【登場人物】
鈴谷(6)
愛読書は週刊少年ジャ●プ、ジ●ンプ歴はぼちぼち長い
食堂には誰かが買って置いてる週刊誌やヤンキー漫画が多数置いてある
熊野(3)
色々と残念なお嬢様風航巡
イーブイに異常な執着を示しているが名前を覚える気はあまりない
「あ、イブーイがいますわ!」
「だから、イブーイじゃないって、イーブイだって、いい加減覚えろし」
重巡の部屋がある建物、通称、さわやか寮…
熊野は自室でスマホを持ってウロウロし、鈴谷は食堂にあったバイクブ●スを持ち帰ってダラダラと読んでいた
「EV…?」
「あぁ…うん、EV?」
「ときに鈴谷」
「ナニ?このビスケットは鈴谷のだからあげないよ」
「私のイブーイはいつになったらメタルガ●ルモンになるんですの?」
「ならねーしッ!それ騙されてる!?」
「なん………と?」
熊野に電流が走る
ならない、メタルガ●ルモンにッ!
あんなに楽しみにしていたのに!落胆!失望!そして、絶望ッ!
「し…しかし!イブーイはたしか3種類に進化する他に類を見ない珍獣とッ!」
「や、たしかに3種類に進化するけど、とりあえずメタ●ガルルモンにならねーから」
「で…では、メタルガルル●ンにはならなくとも滅龍帝ジエンドドラゴ●スにはなるんですのよね?」
「なるワケねぇだろォォォ!?ナニをどう進化したらあの可愛いイーブイがそんな厨二ネームになんの!?」
「ファーックス!絶望が!絶望が止まりませんわ!見てくださいまし!手の震えが止まりませんわァァァ!」
「アル中かッ!」
「で…では、まさかジャワーズにもならないと?」
「…シャワーズね、微妙に間違ってたけどまだ修正可能なのが救いだわ」
「なりますの?ジャワーズに?」
「ジャワじゃないでシャワね、それにはなるよ」
「では安心ですわ」
安心したのか、熊野の手の震えはピタリと止まった
「っーか誰よ?熊野にそんな嘘教えたの」
「提督ですわ」
「野郎…」
「とりあえずジャワーズになるなら許しますわ、あ、逃げられましたわ」
「バカじゃん」
「あ、なんか鈴谷の頭に変なのが出ましたわ」
再びイーブイを探し始めた熊野は早速部屋の中で何かの反応を見つけたらしくスマホを鈴谷に向けた
「ナニ?鳥?虫?自分でわかんないからキモいのはカンベンなんだけど?」
「え~と…なんかカクカクした赤と青のやつですわ、まぁ、イブーイじゃないなら必要ありませんわね」
「は?それポ●ゴンじゃね?え?マジ?いんの?鈴谷の頭の上」
「別に欲しくないし、ボールが勿体ないので逃げましたわ」
「うわ……超勿体ねー」
「そんなワケのわからないカクカクよりイブーイですわ、私はイブーイを欲してますのよ」
そう言って、熊野は再び部屋の中をウロウロし始めた
「まぁ、頑張んなよ、鈴谷喉渇いたから自販機でジュース買ってくるから」
「私はレモンティーでお願いしますわ」
「金」
「ポッケに小銭に入ってるからそれで」
「へいへい」