ウチの近所の●越はコラボしてません、はい
【登場人物】
重巡棲姫
前回、実力派エリートの潜水艦達に完封負けを喫した
深海双子・姉
前回、死んだふりしてたがヒューマンは容赦なかった
深海双子・妹
姉より頭が残念な感じ
集積地棲姫
通称、集ちゃん、ヒューマンカルチャーに詳しい深海ハカセ
空母棲姫
名前だけ登場、痴女
ハードな路線の趣味がある
「三●だよネーちゃん!」
「●越ね妹!」
「周りがヒューマンだらけだってのに、ワクワクしてきたよネーちゃん!」
「こんなにヤベーのにワクワクしてきたわね妹!」
「オマエらー、ちょっと黙ろうかー?初めて三●来てハシャいじゃった気分はわからんでもないがちょっと黙ろーかー?」
江戸時代に創業した越●屋から現代まで連綿と続く歴史と伝統ある百貨店、三●
先日の深海会議にてヒューマンどもを打倒するにはヒューマンについて理解を深める必要があるのでは?との画期的な意見が飛び出し、いいね!それで行こう!と盛り上がった結果、あみだくじで選ばれたメンバーがナウなヒューマンが集まるという百貨店へと来ていた…
「オマエらマジでしっかりしろよ、マジこんなヒューマンどもの巣で深海棲艦ってバレたら即ヒューマンからフクロにされてワケわからん研究所に送られて170時間耐久レ●プ!精神が壊れても帰れま10が待ってんだから」
「ナニそれ超怖いッ!」
「ヤバイよヤバイよ、ネーちゃんヒューマンマジヤバイよ」
空母棲姫(痴女)から借りたヒューマンどもが描いた本から得た知識、今回の選抜メンバーである重巡棲姫は同じ選抜メンバーの双子姫にとにかくバレないよーにと念を押した
「あと、知らないヒューマンにはついて行かない」
「ハイ!もし間違って知らないヒューマンについて行っちゃったらどーしたらいいですか!」
双子の妹、髪が黒い方が元気に挙手した
「よし妹!いい質問だ、とりあえず知らないヒューマンについて行った場合は…」
「場合は…」
「トイレでレ●プされます」
「早いッ!?レ●プされる早過ぎるーッ!」
空母棲姫(集ちゃんに頼んで通販してる)から借りた本から得た知識、ヒューマンとはもはやオークと同義である、重巡棲姫は本で読んだ知識を最大限に活用し、この、ちょっと頭が残念な双子姫を守護らねばと心に決めていた
「とりあえず、2人とも私に離れずついてくるよーに!いい?」
「ハイ!」
「ワッカリマシター!」
「よし!お財布は持ったなァ!行くぞォ!」
◆◆◆
「………マジかよ」
三●に入店し、順調に色々なフロアを見て回っていた我々深海選抜メンバーだったが、今、まさに緊急事態が発生していた
「………迷子かよッ!」
あー!もう!ないわー!アイツらマジないわー!離れるなってあれだけ言ったのにキャッキャ言ってハシャぎ回んなって注意したのに!ないわー、マジないわー
「サテ…ドウショウ」
こーゆー時はヒューマン文化に詳しい深海ハカセ、集ちゃんに電話して聞いてみるのが一番だろう、私は深海携帯電話を取り出しスタイリッシュに集ちゃんの電話にコールした
ぷるるるる……ぷるるるる……がちゃ!
『ウェーイ、モシモォーシ?』
「ア、集チャン、私私」
『ア?ウチいんたーねっとトカ間ニ合ッテルンデ、ブレッツ闇回線ナンデ』
「重巡棲姫ダヨ!重・巡ッ!勧誘ジャナイヨ!」
『アー…ナンダ、ヴェアーカ、ナンカ用?』
「誰ガヴェアーダ、ブッ殺スゾ……マァイイヤ、チョット困ッタコトニナッタノヨ、緊急事態発生ナノヨ」
『エ?ナニ?捕マッタノ?』
「捕マッテネーシ、ジャナイ!双子ガ迷子ニナッタノヨ!ドウシタライイノ?」
『ナンダ迷子カ…ツマンネ』
「オマエマジ帰ッタラブッ殺スカラナ」
『ヘイヘイ、迷子ネェ…受付ミタイナトコ行ッテ迷子ガイルンデスケドーッテ言ッタライイヨ』
「マジ?」
『マジマジ』
「ワカッタ、助カッタワ」
『ア、オ土産ニ地下デろーるけーき買ッテキテー』
「ブッ殺スゾ……ト言イタイトコダケド、ワカッタワ」
通話終了のボタンを押し、私は早速受付っぽい所へ行く事にした
◆◆◆
「ヤベーヨヤベーヨ」
「ネーチャンヤベーヨ」
ついテンション上がってハシャいでしまい、重巡棲姫とはぐれた双子姫はヤベーヨヤベーヨと言いながらベンチで頭を抱えていた
「このままじゃトイレで●されるよネーチャン!」
「大丈夫よ妹、いざと言う時は私が犠牲になって●されるから!私がするから妹には手を出さないでって言えばなんとかなるよ!」
「それ私もいつの間にか●されてるパターンじゃん!最終的には姉妹仲良くダブルピースしてるやつじゃん!」
「…え?そうなの?」
空母棲姫(痴女・陵辱派、和●とかイチャラブとかないわー)の持っていた本の知識から察するに、双子は一歩間違えばこれから起きるかもしれない淫靡なる陵辱の宴に震え上がった
「と…とりあえず重巡棲姫サンを見つけよう」
「そうだねネーチャン、わかったよネーチャン」
双子が持つ特殊な能力、通称ツ●ンズシンクロでお互いの考えを再確認し、2人はベンチから立ち上がり、店内をうろつく事にした
「しかしヒューマンの文化はすげーよネーチャン」
「そうね、カルチャーがショック、まさしくデカルチャーね」
「深海スーパーみたいなシャバい店じゃこうはいかな……あ、スイマセン」
通行人に肩がぶつかったので、対ヒューマン文化深海マニュアルに則り頭を下げて謝った
「ぐわー!肩が砕けたー!」
「キヨシィ!ダイジョーブかキヨシィ!オマエらよくもアタイの妹を…!こりゃ誠意見せるか、壁に手ぇつくかしかねぇな!」
「ヒィ!ヤンキーだよネーチャン!」
「だだだだ大丈夫よ妹!!」
ガラと頭の悪そうなキッズに絡まれた深海双子は深海マニュアル、ヤンキーに絡まれた場合の対処法を必死に思い出そう頭をフル回転させていると、夕雲型の後ろから来た女がガラの悪いキッズの頭をそれぞれ、グーで叩いた
「アサシ!キヨシ!離れるなって言ったろーが!玩具買わないわよ!」
「ご、ゴメン!足柄サン!」
「ゆ…ゆるして!!」
「ったく……あー、ごめんなさいね、ウチのバカどもが、コイツらバカだから、謝るから許してあげてね?」
「ずい゛ばぜん゛でじだぁー」
「ぎよ゛じも゛が悪がったでずぅ~」
「あ、いえ…」
「大丈夫です、はい」
「よし、それじゃ行くわよアンタ達、次、なんかやらかしたらパワーダ●クするからね」
気高き餓狼のようなオーラの中に確かに感じる強さ、そして優しさ、双子達は自分達を助けてくれた存在を、まるでヒーローを見るようにいつまでも、いつまでもその後ろ姿を見つめていた
「か…カッコイイ~」
「ネーチャン!カッコイイヨ!私漏らしそーになったよ!」
「超カッコイイ…」ウットリ
‐‐‐
その後、双子は迷子センターにしょっぴかれ、重巡棲姫からアツい説教を受け、深海へと帰路についていた
「………ハァ~」
「チョット妹、姉、ドウシタノ?」
もしかして自分と離れている間に何か変なものでも食べたのだろうかと心配になり、双子妹に尋ねてみた
「ヘヘッ!“ヒーロー”ニ会ッタノサ!」
「………ハァ?」