不健全鎮守府   作:犬魚

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よく訓練された兵士回

【登場人物】

提督(108)
ニーソにはこだわる変態性

鈴谷(36)
特定の猜疑心がやたらと高い


提督と鈴谷と暇な日

「ティーッス、鈴谷が遊びに来ましたよぉ~」

 

微妙に寒が戻ってきた春の執務室、相変わらず特に急ぎの仕事もない俺は読みかけの文庫本を読んでいた

 

「消えろ」

 

「厳しいッ!対応が厳し過ぎるッ!」

 

「…チッ、何の用だ?ご覧の通り、俺は今、めちゃんこ忙しい」

 

「や、暇そうじゃん、どう見ても暇そうじゃん」

 

「暇じゃない、提督だ」

 

「知ってるよ!ってかサミーは?休み?」

 

鈴谷は室内をキョロキョロと見回し、いつもの五月雨が居ない事を尋ね、ついでに冷蔵庫からよくわからん缶ジュースを取り出して口につけた

 

「…ブフッ!!な…ナニコレ?」

 

「知らん、五月雨の買ったナニかだろ?」

 

「なんか薬品みたいな味がするし…もういいや」

 

「開けたんならちゃんと全部飲まんかいダボハゼが」

 

「へいへい…うわ、やっぱヘンな味、提督飲まない?」

 

まったく、たるんどる!上も下もズブズブな口しやがって…

 

「誰がテメーの体液が付着した汚染水飲むか、冗談はパンチラだけにしておけ」

 

「鈴谷に対する汚物扱いなんなの!?なんか今日はいつにも増して厳しい気がするんですけど…」

 

「気のせいだろ」

 

「そうかなぁ」

 

「まぁいい、用がないなら早く消えろ、俺の理性が残っている内にな」

 

「そこまでェ!?なんでそんなに激しく怒り狂ってるの!?」

 

いちいちうるさいヤツだな、もう面倒くさいから問答無用のスネークバ●ト→下段弱キック→スネークバ●トの地獄ループで黙らせるか…

 

「まぁいいや、提督暇なんでしょ?ゲームしよーぜ!ゲーム!鈴谷が勝ったら一万円」

 

「…負けたら?」

 

「は?負けねーし」

 

柔軟な揉み応えと幅広いプレイに対応可能であろうサイズの胸を張って、フンスと自信満々に宣戦布告と勝利宣言をする鈴谷、コイツのこの無根拠とも言える自信はどこからくるのだろうか?やはり胸だろうか?

 

「じゃ、負けたら土下座しろ」

 

「フッ、いつもの全裸土下座か…じょうと……ん?土下座?」

 

「土下座だが?」

 

「…提督、一つ確認して宜しいでしょうか?」

 

「なんだ?」

 

「その土下座は、着衣を全て脱いでの土下座でしょうか?」

 

真面目な顔してナニ言ってんだコイツ?

 

「そんなわけないだろう」

 

「…脱がなくてもいいと?」

 

「左様」

 

「…え?普通?普通の土下座でいいの?あ、もしかしてパンツは脱ぐとかそんな感じで…」

 

もしかしてコイツ脱ぎたいのだろうか?本気の心と身体を見せつけたい露出癖でもあるのか?ビッチな上に露出狂とは、いや…ビッチ故に露出狂なのだろうか?どちらにせよコイツの心の闇は深いんだな、今度アイスでも買ってやるか

 

「必要ない、ただの土下座だ」

 

「………ホントに?」

 

「本当だ」

 

「マジで?え…?いや、本気の本気でマジでホント?え…?いいよ!パンツぐらいなら脱ぐよ?脱ぎたてホカホカの鈴谷パンツ!」

 

「ナニ言ってんだオマエ、イカレているのか?っーかそんな汚物いらねぇし」

 

「イカレてねーし!っーか汚物じゃねーし!って……マジでただの土下座でいいの?マジで脱がなくていいの?提督、なんか変なモン食べたんじゃないの?」

 

「疑り深い奴だな」

 

「だっていつもなら脱げって言うじゃん!とりあえず全裸みたいな感じで脱げって言うじゃん!脱げって言ってもニーソは残せよとかそこはかとなく変態性を感じるフェティシズムで言うじゃん!」

 

鈴谷は俺の胸倉を掴んでブンブンと俺の身体を揺らす

 

「やめたまえ、あと、顔が近い」

 

「ハッ………?まさか邪眼ッ!?既に鈴谷に邪眼を!わかったよ!どうせアレだろォ!ゲームして鈴谷が勝っても万札が蛇かなんかに変わってギャーってなったトコにパリーンってなってユメは見れたかよとか言われてスネークバ●トーッ!の流れなんだろォ!?」

 

どんだけ疑り深いんだコイツは…コイツに必要な物は金ではなく“しんじるこころ”なんじゃないだろうか?

 

「読めたぜ!たぶん鈴谷が入室した時から既に邪眼なんでしょ?ハハッ!その手はくわねーぜーッ!」

 

「面倒くさいヤツだな、ほら、500円やるか缶コーヒー買ってこい、釣りはやるから」

 

「500円ッ!……ハッ?それが蛇になるんでしょ!?そいつが鈴谷の服を引き裂いて鈴谷のナカに強引に侵入してくるんでしょ?」

 

鈴谷は狂気に満ちた眼で室内をキョロキョロと見回しどこから攻撃が来るのか警戒しだした

 

「フゥー!!フゥー!!来いやぁー!!」

 

ゴン!ゴン!

 

執務室のブ厚い鉄の扉を叩く音がし、誰かが入ってきた

 

「…きたよ」

 

「フゥー…!」ギロッ

 

「ヒイッ!」ビクッ!

 

改白露型の緑のやつ、山風はいきなりJKみたいなヤツに睨まれて怯んだが、勇気を持ってダッシュしてこっちに走ってきた

 

「…テイトク、なんなの?この人」

 

「ビッチだ」

 

「…ビッチ」

 

「で?何の用だ?」

 

「…食堂に、行かないかな…って」

 

「行かない、何故なら腹が減ってないからだ」

 

「…そう」

 

「丁度いい、オイ鈴谷、コイツマミーヤに連れて行ってくれ、三千円やるから二人で好きなモン食って来い」

 

「………ハァ?」

 

鈴谷はぐるり首を回してこっちを見る、コイツ、関節柔らかいんだな

 

「マミーヤに行けと?鈴谷が?そのガキと?」

 

「その通りだ、ほら、金やるから行って来い」

 

「お断りします!」

 

「なんでだよ!?」

 

「…私も、イヤだし」

 

「オマエもかよ!?」

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