不健全鎮守府   作:犬魚

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ガラの悪くない仲良し空母姉妹回

【登場人物】

雲龍(4)
仙人みたいな長女、ワガママで卑しい女

天城(4)
路線変更してもイマイチ売れない次女、気が弱い女なのでア●ルが強い

葛城(2)
瑞鶴パイセンをリスペクトする三女、瑞鶴パイセンが絡まなければ意外とイケメン


提督と雲龍姉妹とたき火

たまには真面目に仕事をしようと思い立ち、基地施設の点検でもするかと考えながら執務棟の廊下を歩いていると、なんか窓の外から煙が上がっていたので何事かと思い、下まで降りてみると雲龍姉妹が落ち葉を集めて火を点けていた…

 

「ナニやってんだオマエら、放火か?」

 

「…見ての通り、火を放ってるのよ」

 

常にレ●プされたようなハイライトの入ってない目をした仙人みたいな長女、雲龍、爆乳

 

「ちょっと姉さんっ!その発言は誤解しかないから!」

 

脱げば脱ぐほど強くなる小●宙の勝負に着衣は不要を体現するポールダンサーみたいな次女、天城、爆乳

 

「集めた落ち葉でたき火してるのよ」

 

五航戦の妹の方に憧れてこの世界に入ったものの、あまりにもリスペクトし過ぎて憧れのズイカクパイセンを直視出来ず、未だに話しかけるどころか話しかけられただけで失禁してマジイキする三女、葛城、貧乳

 

「せめて焼却炉に持って行けよ、ここでたき火なんかしてんじゃねーよ」

 

「ここがベストポジションなのよ」

 

雲龍曰わく、今日の風水的にはここでたき火するのがベストらしく、芋を放り込んでおくと最高の焼き上がりになるコト間違いなしと風水的なお告げなそうだ、コイツはいつから風水師にジョブチェンジしたのだろう…

 

「やかましい、オイ、バケツないか?バケツ」

 

「やめて」

 

「やめない、BUKKAKEる」

 

「やめて」

 

雲龍は仙人の杖で俺の膝を躊躇なく殴りつけた

 

「痛てぇ!!こ…この野郎ォ…」

 

「ちょっと姉さん!まずは話し合いとか…」

 

「天城、話し合いは無意味よ、私はとにかく私が食べる芋を焼ければそれでいい」

 

な…なんてヤツだ、これほど強烈かつ強固な我が儘はそうはいない、自身への絶対的自信、さすがにこの俺が思わずゴクリとするワガママボディなだけはある

 

「まぁいい、俺は寛大だから許そう」

 

「わかればいいのよ」

 

「どんだけ偉いんだ、オマエは」

 

「まぁ、雲龍姉はヒトの話を聞かないしね」

 

葛城はポケットから取り出したおしゃぶり昆布をクチャクチャと噛み、集めた木の葉を更にたき火に放り込んだ

 

「そーいや提督さん、こないだなんかカッコいい艦載機くれたけど…アレ、私が貰って良かったの?」

 

「ん?あぁ、友永殿か…」

 

「なにそれ…?葛城、私それ聞いてない」

 

「天城も聞いてないんですけど」

 

「ゲッ!しまった……」

 

葛城はヤベェと言った顔をしたが既に遅い、二人の姉が葛城の貰ったと言うカッコいい艦載機について言及しだした

 

「待て待て、たしかに葛城に友永殿を与えたが、五航戦の妹の方に自分のお古だが葛城に是非にと頼まれてな」

 

「へぇ」

 

「あ、そうなんですか」

 

瑞鶴的には葛城と仲良くしたいらしいが、どうにも避けられている気がするので提督から渡してくれと頼まれ、面倒くさいから一度は断り、瑞鶴は自分で渡しに行ったのだが…

 

 

『あ、葛城!ちょっといいかなぁ~?』

 

『ズ!ズズズイズイ!ズイッ!ズイカクカク…カクカク…カクカクカクセン、パ…イーーーッ!!』

 

 

いざ、葛城にフレンドリーに声をかけようとしたものの、怒りの業火で強靭にして無敵のしもべが全滅したカードゲーマーみたいに避けられるので、やっぱり提督から渡して欲しいと頭を下げられた

 

「え?アレ瑞鶴センパイのなのォ!?」

 

「言ってなかったか?」

 

「聞いてないんですけどォ!今初めて聞いたんですけどォ!」

 

「そうだったか?まぁいいや、今度会ったらちゃんとお礼言っとけよ、ありがとうございます、いい艦載機でした、って」

 

これでお互いに少しは会話をし易くなっただろう、職場の人間関係を円滑するのも提督の仕事だ、いや、いい仕事をした

 

「まぁ、そう言う事情なら姉さんも可愛い妹の葛城から取り上げたりしない、でもたまに姉さんに貸してね」

 

「瑞鶴さんからプレゼント貰えるなんて…良かったね葛城、でもたまに天城にも貸してね」

 

「あばばばばば…」ジョロロロ

 

葛城はあまりの衝撃に嬉ションしながら白目を剥いて倒れた

 

「漏らしてるぅぅぅ!!!葛城ッ!気をしっかりもって!葛城!姉さん!葛城のバイタルが!」

 

「どいて」

 

雲龍が仙人みたいな杖を葛城の胸の辺りに当てると葛城の身体は高圧電流を流したようにビクンビクンと跳ね回った

 

「ふぅ、もう大丈夫」

 

「オイ!なんだ今の?カウンターショックか!?オマエの杖から高圧電流出るのか!?」

 

「杖じゃないで私からでる」ビリビリ

 

雲龍の変なクセ毛が青白い火花を散らしてる、コイツ……そんな能力があったのか?知らなかった

 

◆◆◆

 

後日、執務棟の自販機前…

 

「あのさぁ、テイトク、ちゃんと渡してくれた?友永隊」

 

「渡したぞ」

 

丁度、ジュースを買いに来た瑞鶴と会ったのでキチンと友永殿は渡したと報告した、なんでもあまりに勿体無くて使えず、神棚に祀っているそうだが…

 

「や、あの子が友永隊使ってるトコ見ないから…ホント渡した?実はあのおっぱいデカいアメリカ空母とかにあげてないよね?コレあげるから今夜どう?とか使ってないよね?」

 

「………その手があったか、オマエ頭いいな」

 

「アンタが悪いんだよ!って!ホント渡したのォ!?」


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