不健全鎮守府   作:犬魚

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上映中はルールとマナーを守って鑑賞回

【登場人物】

鹿島先生(12)
休日は趣味を満喫する事でストレスフルな毎日を乗り切る大人、ガン●ムはS●ED世代

古鷹(3)
通称、古鷹さん、明石の店でよく買い物してる翼は白いが輪っかが黒ずんできた天使、鹿島先生とは趣味が合う



鹿島先生と映画とラストゲーム

皆さんお久しぶりです、鹿島です、最近あまり出ませんでしたがきちんと仕事はしてました、はい

 

「やっぱり香取姉さんのタマゴサンドは美味いなぁ~」

 

朝のニュースを見ながらそろそろ桜とか開花するのかなとぼんやり考えながら香取姉さんの作った朝食を食べる、今日は休日なので朝はゆっくりでいいのだが相変わらず香取姉さんの朝は早い、それでいて私の起床時間に合わせて朝食まで準備してくれる至れり尽くせりだ

 

「鹿島、今日は街にお買い物に行くとか言ってなかった?」

 

「ん~…行くよ、昼前ぐらいに、映画に見て買い物かなぁ」

 

「あら映画、いいわねぇ」

 

香取姉さんはエレガントに微笑んでいるが、おそらく香取姉さんの中の映画とは字幕とかある感じで最後に幸せなKISSをして終了みたいなイメージだろう、しかし、今日私が見に行くのは劇場版黒バ●、過去にあった総集編映画ではなく完全新規のエクストラストーリーが満を持しての映像化だ、正直楽しみ過ぎてここ数日、何度か吐きそうになった

 

「私もたまには映画でも見に行こうかしら」

 

「提督さんでも誘って行って来たら?」

 

「それもいいかもねぇ…提督はどんな映画がお好みかしら?」

 

「さぁ?キ●グコングとかそんな感じじゃない?」

 

香取姉さんは“ほぼ”パーフェクトな姉だ、そんな香取姉さんの男を見る趣味だけはどうにも理解しきれない…

 

◆◆◆

 

「ぷくぷくぷー」

 

喫煙所で煙草を吸いながら基地スポを読んでいると、うーちゃんと弥生タンがなにやらお買い物準備した感じで廊下を歩いていた

 

「よぉ、お買い物か?」

 

「あ…テイトク」

 

「うーちゃん達は今から映画見に行くぴょん」

 

「ふ~ん」

 

そう言えばなんか色々公開されていたな、駆逐艦のキッズのコトだ、きっとひ●ね姫でも見て意識高い系でもアピールしたい難しい年頃なんだろう

 

「黒●ス見に行ってタ●ガを全力で応援するぴょん!」

 

「黒バ●かよッ!」

 

「弥生から光る棒借りたからコイツをブンブン振り回してやるぴょん!」

 

※現実の劇場版黒子のバ●ケは応援上映はしておりません、全力応援は各自心の中でしてください、また、上映中に光る棒を振り回すキャーキャー叫んだりすると他のお客様の御迷惑になり、容赦無くつまみ出されてアツい説教を受けます、ご注意ください

 

「今回は…私も見る」

 

「弥生タン…」

 

うーちゃんはアツいタ●ガ推し、弥生タンはそこまでアツくはないが誰かと問われたら笠●先輩が好きなそうだ

 

「テイトク!テイトクも暇なら一緒に見に行くぴょん!テイトクも感動のオレとオマエのラストゲーム見るぴょん!」

 

「まぁ、たしかに今日は暇だが…」

 

「劇場でXLサイズのコークとポップコーン買ってくれぴょん!そんで見終わった後にテキトーなお店で美味しいモノ奢って欲しいぴょん!うーちゃんはジャンボパフェとか食べたいぴょん!」

 

「正直かッ!」

 

「それに、テイトクに車出して貰えば電車代浮くし…」

 

コイツらは……だが、正直で宜しい、嘘はつけない性分のうーちゃんと持ち球ストレートのみの弥生タン、その遊び球無しの初球からストレート勝負は気に入った!

 

「いいだろう、車を出してやるからちょっと待ってろ」

 

「やったぴょん!」

 

「電車代、浮いた…」

 

◆◆◆

 

 

「C4、C4……あ、あった」

 

ここですね、私は席に座り、バッグから新品のネオンスティックを取り出して準備する、色はもちろん緑だ…正直なところ、空中装填式3Pをキ●キコンビでやるのは私としても複雑だ、高●の気持ちがよくわかる

 

「C5……C5、あ、前ちょっとスイマセン」

 

「あ、ハイ」

 

隣に誰か居るんだ、まぁ変な人じゃなければいいけ………ど?

 

「…あれ?もしかして、鹿島先生では?」

 

「はぃ?」

 

「私ですよ!私!ほら!」

 

「あ、古鷹さんっ!」

 

伊達メガネを外し、片目がピカーっと光るその人は間違いなく、古鷹さん

 

「き…奇遇ですね」

 

「え…えぇ」

 

なんとなく噂では古鷹さんもそっち系とは聞いてましたが…

 

「鹿島先生もこーゆーの見るんですね、私、もっと意識高い感じかと思ってました」

 

「いやぁ、低いですよ、全然低いですって!」


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