不健全鎮守府   作:犬魚

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前略、今回は著しく下劣な表現をそれなりに含むますが健全です

【登場人物】

提督(10)
真面目に提督業をしているところが今までに一切無く、ただのおっさんでしかない
来月の中規模作戦回でようやくその真の力が明らかになったりならなかったり

鈴谷(4)
歩きスマホ中、ロコンが欲しくて歩き回っており、歩き回るついでに駆逐艦相手に肩がぶつかったとカツアゲして回り、香取ーヌ先生から指導された

長門(3)
珍しいクワガタを捕まえて駆逐艦のキッズ達にちやほやされたくて虫捕りをしているゲスな思考を持っている
後で陸奥が身元引受人として呼ばれた


提督と鈴谷とフランクフルト

「あ~…ダリぃな、マジで」

 

コンビニでアイスと煙草を買い、基地へと帰って来ると、丁度鈴谷の奴が歩きスマホをしていた

 

「あ、テイトクじゃん、なにそれ?アイス?鈴谷にも一口頂戴」

 

「誰がやるかボケ」

 

「いいじゃん」

 

「テメーが舐めたらビョーゲン菌が付くだろーが」

 

「つかねーし!鈴谷ビョーキとか持ってねーし!鈴谷のことなんだと思ってるワケェ!?」

 

「ビッチ」

 

「だから!ビッチじゃねーし!」

 

まったく、まだ自分をビッチではないと勘違いしている狂った駄ビッチなのだろう、コイツは

 

「アイスはやらねぇが、このフランクフルトをやろう」

 

「え?マジ?いいの?」

 

俺はコンビニの袋をからフランクフルトを取り出して鈴谷の顔に突きつけてやる

 

「くわえろ」

 

「や、自分で持つし…」

 

「早くしろ、丁寧にな」

 

「クッ!そーゆープレイってワケか、いいじゃん!ビッチじゃない鈴谷が受けて立ってやろーじゃん」

 

アツアツに保温され、湯気の立つフランクフルトはジューシィな肉汁を滴らせている

 

「っーか、フランクフルト食べるのに丁寧とか意味わかんねーし、咬み千切ってやらぁ!」

 

「おっと、マスタードをかけてやらないとな」

 

ブリュブリュブリュ!!

 

「ひぃ!?」

 

俺はわざわざ多めに貰ってきたマスタードを満遍なく、そして贅沢にも全てのパックを使ってフランクフルトにかけてやった

 

「さぁ!おあがりよ!」

 

「ちょ…ちょっとかけすぎじゃない?めっちゃ黄色いんだけど…」

 

「マスタードが黄色いのは当然だろう?早くしたまえ」

 

「いやいやいや、これはもうフランクフルトじゃないで黄色い棒だよ!うっ!刺激臭が!」

 

「うるせえ!ガタガタ言ってるんじゃねぇ!くわえるんだよ!」

 

俺は鈴谷の鼻を摘んでフランクフルトを鈴谷の口にぶち込んだ

 

「ガホッ!!」

 

「噛むなよ、噛んだら殺すぞ」

 

「うごごごごご」

 

「よし、全部飲み込め!吐くなよ!吐いたら殺すぞ!」

 

誤解の無いように改めて言おう、これはフランクフルトを食しているだけでありそれ以上でもそれ以下でもない

 

「うげっ!!うっ……ヴエェェェェェ」

 

あ、吐きやがった、勿体ない事をしやがる

まったく、誰が片付けるとすると思っているんだと考えていた矢先、鋭い声が背後から飛んで来た

 

「見損なったぞ貴様ァ!!」

 

「む?なんだ性犯罪艦か、何の用だ?」

 

長門か、虫取り網を持っているところを見るに、どうやらクワガタを捕りに行っていたらしいな

 

「貴様ァ!さっきから立ち聞きしていれば部下と援交か?本能覚醒で獣欲をブチ撒けているのか!?」

 

「何の事かね?私はただ部下にフランクフルトをご馳走していただけだが?」

 

「なら何故そのビッチは嗚咽と涙を流しているのだ!」

 

「美味かったからだろう?」

 

「なら何故そのビッチは失禁しているのだ!」

 

「ウレションだろう?」

 

「…やましい事は何も無いと?」

 

「神に誓って」

 

「フッ、さすがはお前だ、まぁ…よく考えたら同志大尉はそんなビッチで股ぐらいきり勃つハズもないか」

 

「誤解がとけて嬉しいよ、あと、同志じゃないから」

 

とりあえず、あらぬ誤解は一部だけ解けたらしい

ただ、俺はロリコンでもなければホモでもない

 

「フッ…どうだ?これから一緒に睦月型のランニングする姿を見守らないか?」

 

「1人で行ってくれ、あとで警察が行くから素直に連行されろよ」


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