白露(2)
白露型の一番艦、好きな超人はジ・オメガマン
一番先に時雨が時雨様なのに気付いた
香取(4)
ワル更生のスペシャリスト、出来ない子も痛みと共に教えます
好きな超人は悪魔将軍
島風(2)
孤独のオキシジェン
田舎出身で意を決して都会的ファッションでデビュー失敗し、現在に至る
趣味は素数を数える事、勇気が湧いてくる
「先生ェ…私、私ッ!私が一番バスケしたいですッ!」
限りなく近づけど、絶対的才能には決して辿り着けない事には私が一番わかっていた
ある時を境に、才能を開花させてゆく姉妹達、常に一番である事を義務付けられた私は焦った、それはもう焦りまくった
でもどうしていいかわからない間にすぐ下の妹が絶対は僕だと言って厨二病気味になり、あげくに白露型を退部しろとまで言われた
昔はあんなに可愛いかったのに…
姉妹達に負けないように一番練習した、一番先に練習を始めて一番最後に帰る、一番努力したのに一向に才能は開花しなかった
だから私はグレた、それはもう荒れまくった、寮のガラスは割りまくったし夜の街をライディングデ●エルでアクセラレーションしまくり毎日喧嘩して回った、軽巡にもタイマンで勝った、重巡にもギリギリ勝った、でも、戦艦には勝てなかった、絶対的な力の暴君、あの凶暴な金剛姉妹の前に立った時、私は命を諦めた
そして、この世界でも一番になれない事を悟り、さらに自暴自棄になっていた私に手を差し伸べてくれたのは、先生だった…
「付いてきなさい白露、アナタには私のとっておきを………くれてやる」
私は香取ーヌ先生の手をとり、再び立ち上がった…
「とゆーワケで、チームの申請書です!一番先にハンコください」
「前置きがなげーよ」
「早く早く!」
早速、新チームの申請に来た私は提督に申請書を提出した
「っーか、お前1人しかいねーじゃん、却下」
「え゛?ダメなの?」
「バカめ、チームの申請に最低でも5人必要なのだよおばかさん、だから認められないわぁ」
「クッ!まさかそんな部活動みたいなノリだったとは…」
「部活動みてーなモンだからな」
「お待ち下さい、提督」
「む、先生ェ…」
認められないわぁに愕然としていた時、丁度香取ーヌ先生がコーヒーを持って現れた
「どうぞ、コーヒーです」
「これはこれは…ありがとうございます」
なるほど、まずはコーヒーで場を和ませる、スゲェよ香取ーヌ先生ェ…まるで大人だよ
ただ、なんか秘書艦の青いのがドス黒いオーラ発してるよ、お姉ちゃんあんなキレ気味なサミー初めて見たよ、目が合ったらチビりそうだよ…いや、ちょっとチビった
「あと、4人、集めれば承認して頂けるのですね?」
「えぇ、承認しましょう」
「白露」
「はい!センセー!」
「こんな事もあろうかと、私がめぼしい子達を既に見つけてます」
「先生ェ!!」
「では提督、また後程…」
とりあえず、私は香取ーヌ先生と新チームの為にスカウトに向かう事になった
提督室の部屋を出た時、なんであの女のコーヒーは受け取って私のはダメなんですかとかうるせーこの殺人バリスタがとか言い争う声が聞こえた気がするけど、忘れよう
「先生ェ、目星って一体誰が…?」
キセキの世代を始め、それなりに才能ある奴は既に別のチームに入ってるハズ
「そうですね…丁度お昼どきですし、まずはあの子から声をかけましょう」
お昼どきだし、食堂にでも向かうのだろうと思っていたが、こっちは食堂じゃないよね…
辿り着いたその場所は
「…トイレ」
「オイ島風コラァ!いるんだろーが!出てこいやヤボスケェ!」
「いやいやいや先生ェ…なんでトイレ?」
私の疑問を余所に、一番奥の個室の扉が開いた
「なんすかセンセー?宿題なら刹那で終わらせた筈ですけどォー?」
居たよ…ホントに居た
「また便所飯かテメーは、そんなだからトモダチできねーんだよ」
「トモダチなら連装砲ちゃん居るしィー?他にトモダチとか……いらねーし、っーかなんか用?」
「お前、バスケしろ」
「は?意味わかんねーし」
「バスケ始めたら白露がお前のトモダチになるってよ」
「は?」
「え゛!?」
センセー!聞いてないんですけどォ!? なにそれ?今初めて聞いたよ!
「べ……べべべ別にィー、連装砲ちゃん以外のとと、トモ!トモダチとかッ!いらねーしッ!」
なにコイツ、めっちゃ動揺してる!めっちゃチラチラこっち見てる!
「今チーム入ってくれたら、白露が今から親友だってよ」
「親友ッ!?」
言ってない!先生ェ!一言も言ってないよ先生ェ!
「親友…親友ってアレだよね?友達の上位種、一緒にツレションしたり、菓子パン食ったり、好きな子の名前言いっこしたりする伝説の存在…連装砲ちゃん、連装砲ちゃん!どうしよう!」
「あんま時間ねーし5秒で決めろ、5…4…3…」
「短ッ!!よろしくお願いしますッッッ!!」
「よーし、じゃ次行くぞ白露」
「え?あ…はい」