不健全鎮守府   作:犬魚

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緑とBがいない改白露型回

【登場人物】

提督(105)
暇つぶしでなんとなく読む人

海風(9)
改白露型のラノベヒロインみたいな方、妹を優先する姉の鑑

江風(9)
改白露型のヤンチャボーイみたいな方、犬を描いたらドラゴンと言われた


提督と改白露型と資格講座

特にやる事の無い小春日和の午後、自販機で缶コーヒーを買い、誰かがベンチに放置したらしい資格講座の冊子を読んでいると改白露型の白いのと赤いのが俺と同じく自販機に潤いを求めてやって来た

 

「お、テイトクじゃねーすか?チーッス………じゃない、こンにちは」

 

「こんにちは」

 

そろそろ姉ちゃんからぶたれる事を学んだのか、江風は姉ちゃんから修正を受ける前に訂正した、改白露型の闇は深い…

 

「ナニ読ンでンすか?……じゃない、読ンでいるンですか?」

 

「これか?資格講座の冊子だ」

 

「資格?テイトク資格取るンす……取るンですか?」

 

江風は興味津々と言った様子で食いついてきた

 

「まぁ、俺も微妙な資格は持ってるがコレってのがないしなぁ」

 

「マー●ーライセンスがあるじゃないすか?」

 

「あるにはあるが微妙なんだよなぁ」

 

江風はマーダーライ●ンスに心惹かれるアホな年頃らしく、どうにか美少女姉ちゃんこと海風に黙って秘密裏に取得したいらしいが現在のところそれは叶っていない

 

「ダメよ江風、お姉ちゃんそんな免許取るの許しませんからね」

 

「わ、わかってるよ…」

 

「まぁ、普通は持ってても案外使えないぞ、職業として使いたいならやっぱ大型だしな」

 

「マーダーラ●センスに大型とかあるンすか!?」

 

「あるよ、大型、戦闘力53万以上は大型」

 

「へ、ヘェ~…」

 

「ダメよ、絶対許しませんからね」

 

美少女姉ちゃんに釘を刺されたものの、江風は物凄く興味を持ったらしく、耳みたいに尖った寝癖みたいな横ッパネが上下に動いていた

 

---

 

オレンジジュースを買った2人は俺と同じくベンチに座り、海風がその冊子を見せて貰っていいですかと尋ねてきたので俺は海風に冊子を手渡した

 

「テイトクはナンか新しい免許とか取らねーンすか?」

 

「そうだなぁ~…昔は一級フラグ建築士が欲しくて何回か受けたが全敗したんだよなぁ~、アレ以来は特に資格試験受けてねぇし」

 

「一級フラグ建築士ッ!?え…?一級フラグ建築士って……え?アレ、免許いるンすか?」

 

「いるよ、国家資格だよ」

 

「国家資格ぅ!?」

 

一級フラグ建築士所持者だとギャルゲエロゲラノベ主人公はかなり採用有利になるんだよなぁ、その分、倍率も高いし試験も難関だが…

 

「ヘェ~…知らなかった」

 

「江風、コレなんてどう?ボールペン字講座、江風字が汚いからピッタリよ」

 

「やだよそンなの、ってか、それ資格じゃねーし」

 

「今なら万年筆1本と洗剤がついてるって!ほら!」

 

「やらねーし!姉ちゃンがやったらいいじゃン!」

 

「そう…江風にピッタリだと思うのに、あ、じゃコレはどう?フラワーアレンジメント!花を扱う事で心が豊かになるなんて江風にピッタリ…」

 

「やらねーし!テイトク、ナンかもっとスゲー免許とかないの?もっとこう…ほら!胸がカーッてなるヤツ!」

 

「カーッとなるねぇ……あ~そういや、俺の学生ん時のダチがマーダーライ●ンスと併用するって医死免許取ってたな」

 

「一番併用しちゃダメじゃねーっすか!マーダーラ●センスと医師免許って!?」

 

「アイツは腕も良いからな、侵殺はかなり評判が高い」

 

「診察の評判が良くてもダメじゃねーっすか!?どんなドクターっすか!?」

 

どうも認識に齟齬が生じている気がするが…まぁいいや

 

「そうだなぁ…あ、アレなんかどうだ?アレ」

 

「アレってナンすか?」

 

「ゲ●ター線取扱者」

 

「ゲ●ター線ッ!?え!?アレ資格いるンすか!ァ?」

 

「いるよ、国家資格が」

 

「っーかマジであるンすか?ゲ●ター線」

 

「あるよ、ゲ●ター線取扱者持ってると就職超有利だぞ、研究所待ったなしだからな」

 

「へ、ヘェ~…」

 

ちなみに、研究所で働いているともれなく最近の身体の調子が良くなったり若返った気がしたり人の考える事がわかった気がしたりするそうだ、GETTERの闇は深い…

 

「ちょっと興味あるかもっすね…」

 

「だろぉ?」

 

「江風、コレなんかどう?油絵入門!今なら油絵セット一式と洗剤がついてるって!」

 

美少女姉ちゃんは三度冊子のページを見開き妹にズズいっと詰め寄った、ってか、どんだけ洗剤ついてんだよ

 

「やだよそンなの、っーか資格じゃねーじゃン!」

 

「そう…江風、字だけじゃなくて絵も下手だからお姉ちゃんとしてはコレがいいかなって…」

 

「下手じゃねーし!鹿島センセはちょっと個性的って言ってたし!」


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