不健全鎮守府   作:犬魚

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最終海域を前に、まずは頭を下げに行くクズの鑑

【登場人物】

提督(63)
金と権力が本当に好き、何かが抜けている

五月雨(27)
痒いところに手が届く髪の長いやつ

レーベくん(2)
ドイツから来た駆逐艦、チ●ポついてない

マックスくん(2)
ドイツから来た駆逐艦、チ●コはついてない、やや口が悪い

Warspite(4)
英国から来たバロシ、通称、陛下、大変尊い御方でいらっしゃる


提督と五月雨と高いクッキー

「いよいよ最終海域か…」

 

「そうですね」

 

秋の作戦も遂に最終戦、ここはビッと勝ってシーズンを終了したいところだな…

 

「最終海域ですし、大和さんと武蔵さんを出しますか?」

 

「いや、今回は陛下に出陣をお願いする」

 

「陛下に…?」

 

前回うちにやって来た英国から来た究極女王、ウォースパイト陛下

一軍旗艦として戦力は申し分無い、今回は陛下のデビュー戦としてうちのクズどもには陛下のサポート及び肉の壁として働いて貰おう、陛下が傷一つ負うものなら国際問題になりかねん

 

「よし!早速陛下に出陣を頼みに行くか…五月雨、付いて来い」

 

「え?私もですか…?」

 

「だって1人じゃちょっとアレじゃん、あ、クッキー買って行くぞ、高いやつ」

 

「はぁ」

 

俺と五月雨はまずは三●に行き、高いクッキーを購入して陛下の部屋を訪ねる為、海外艦の住む寮へ向かうコトにした

 

◆◆◆

 

「あ、テイトクだ」

 

「なにしてんの?」

 

海外艦の住む寮に行くとドイツから来た駆逐艦、レーベきゅんとマックスきゅんが寮の前で犬に餌を与えていた

 

「陛下はおられるか?」

 

「ヘーカ?」

 

「Warspiteさんです」

 

痒いところに手が届く五月雨、コイツ地味に発音いいな

 

「あ~、Warspiteさんなら談話室に行くって言ってたよ」

 

「子供達に英語のLessonするとかなんとか…」

 

さすがは陛下だ、アホな子供達にインターナショナルな授業を自ら行ってくれるとは…

尊いッ!なんて尊い御方だッ!チクショウ!目からアツい涙が溢れて止まらねぇ!!

 

「チクショウ!チクショウ!」

 

「…サミー、なんでこのオッサン泣いてるの?」

 

「マジキモいんだけど」

 

「さぁ?見たい番組でも見逃したんじゃないですか?」

 

レーベきゅんとマックスきゅんがオレのアツい涙にドン引きしている気がするがそんな事は些細な事だ

 

「ところでレーベさん、この犬なんですか?ビスマルクさんが猫を飼ってるのは知ってましたけど…」

 

「コイツ?グーラフツェッペリン犬だけど?」

 

「は?」

 

「グーラフツェッペリン犬」

 

レーベきゅんとマックスきゅんに尻尾を振る1●1匹の犬でお馴染みのダルマチアン種の犬、どうやらこの寮で飼っているらしいのだが……グーラフツェッペリン犬?

 

「グラーフ・ツェッペリンの飼い犬なのか?」

 

「そうじゃない?」

 

「えらく曖昧だな、ちなみに名前は?」

 

「グーラフツェッペリン犬」

 

マックスきゅん曰わく、いつの日だったか、グラーフ・ツェッペリンの横に居たのでそれはグラーフの犬なのかと聞いてみたら“ふむ、私の犬に見えるのか?”と答えた、それ以来グーラフツェッペリン犬と呼ばれてこの寮に居るらしい

 

「まぁ、ちゃんと世話するなら別に問題無いか」

 

「普段はグラーフが散歩とかしてるよ」

 

「ふ~ん」

 

顔色の悪いグラーフの意外な一面な気がするな、伊達におっぱいデカくない

 

「まぁいい、五月雨、談話室に行くぞ」

 

「そうですね」

 

◆◆◆

 

「それではTextの15頁を…」

 

「陛下ァ!リベ!テキスト忘れましたー!」

 

「Oh…では隣のキヨシに見せて貰って下さい、いいですね?」ニコッ

 

……談話室の前までやって来た俺と五月雨、しかし、今!この部屋に入る事が躊躇われていた

 

「結構、本格的に授業してますね」

 

「あぁ、提督ビックリ、ビックリだよ」

 

あのアホなキヨシとリベッチオだけでなく朝霜や第六駆逐隊のヤンチャキッズ達も頭に尊皇攘夷とか天下無双とか書かれたハチマキ巻いて真面目に講義を聞いてやがる…

 

「どうするんですか?空気読まずに入りますか?」

 

「空気読んで授業が終わるまで待つにキマってるだろーが、カル●スソーダ流し込まれてーのか?上の口から」

 

「では、終わるまでここで待ちましょう」

 

「そうだな、オイ、サミエモン、なんか食い物持ってないか?オレはとにかく腹減ってんだよ、早くなんか出せよ」

 

そういや朝から三●とか行って何も食ってねぇんだよな

 

「五月雨です、高いクッキーならありますけど?」

 

「でかした!」

 

五月雨の持っていた高いクッキーの入った箱を奪い、丁寧に包装紙を剥がして中にギッシリと詰まったクッキーを1枚口に入れる、うむ……芳醇でいて大胆、高いだけあって美味いな、喉渇くけど

 

「美味いな、お前も食うか?美味いぞ」

 

「戴きます……ふむ、適度なサクサク感と風味、実に良い物です」

 

「だろぉ?」

 

「まぁ食べてから言うのもなんですが、陛下にお渡しする為に買っただけはあります」

 

…あ?…あ?

 

「………なんで食べてから言ったの?」

 

「早くなんか出せって言ったじゃないですか」




次回はインターナショナルナイトクラブ、ダイナマイトパッキンガールと言う名の黒船来襲
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