谷はいつもの微妙に冷えてないオ●オンビールを取り出し手慣れた感じでグラスに注ぎ俺に手渡してきた
「はい、ビール」
「ご苦労」
「でさぁ~…鈴谷も喉渇いたかな~って」
「あぁ、チェンジしていいぞ、古鷹さんと」
「…なんでもないです、喉渇いてないです」
とりあえず冗談はこのぐらいにしておき、テキトーなのを飲んでいいぞと許可するとアツい涙を流して感謝された
「クソッ!美味すぎるッ!悪魔的だッ!」
「そういや熊野のアホはいないのか?」
「熊野?あー…熊野は見たい番組があるって」
「ふ~ん」
「ナニ?熊野が居た方が良かった?」
「え?」
「え?じゃないよ、ナニそのコイツ何言ってんの?当たり前じゃない?みたいな顔」
「ナニ言ってんの?当たり前じゃない?」
「……え?マジ?」
ナニ言ってんだコイツ?イカレてるのか?
「え?マジで、その…アレですか?提督は熊野さんみたいな方がお好きなのでしょうか?」
「火」
「はい」カチッ!ジジジ…
「フーッ~…」
「や、煙草とかいいから、一服するタイミングじゃなかったよね?」
「まぁ浜風ちゃんよりは好きじゃねぇな」
「それ殆どのヤツが対象じゃん、っーかこの機会に聞くけど提督熊野に甘くて鈴谷に厳しくない?ナニこの差」
「別に甘くないぞ」
「熊野にはジュース買ってあげるのに鈴谷には買わないじゃん、っーか水にタン吐いて渡すレベルじゃん」
被害妄想の激しい野郎だな…何がコイツをここまで追い詰めたのだろう
とりあえず、ビッチの相手するのも面倒なのであっちで暇そうに欠伸してる古鷹さんでも眺めて心を癒すとするか…
「フーッ~…」グググ…
「ちょっと、こっち見ろよテメー!」
「あ?なんだって?」グググ…
「なんだって……って!?なんで勃ってんの!?」
「いや、古鷹さんを見ていたらツイな」
「意味わかんねーし!?変態ッ!変態なの!?」
「昔はどこかヤボったい感じがする田舎の女学生だったのにいつ間にやらスタイリッシュになっていた古鷹さんを見ていると興奮しないかね?」
「しねーし!!どんな性癖だよ!変態か!変態なの?変態なんです!?」
「変態じゃない、提督だ」
次回は発令!艦隊作戦第三法
ドラゴンフライが火を噴く