予定とは違ってアツかりし前後編仕様、なんか色々出てたり出てなったり
【登場人物】
提督(78)
スタートから抜群の変態性、子供に甘くビッチに厳しいバッドガイ、好きな技はガンフレイ……かかったなッ!
海風(7)
改白露型のヘッド、言うこと聞かないヤツは拳骨でわからせる
江風(7)
改白露型のバカな方、やればデキる子
山風(3)
改白露型のある意味問題児、弱ローキックの連射性は高い
フウウウウ~…“浜風ちゃん”って居るじゃあないですか?ほら、あの“陽炎型”の子、あの浜風ちゃんの駆逐艦とは思えない“それ”…あれ、初めて見た時に、なんて言うか…その下品なんですが…フフ……“勃起”しちゃいましてね…
「いや、ホントそーゆーのいいですから」
「コイツ!!オレの心をッ!?」
「や、結構口に出てましたよ、正直ドン引きしました」
執務室から体育館へと向かう五月雨と俺は小粋なクリスマスジョークを交えつつ廊下を歩いてたが、今の会話で目算で30cm程度距離が開いた気がするが俺の何が悪かったのだろう?
◆◆◆
「っーワケで、今日は楽しいクリスマスパーリーを開催します、ささやかではあるが福利厚生費で落とすから酒と料理を楽しんでくれたまえ」
それぞれが手にしたグラスを手に、ウェーイ!とアホな学生の如く乾杯してパーリーは幕を開ける
夢の無いバカな大人達には酒と料理を、夢見るアホなキッズ達にはトイザ●スで仕入れた玩具を、意外にもそこら辺は当基地は健全経営だった
「うめー!なにこの肉!なんて豚?」
「あー!リベも!キヨシ!リベもその肉食べたい!」
「It's wrong、それはPorkではなくBeefですよ」
アホなガキどもが陛下の周りでキャッキャとハシャいでいるが、まぁ余程の失礼でない限りは今日は勘弁してやるか…
「あ、テイトクじゃねーすか?ティーッス」
「コラッ!江風、なんて口の聞き方しているの!」
館内をブラブラしていると、ビッチ予備軍の着る人が着ればドエロス衣装であろうドエロスサンタコスの改白露型の赤いのと、美少女ラノベヒロイン顔の白いのと遭遇した
「この……骨付いた肉……うめーですよ」
「江風!食べながら喋らない!」
ゴンッ!(拳骨)
「痛てェ!!ご…ゴメンネーちゃン」
「スイマセン提督…ほら江風!頭下げなさい!頭!」
「スィマセェン」
「…江風」ギロッ!
「スイマセンしたァー!!」
相変わらず学習しない妹だな、この学習しなさぶりは更なる上の姉である村雨と夕立に通じるものがある
「あ、提督…山風を見ませんでしたか?」
「山風?」
…誰だ?そんなやつウチに居たっけか?
「一応、アタシのネーちゃンなンすけどー…ほら、なンかちっこくて緑の頭の」
「あぁ、あのチビスケ」
っーかこの赤いのの姉になるのか、あのチビスケは…随分と発育の悪いやつなんだな
「知らん、どっかに居るだろ?」
「そうですか…」
海風曰わく、コミュニケーション能力が少々アレだからどこかでオロオロしているのでは危惧しているそうだ
「まぁ見かけたらオマエらが探してるぞと伝えておこう」
「宜しくお願いします」
バカだらけの白露型の中でも突然変異ではないだろうかと思えるぐらいデキた姉の海風は一礼し、江風を引っ張りながら去って行った
‐‐‐
「ティーッス、ナニ食べてんの~?」
適当に料理を皿に取り、適当な椅子で座って飲み食いしていると、デリバリービッチがビッチ臭を撒き散らしつつヘラヘラ笑いながらやって来た
「息が臭い、喋るな」
「ひどッ!」
「何の用だ?」
「何の用って…別に用があるワケじゃないけど、っーかナニそれ?」
「ナニとはナニだ?」
鈴谷は俺、いや、俺の膝に座るナニかを指差していた
「いや…そいつ、ナニ?」
「俺が聞きてぇよ」
俺の前に座る目ツキの悪い緑の頭のチビスケが俺がとって来たチキンをガツガツと食べていた
「オイ、勝手に食うなチビスケ」
「チビスケゆーな」
改白露型のルーキーでこれまでに無いタイプの問題児、山風…
適当なテーブルで酒と料理をつまんでいると、なんか俺の周りをウロチョロしていたのでウロチョロすんな鬱陶しい!と一喝したら最終的には俺の膝の上で落ち着いた
「なくなったら、とりにいこう!」
「ん?あぁ、そうだな」
まぁ、大した害は無いので放置してるんだが…
「え?ナニそれ?対応超甘いんですけど?え?ロリコンなの?」
「あ゛?誰がロリコンだビッチが」
「ビッチじゃねーし、いや、あきらかに鈴谷と対応違うよね、鈴谷が提督のチキン食べたらスネークバ●トするよね?」
「当たり前だ」
「即答かッ!」
なに言ってんだコイツ?イカレてるのか?
「テイトク、アレ!アレ食べよう!アレ!」
山風は俺の袖を引っ張りアホみたいに山盛りしたパスタを持った赤城の皿を指差す
「ん?あぁ、いいんじゃね?どっこら、せっくすと…」
「ちょ!待てよ!」
パスタでも取りに行こうと腰を上げた俺にビッチサンタ、鈴谷がやたらとデカい声をあげる、なんなんだコイツは…?
「え?ナニ?とりに行くの…パスタを?」
「は?行くけど?」
「は?じゃないよ!…え?提督、パスタ食べたいの?」
まぁ、そう問われると別に俺は食べたい気分ではないが…
「別に俺はどうでもいいが…」
「はやく!はやく!」
「はいはい、ちょっと黙ってろチビスケ」
「チビスケゆーな」
「それだァァァァァ!!なんだその提督にあるまじき鬼畜の所行ッ!え?ナニ?なんなの?なんでそのチビにそんな甘いの!?おかしくね?」
うるせぇなコイツ、いきなりナニ言ってんだ?
「別に甘くねぇだろ」
「いや甘いッ!なんなの?普通ならブッ殺すぞクソガキがとかゆーじゃん?」
「言わねーよ、そもそもなんだオマエは、ケンカ売ってんのか?」
「売ってねーし……っーかこのガキ!なんかさっきから執拗に鈴谷の臑を蹴ってんだけど!」
「…」ビクッ!!
「ビッチがムカつくんだろ、ビッチが」
「ビッチじゃねーって言ってんだろクソがァ!いい加減にしろよテメー!!」
次回は後編