【登場人物】
夕立(4)
白露型の野性的エース、それでも勝つのはユウダチや!でなんとかなる
村雨(5)
白露型の巨大な破壊神、言動がいちいちいやらしい悩まし系
春雨・偽
日本語も上達し、最近では俗っぽいものにだいぶ染まってきた
春雨・真(5)
深海語も上達し、最近では深海一個大隊を任せてもいいんじゃないかと中枢クンから信頼されている
俺のベストプレイス、喫煙所で煙草を吸いながら缶コーヒーを飲んでいると、白露型きってのバカコンビが菓子パンを食ってゲラゲラ笑いながら歩いていた
「このクリームデニッシュ、メチャ美味っぽい」
「マジでー?村雨にも一口頂戴」
「は?やらねーし」
「…あ?ゴチャゴチャ言ってねーでよこせよ、ケツの穴にエアーサ●ンパス吹き付けるぞ」
ナニやってるんだアイツらは…白露型はだいたい問題児だが、その中でも頭一つ抜けた問題児、夕立と村雨は廊下でアンアンとメンチを切り合っていた
「ナニやってんだオマエらは」
「あ、テイトクっぽい」
「あ、ホントだぁ~…うわ、煙草クサっ!ちょっとこっち来ないで貰えますぅ?」
「……」
俺は紙煙草の煙をミリミリと吸い込み、健康に害を与えるホワイトランチャーとして村雨に吹き付けた
「ブホォ!!ちょ!…マジ!ナニ?最悪!最悪なんですけどぉ!」
「ギャハハハハハ!!マジウケるっぽい!マジウケるっぽい、って!ブホォ!!ゲホッ!ちょ…テイトク、夕立にも被害が出てる…っ!夕立の健康が殺されてるっぽい!」
「フーッ~…」
「フーッじゃないし、マジありえないわ、このおっさん」
「おっさんじゃない、提督だ」
しかし相変わらず乳デケぇなコイツ、ナニ食ったらこんないやらしい身体になるんだろうな…
「…そういやオマエら、妹はどーした?妹は?」
「妹?」
「妹と言われてもいっぱい居るからわからないっぽい」
「夕立の妹で五月雨の姉」
「春雨?あ~春雨なら部屋で漫画読んでるかオ●ニーでもしてるんじゃない?」
「最近古鷹さんからキン●ダム借りてきたっぽい」
「ふ~ん、っーか村雨、女の子が平然とオ●ニーとか言うんじゃないよ」
そうか、部屋で漫画読んでるかオ●ニーしてるのか…春雨、いや……春雨じゃないけど
「オマエら、最近の春雨を見て何か思うところはないか?」
「思うところ?」
「ん~…あ、嫌いだったシイタケをムシャムシャ食べてるっぽい」
「オ●ニーの回数が減ったぐらいかな?」
「あー、それはあるっぽい」
「だから、女の子がそーゆーコト平然と言うんじゃないよこの淫乱ビッチ候補生が」
っーか、清純派みたいな顔してどんだけ盛ってたんだあのピンクは、姉どもにヴァレヴァレじゃねーか
「そんなに春雨が気になるなら見に来たらいいっぽい」
「そうね、あ、ゲームしよ!ゲーム、ボ●バーマン」
‐‐‐
駆逐艦寮、ハラキリ寮…
「ゲッ!テイトク!」
「よぉ」
春雨(偽)はベッドに転がってポテチを食いながら古鷹さんから借りたキン●ダムを読んでいた…コイツ、どんだけウチに馴染んでんだよ、誇り高き深海の戦士のプライドの欠片も見えねぇよ
「な…なんスか?」
「なんすかじゃねーよ、ベッドでポテチ食ってんじゃねーよ、どんだけ怠惰なんだテメーは」
「春雨ェ!ボ●バーマンしよーぜ!ボン●ーマン!」
「負けたヤツが一枚づつ脱いでいくルールっぽい!」
「えー…マジダルいんスけどぉ~、っーかキ●グダム読んでるから三人でやればぁ~?」
春雨(偽)はダルそうにベッドにそっぽ向いた
「あっ、そ…じゃ春雨不戦敗ね、まず一枚」
「まずパンツ脱がすっぽい」
「ハァ!?誰が脱ぐかっ…て!ちょ!やめ!やめて!」
「暴れんなっぽい!提督!そっち抑えるっぽい!」
「あんまゴチャゴチャ言ってるとパンツ口に突っ込んで股間にデュア●ショックONにするけどぉ?」
鬼畜かッ!なんだこの姉妹!?
「チッ!わーかったよ!やりまスよ!やればいいんでシょ、やれば…」
「わかればいいのよ、わかれば」
「姉に逆らうとか時雨様でも許さないっぽい」
◆◆◆
深海秘密基地…
「アー!マタ殺ラレター!」
「クソ!ヤッパ集チャンツエー」
「オレ知ッテル、集チャンミタイナノくそげーまーッテ言ウンダヨ」
「誰ガくそげーまーヤ!」
集ちゃんこと集積地棲姫の部屋に集まった誇り高き深海の戦士達、集積地棲姫が海で拾ってきたゲームは大変面白く、深海メイト達の心を鷲掴みにしていた
「ッーカ乱入スンナ!ヤットぼすマデ来タノニ…」
「オ、ぼす初メテ見タ!」
「オレ知ッテル、コイツ牧師ッテヤツ」
「フッ、コノ深海ゲーマーSYUニ倒セネーヤツハイネーゼー!」
『ここですか?ここですか?ここですか?ここですか?』
「アレ…?チョ!待テヨ!エ?ナニ?チョ!ヤバ…!ナニコイツ!?」
『お別れです!』
『このままでは終わらんぞぉー…終わらんぞぉーぞぉー』
無敵を誇った集積地がなす術もなくヤられた
「………ナンダコレェ!!勝テルカァァァァ!!!」
「ウ…嘘ダロ、アノ集チャンガ手モ足モ出ナイナンテ…」
「マジカヨ…」
初めて見る脅威の超反応に戦慄する深海の戦士達、そこへ、深海アップルパイを持った春雨(真)がやって来た
「皆さんでも深海アップルパイでも如何ですか~……って、あれ?どうしたんです?」
「イヤ、アノ集チャンガボコボコニサレテサァ」
「マジヤベーヨ」
「あ~…強いんですよね、その人、あ、でも私、前に大淀さんだったか望月さんだったかがパーフェクトで勝ってるの見たコトありますよ」
「ハアァ!?」
「マジデェ!?」
「え…えぇ、なんかパターンがどうとか聞きましたけど、まぁ、あの人達は基本的に頭がおかしいんですよ」
「ヤベーヨ、ヤベーヨヒューマン、マジヤベー」