【登場人物】
熊野(11)
どう考えてもこのバイトに向かない不適切人材
最上姉ちゃんとくまりんこ姉ちゃんには逆らえないが上の姉ちゃんと提督にはわりとやりたい放題
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ、たまに残念なパイオツも出没するんだが…
「古鷹さんで」
「…今日は居ないよ」
「え?マジで?」
なんだよ古鷹さん居ないのかよ、古鷹さんに重巡のイイトコをセクシャルに教えて貰おうと思ったのに…
とりあえずテキトーな席に座り古鷹さん以外のセクシャルを待つ事にした
「…フーッ~」
「ちょっと、煙草はやめてくださいまし」
俺の煙草を手刀で叩き落とし、席へやって来たのは最上型の最底辺、熊野
「ナニすんだテメェ!」
「私の髪とか服に煙草の匂いが染み付いたらどうするんですの!訴えますわよ!」
「うるせぇな、ファブ●ーズでもすりゃいいじゃねぇか」
その後もぶつくさと文句を言いつつも熊野はとりあえず俺の横に腰をおろした
「しかし珍しいと言うか意外だな、お前がママの店でバイトとは…」
「あら?私もバイトぐらいしますわよ、以前、くまりんこ姉ちゃんと交通調査のバイトをしましたし」
「えー…」
熊野が曰わく、くまりんこ姉ちゃんがロードレーサーを買いたいとの事なので協力し、お礼にフ●ンタオレンジを買って貰ったそうだ
「アホか」
「アホではありませんわ」
「まぁいい、とりあえずビールな、ビール」
「私、カレーが食べたいですわ、朝にハニートーストを食べて以来何も口にしていないのでお腹が空いてましのよ」
「接客業舐めてんのかァ!!」
ダメだコイツ…どう考えてこの仕事に向いてねぇよ
「冗談ですわよ、冗談、クマノジョークですわ」
「何がクマノジョークだ」
「ビールでしたわね……え~、コレかしら?」
この店はオリ●ンビールしか無いのだろうか?別にママの趣味に文句を言うつもりは無いのだが、もうちょっと客のニーズについて考えてみては貰えないだろうか…
「はい、どうぞですわ」
「瓶だけ置くな、グラスに注げ!グラスに!」
「ガタガタとうるさい男ですわね、チ●ポついてますの?」
「ついてるよ、っーか女の子がチ●ポとかゆーな、ゴチャゴチャ言ってねーで早く注げ、身体の中の穴とゆー穴から触手突っ込まれる邪眼かけられてーのか?」
「うるさいですわね、今、注いで差し上げますわ」
熊野はイマイチ慣れない手つきでビールをグラスに注ぎ俺の前に置く、なんと言うかコレはアレだ………泡だな
「さぁ!おあがりよですわ!」
「泡じゃねーか、これビールじゃねーで泡90%じゃねーか!」
「私、ペプ●は上手にグラスに注ぐのは得意なんですの」
「なんでペ●シは得意なのにビールはダメなんだよ?舐めてんのか?」
「ペ●シペ●シと言ってるとペ●シが飲みたくなってきましたわね…女将、ペ●シをお持ちなさい!」
熊野は漫画やドラマで見た事ある貴族のように手をパンパンと鳴らしてママにペ●シを持って来いと要求する
「接客業ォォォォォ!!接客しろよ!接客!上客かッ!」
「あとカレーが食べたいですわ、提督もいかが?女将のシーフードカレーはヨダレが止まりませんわよ」
「女の子がヨダレが止まらねぇとかゆーな、俺もシーフードカレー貰うわ」
正直、ママのシーフードカレーってのには興味がある
「女将ーッ!女将ーッ!シーフードカレー2つですわーッ!」
次回こそシャングリ・ラ!