不健全鎮守府   作:犬魚

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なんとなくチラッとだけ出ていた妙高型の頂点登場

【登場人物】

妙高
妙高型の頂点に君臨する長女、入隊前は地元で千人単位のチームを従えていた伝説のヘッド、同じ穴のムジナである高雄型とは絶望的に険悪

那智
妙高型の次女、ルックスもイケメン
単車に詳しく、かつてはデッドハウリングの二つ名で呼ばれたバイク乗り


提督と妙高型とナイトクラブ14

鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…

 

『HO‐SHOWへようこそロミオー!』

 

軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない

薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ

 

「ママ、アツいの1つツケてくれるかな?」

 

「ツケ払ってからいいなボンクラが」

 

「ハッハッハ、ママにはかなわないなぁ」

 

ママの無駄に長い煙管で額を強打され、頭蓋骨が砕けるのではないだろうかと思える痛みを味わった、やっぱママはハンパじゃねぇ、強くてクールで度胸がある…

俺はたまらん痛みを堪えつつ空いてるテーブルへと着席した

 

「フーッ~…」

 

そう言えばケーキの予約をしてる馴染みのクサレ洋菓子店から着信が来てたな、後で連絡しとくか

 

「妙高です」

 

「那智だ」

 

テーブルに現れたのはヤンチャ系重巡、高雄型に並ぶ、これまたヤンチャ系重巡、妙高型ッ!その中でもナンバー1と2!

 

「…まぁ、座りたまえ」

 

「どうも」

 

妙高型姉妹の頂点に君臨する長女、妙高、一見すると純和な魅力を感じる妙齢のスケだが、その実は些かキレやすいプッツン系で、特に、その髪型をサ●エさんみてーと言われるとマジでキレる

 

「今日は楽しくヤろうじゃあないか」

 

そして妙高型のナンバー2、勝って兜のなんとやらと言いながらスタイリッシュにワンカップを取り出す、ルックスもイケメンだ

 

「何をお飲みになりますか?」

 

妙高は精密に作られた笑顔と声色で静かに言う

 

「…いや、キモいんでマジやめてもらえます?」

 

「あ゛?」

 

「あ゛?じゃねーよ」

 

おっぱいモンスター、高雄と愛宕同様、コイツらも基本的にゲスなので今更愛想笑いとか吐き気がするわ

 

「チッ…人がせっかく真面目に接客してやろーとしてんのによォ、那智、注げ」

 

「冷やで?」

 

「ったりめーだろボケ、膝の皿叩き割るぞ?」

 

早速本性を見せやがったよこのヤロウ…

 

「あとフルーツ盛り合わせとロゼ」

 

「勝手に注文すんな妙齢型がァ!」

 

「ア゛ァ?誰が妙齢型だコラ?キン●マ蹴り上げるぞ?」

 

「やかましい、オイ那智、テメーの姉ちゃん全然ヤンチャじゃねーか、何が姉ちゃんも大人になってだいぶ落ち着いただボケ」

 

「そんな事はないぞ、以前の姉さんなら既にビール瓶で頭カチ割っているところだ」

 

那智のヤロウ…コイツ、しれっと勝手に飲んでやがる

 

「まぁ提督も姉さんも、ここは酒を飲む店だろう?とりあえず今日のトコは水に流して飲もうや?」

 

「ま…それもそうだな、那智、オマエ頭いいな、サスガ私の妹だよ、ダブらねーで卒業しただけあるな」

 

「ハハ、誉めるなよ姉さん」

 

「チッ…まぁいい、おい、俺も焼酎、お湯割り」

 

「芋か?」

 

「ん~…まぁ芋でいいや」

 

妙高型のナンバー2こと那智、姉妹で唯一危険物と毒劇物の資格を有しており、それなりに勉強ができるタイプらしい

 

「そーいやこないだ那智と羽黒と街コン行ってよォ~」

 

「何が街コンだ、っーか足柄は?」

 

「足柄ぁ?あぁ、アイツはダメだ、子持ち処女だからな」

 

サラッととんでもないディスり方してるよこの長女

 

「なんか羽黒ばっか声かけられんのな、マジで」

 

「まぁ、黙ってれば見た目はアレだしな」

 

妙高型の末妹にしてファイナル禁断革命、羽黒

一度キレると手がつけられないそのヤバさは妙高や那智ですら戦慄するらしい

 

「で、羽黒に寄ってきた害虫とラ●ンド1にボウリング行ったのな」

 

「害虫とかゆーな」

 

「そしたら別の街コン行ってた高雄のクソどもとバッタリ遭ってよォ~」

 

考えうる限り最悪の組合わせだな

 

「あのパッキンおっぱいがボール重~いとかキメぇコト言ってんのには笑ったわ」

 

「あぁ、あれはなかなかキモかった」

 

「そしたらあのクソども、急にキレて、そっからはもうガチよ!」

 

「おい、まさかラウ●ド1破壊したんじゃないだろうな?まだ請求書届いてないだけじゃないだろうな!?」

 

「那智、注げ」

 

妙高はグラスを那智の前に出す、那智は手慣れた様子でスタイリッシュに日本酒を注ぐ

 

「フーッ……美味いッ!!」

 

「美味いッ!じゃねぇよ!ヤったのか?何か壊したのか?」

 

「そんなヤンチャするワケねーだろ?ちょっとガチでボウリングしたんだよ」

 

「ガチでボウリングか…そもそもオマエらボウリングとかできたのか?」

 

「勿論だ、こう見えて姉さんは地元じゃ敵無しのプロボウラーだったからな」

 

「ふ~ん」

 

ちなみに、ボウリングの腕に関しては地元のボウリング場を溜まり場にしていた時期があり、その際に磨いたらしい

 

「姉さんと高雄の7ゲーム連続のパーフェクト合戦はなかなか見応えがあったぞ」

 

「なにそれ超見たい!」

 

コイツそんなに上手いのかよ!?っーか高雄も!

 

「いつの間にかギャラリーが増えて、共に来ていた男は金を置いて居なくなってたがな」

 

「まぁ、その気持ちはわからんでもない、で?結局どっちが勝ったんだ?」

 

「ま……最終的には殴り合いになったけどな」

 

「なんでだよッ!大人のオマエらは穏便にボウリング勝負したんじゃなかったのかよ!?」

 

「いや、なんか投げる度におっぱい揺れるの見てたらついイラッときて」

 

「あぁ、あれはイラッときたな」

 

「那智、注げ」

 

「うむ、提督も、グラスが空いているぞ」

 

「あ?あぁ、じゃ俺も日本酒でいいや」

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