不健全鎮守府   作:犬魚

19 / 940
白露型キセキの世代を脅かす光と影

【登場人物】

江風
キセキの世代と同格の才能を有する天性の才能、恐るべき速さで改二実装の実力派

海風
白露を上回る新型六人目
江風と言う光を輝かせる影
よく見るとかわいい気がする


提督と陸奥とシックスマン

彼女らが聞いたのは、扉の音

その圧倒的天才達しか入れない、部屋の扉がこじ開けられた音

 

「マロッシャア!!」

 

「高けェ!!コイツ…なんて跳躍力ッ!!」

 

「まさか、キセキの世代と同格だってのか!」

 

今、コート上で最も強い輝きを放つ圧倒的天才の名は、白露型九番艦にして改白露型、江風

白露型キセキの世代を脅かす新たなる光!

 

「お~、アイツすげーな」

 

「煙草、吸うなら外で」

 

体育館の観覧席、胸元から煙草を取り出して口にくわえると、隣に座る陸奥から注意された

 

「火ぃ点けなきゃセーフだろ」

 

「我慢できないならパイポでも買ったら?」

 

「ま、考えとくわ」

 

まぁ、世の中禁煙だらけの喫煙者には厳しい社会だしな

 

「っーか強いなアイツ、オマエ勝てんの?」

 

「勝てる、と断言できないのが辛いところねぇ」

 

「素人目で見てもキセキの世代と同じぐれーヤバいぞ、アイツ」

 

「そうねぇ…確かにあの江風って子はキセキの世代に匹敵するわ、でも、このチームはそれだけじゃないのよ」

 

「あ?」

 

「本当に警戒すべきはあの7番ね」

 

7番?どいつだ…?

あぁ、あのなんか白いのか

ウチに居たっけか?あんな奴

 

「あの子は海風、存在感がないわ」

 

「ワリとヒデー事をハッキリ言うんだな、お前」

 

「でも、その存在感の無さこそが脅威なのよ」

 

存在感がないか…

なるほど、幻の六人目と呼ばれた白露と同じ、いや、火力、対空、対潜、索敵、レア度を上回る海風は言うなれば新型テ●ヤと言うワケか…

 

「こ…コイツ!いつの間にッ!?」

 

「この高速パスマジヤベェ!」

 

「抜かせるかよォ!ラノベヒロインみてーなツラしやがって!」

 

「…通りますよ」

 

「バ…バカな!マジで見えなかった!消えるドライブ……だと?」

 

よく見ると、江風みたいな派手さはねぇけど地味にやるじゃねぇの?今度アイス買ってやるか

 

「うちの子達も負けてられないわね」

 

「帰るのか?」

 

「えぇ、提督もサボってないで早く戻らないと怒られるんじゃない?」

 

「バカ言うんじゃないよ、サボってるように見えるが、単に暇なだけだ」

 

「ふ~ん」

 

まぁ、上からお達しが来てる作戦の為の準備はだいたい済んでるしな

 

「暇ならうちの練習見に来る?」

 

「やだね」

 

いい加減タバコさんに火を点けたくなってきた俺は陸奥と別れ、体育館の外へと出た

 

「フーッ~………あ~マジ暑ちぃわ、水があったら飛び込むな、コレは」

 

「あ、テイトクじゃん、なにしてんのー?」

 

「よぉ、お前こそなんだ?エンコーか?」

 

吐き気すら催すメスの匂いをプンプンさせたビッチ・オブ・ビッチ、鈴谷

 

「鈴谷エンコーとかしねーし、テイトク暇なの?暇ならカレー食べにいこーぜぇ~鈴谷美味そうなお店見つけたから奢って欲しいな~って」

 

「死ね」

 

「ツッコミが厳しいッ!もうちょっとオブラートに包んでさぁ~」

 

「この星もろとも消えてなくなれ」

 

「包めッ!何も包んでねぇ!!」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。