不健全鎮守府   作:犬魚

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最終海域その②陛下出陣!

【登場人物】

Warspite(6)
通称、陛下
売り出しアイドル並みのゴリ押しで高速化して総旗艦、脱がない

Iowa(5)
メジャー出身、わりとすぐ脱ぐ

Italia(3)
元リットリオの珍しい良識派、まぁまぁ脱ぐ

Roma(2)
魔女みたいな妹、そこそこ脱ぐ


発動!「光」作戦②

最終海域、深海離島守備隊…

 

『ココマデ来ルトワネー!イイデショウ!相手ヲー…グワアアアア!!!』

 

「出たーッ!金剛姉者の非情なる三式弾!」

 

「コレでアイツのキ●タマはグシャグシャだぜーッ!」

 

深海離島守備隊旗艦、離島棲鬼、基地航空隊と支援艦隊の容赦無き丸太投げと金剛姉者の金剛拳の前に………舞う

 

◆◆◆

 

「さて、いよいよ後半戦に突入と言うワケだが~」

 

とりあえず、誇り高き高速戦艦どもがモメない為の人事的配慮、離島なんちゃらとか言うシャバ僧は金剛姉妹が担当、本命は陛下率いるアイオワとパスタ姉妹が担当と、今回お腹が痛くて休んでいるビスマルクさん以外の高速戦艦ども全てに活躍の場を与えると言う事で陛下の総旗艦を納得させた

 

「サミダリューン、卿から何か無いか?」

 

「五月雨です、手元の資料によりますと、本命の敵はなんか二人で一人みたいな深海棲艦らしいですよ?」

 

「…ナニ言ってんだオマエ?イカレているのか?」

 

「イカレてないです、ほら」

 

たしかに、書類には深海双子棲姫と書かれた名前と共に、気合の入った変なヤツらの写真が記載されている、名前から察するに双子か何かだろうか?

 

「双子か…これは気を引き締めてかからんとな!」

 

「…珍しいですね、いつもなら俺が許す、殺せ、で済ますのに」

 

「フッ、古来より双子は88の中の12、12の中でも上位カーストの実力を誇るエリート中のエリートよ、これを警戒しない男児はおるまい」

 

「はぁ?」

 

「まぁいい、早速だが陛下の御活躍を拝見させて頂くか、カメラは誰が持ってるんだ?」

 

「たしか…千代田さんが持ってたと思いますけど」

 

「よし、繋げ」

 

俺は現場の状況と陛下の御活躍を見る為、執務机の上に置いたテレビの電源を点けた

 

◆◆◆

 

深海環礁大規模泊地集結艦隊…

 

「Ememy ship is in sight Openfire!」

 

栄えある連合艦隊総旗艦、陛下率いる第一艦隊

 

「僕から制空圏を取るつもりかい?頭が高いよ」

 

見下ろす事を許さない時雨様率いる第二艦隊

 

『ア、ヤベ、制空圏取ラレタ』

 

『ヤベ、ジャネーヨ!ドウスンダヨォォォ!』

 

深海環礁大規模泊地集結艦隊を率いる二人で一人のユニット、深海双子棲姫

今回がデビュー戦と言う事でそれなりに期待されて送り出された二人は双子ならではの息の合ったコンビネーションプレイを得意としており、必殺の深海ラブハリケーンは、あのメチャシブの中枢棲姫ですら讃辞を贈った程である

 

『制空圏ガナンボノモンジャア!ナァ姉チャン!』

 

『エー…ヤバイッテ、海上デ制空圏ハマジデヤバイッテ』

 

‐‐‐

 

「ヘーカ、アイツらDIEしていいのかしラー?」

 

アメリカから来たダイナマイトパッキンガール、アイオワはたぶん大将首であろう変な双子をロックオンする

 

「でも…二人いますね?どっちが旗艦でしょうか?」

 

「別に、二人とも始末すればいいんじゃない?」

 

当基地には珍しい良識派のイタリアと当基地には珍しくない目が合った奴は皆殺し派の妹、ローマ

 

「そうですね……どちらかがFlagshipあるいはどちらもFlagshipの可能性はあります、それに…」

 

陛下は手を顎に添えて何かを考え、ゆっくりとそれを口にする

 

「…The nameの必要性を感じます」

 

「Oh…たしかに」

 

アイオワはステーツ特有のオーバーな身振り手振りで納得した

 

「何か良いNameはありませんか?Iowa」

 

「ン~…黒いのがJohn、白いのがJaneハ?」

 

「や、それはさすがにテキトー過ぎかと…」

 

「別に、タローとジローでいいんじゃない?」

 

そして、アイオワ以上にテキトーなローマは更にテキトーな名前を挙げた

 

「Oh…いいですね、それ、ではそれでいきましょう」

 

陛下は第二艦隊にも攻撃目標はタローとジローである事を告げ、最終戦の火蓋は切って落とされた

 

‐‐‐

 

『グワアアアア!!』

 

『ル級ーッ!!』

 

『ヤベェヨヤベェヨ!』

 

『アノ雷巡ト軽巡!ハンパジャネェ!!』

 

『イヤ…本当ニヤバイノハアノ駆逐艦ダ…』

 

ごく自然に、当たり前のように旗艦を務める駆逐艦

 

『アンナニ自然ニ人ヲ従ワセル駆逐艦ヲ普通トハ言ワネェヨ…』




次回は③
誰カー!誰カ姉チャンヲ助ケテクダサーイ

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