明石(2)
注文すればだいたいなんでも入荷するし販売する危険人物
売れる物を売る事に躊躇いが無い
弥生
睦月型駆逐艦、だいたいキレてるが最近は不気味な笑顔を浮かべる姿が見られる
速●ヒロの大ファン
卯月(2)
うーちゃん、ぷくぷくぷーと鳴く
切り札はデー●ンの召喚
提督(7)
必殺技はデ●ンローズの陣、入ったら死ぬ
「チッ…煙草がきれたか」
胸元にある筈の煙草が無い、カートンで買って机の引き出しにストックしていた分も無い
「仕方ない、明石クンのトコに行くか」
別に自販機でもいいが、ついでに予備も補充しておきたい
「オイ、サミエラ、ついでになんかいるか?」
「五月雨です、そうですね…あ、シャーペンの芯を買って来てもらえますか?」
「シャーペンの芯な、手間賃はお前の命だ」
「重い!手間賃が重すぎるッ!」
予定調和な五月雨のツッコミを無視し、俺は煙草を求めて明石の店に向かった
「へいらっしゃい」
「…」
眠らない店、不夜城
みんなの店アカシメイト…
「今日は何にしま…」
「ピラニアンローズ!」
「ぐわああああああああ!!」
グシャアッ!!
「グハァ!!」
「グハァ!…じゃねーよ、なんだこの店?前より悪化してるじゃねーか!なんだこのポスター?舐めてんのか?」
「ハァ?」
以前は資材や便利なアイテムが入った未開封のダンボールが山積みされ、どうでもいいオタクグッズが並んでいたが、状況は更に悪化の一途を辿っていた
「…だって売れるし」
「誰が買うんだ、誰が!ア゛ァ?石ボなんぞ誰が買うんだ!!」
「あ、それ古鷹さんが買ってました、最近ハマってるらしくてこないだ石膏のカタログ見てましたよ」
「…ジーザス」
「あ、提督も買います?アイドルっぽい商品いっぱい入荷してますよ」
「なんで俺がイケメンアイドルの商品買うんだよ、バカか?膝の皿叩き割るぞ」
コイツ、マジで早めに始末しないとマズいな…
今は普通の漫画でキャッキャ言ってる幼い駆逐艦のキッズ達が間違ってアンソロとか手にとって道を踏み外しかねん
「スイマセーン、キンプリのブルーレイ入荷してますか?」
「あ、弥生ちゃんいらっしゃ~い、お待ちかねのブルーレイ入荷してますよ~」
既に遅かったァァァァァァ!!!
よりにもよってあの弥生タンが道を踏み外すどころか崖下に転落してるーッッッ!
「はい、コレ」
「…やった、フフフ…」
しかもすげーキラキラしてる!すげー笑顔だよッ!見た事ない満面の笑みだよッ!
「ロイヤルデモンローズ!」
「ぐわああああああああ!!」
グシャアッ!!
「グハァ!!」
「お前なに売ってんの!?いたいけな少女になんてモン売りつけよーとしてんの!」
「…だって、注文されたし」
「ダメだろ!純(ピュア)な駆逐艦にこんなもの売っちゃダメだろ!戻れなくなるぞォ!」
「そうだぴょん!」
う、うーちゃん…いつの間に!!
「弥生!もうやめるぴょん!せっかく遠征で貯めたお小遣いをそんな物に使っちゃダメぴょん!そうだ!うーちゃんと遊●王カード箱買いするぴょん!」
「うるさい!放せッ!」ギロッ!
「ヒィ!!弥生がキレたぴょん!」
「あ、そうそう…新しくクリアファイルのセットも入荷したんですよ」
「買う、いくら?」
「やめるぴょん!」
「うるさいッ!!黙ってろ!」ギロッ!
「ヒィ!?」
なんてことだ……なんてことだ
普段大人しい子ほどアレって事なのか?
一度キレると手がつけられないおきゃんかッ!