【登場人物】
五月雨(28)
それなりに甘党、ホイップシューよりカスタードシューの方が好み
鈴谷(23)
どちらかと言っても辛党、カレーも好きだが辛子レンコンも好き
提督(66)
地上の平和を愛している
「ティーッス、鈴谷がお小遣い貰いに来ましたよぉ~…って、アレ?サミュエロしかいないじゃん、テイトクは?う●こ?」
「五月雨です、提督なら上からの勅命でケフェウス座のダイダ●ス先生を粛正しに行くって出かけましたよ」
「意味わかんねーんですけどォ!え?ナニ?テイトクの上司って教皇かナンかなの!?」
「さぁ?」
しかし参った、お小遣い貰おうと勢い勇んで来たもののアテがハズれてしまった、このままではジュースの1本も買えないし…
「ナンかいいバイトない?楽で金稼げるやつ」
「バイトですか…」
サミーは机の引き出しから何枚か紙を取り出して広げた、なんだ?ケッコーあるじゃん
「コレなんてどうです?本部付査察官の性接待」
「は?」
「は?じゃないです、先に言っておきますけどコレ、孕みますよ」
「いやいやいや!鈴谷そーゆーのしないから、っーか孕む前提とかマジおかしい!」
「そうですか、かなり高給与ですけど…」
「や、高かろーが安かろーがやらないから、鈴谷そーゆーエンコー的なコトしない子だから」
コノヤロウ…真面目な顔してなんてバイトを勧めてくるのかね
「じゃ、もうちょっとおとなしめのモノで………あ、コレなんかどうですか?世間体だけは良い裏のある有能鬼畜将校の相談」
「や、それも孕む感じじゃない?外面の良い有能鬼畜将校ってあきらかになんかヤバげじゃん」
「まぁ、ア●ルはヤられますけど」
「アウトォ!!っーかもっとまともなの無いの?」
「そうですね、あ、コレなんかどうですか?柔らかい鶏肉を買ってくる仕事」
「…ナニそれ?なんかの隠語?」
「文字通り、柔らかい鶏肉を買ってきて届けるだけの簡単な仕事です、届け先は~…海外艦の寮、グラーフさんです」
グラーフ?グラーフ……?あぁ、なんか顔色悪いアイツか、しかしなんで鶏肉?もしかしてアレかな?鶏の血がジューシィーとかそんな感じなのかな
「ちなみに1回100円です」
「安ッ!!ガキの使いかッ!?」
「グラーフさん的には駆逐艦キッズに買って来て貰ってそれを機に仲良くしたいらしいのですが、如何せん、ピュアなキッズはグラーフさんに血を吸われると信じているのでなかなか厳しい感じですね」
「え?やっぱ吸うの?アイツ」
「吸いません、たぶん」
たぶんなんだ…
「もうちょいマシなの無いの?鈴谷に合ってそーで給料イイの」
「そうですね……あ、コレなんかどうですか?軍部高官との接…」
「だからァ!!鈴谷そーゆーのヤらないから!マジやらないから!こー見えて実はかなり初心だから!なんかまだ色々ユメ見ちゃってる感じだから!」
「そうですか、じゃ、コレは熊野さんにお願いしましょう」
「…は?」
「は?じゃないです、熊野さんにお願いしようかなと…」
「いやいやいや!ちょ!待て!待てし!」
かわいい声してナニ言ってんだコイツ、え?一応ほらさ!ちょっとアレだけど熊野はアレだけど!一応、私の可愛い……あ、うん、まぁ鈴谷よりは可愛いくはないけど、まぁそれなりに可愛い妹じゃん?さすがにその妹を脂ギッシュでアレに真珠?とか入れてそーな軍部高官(たぶん)の相手をさせるのは良くないじゃん
「なんですか?」
「なんですか?じゃないよ、ナニ熊野にいかがわしい仕事斡旋させよーとしてんの!」
「いかがわしい?接待ゴルフが?」
「あ、接待ゴルフ…」
接待ゴルフかよ、っーか熊野のヤツ、ゴルフとかハイソな感じのヤツできたんだ…
「あ~…腹痛てぇ」
「あ」
熊野の意外な面に納得していると、丁度、提督が帰ってきた
「なにやってんだ?オマエ」
「ナニって…お小遣い貰いに来たんですけど?」
「150円ぐれーでいいか?」
提督はポケットから200円取り出した
「少なッ!!ガキの小遣いかよ!」