不健全鎮守府   作:犬魚

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なんだ?この提督の瞑想を邪魔をする攻撃型軽空母は!回

【登場人物】

提督(119)
設計図に余裕がある大人

鈴谷(39)
ボーガンはネット通販で買った

夕張(21)
メカなどに造詣の深い有識者、意外な一面もある


提督と鈴谷と攻撃型

「攻撃型軽空母です」

 

「ふ~ん」

 

先日、新たなる進化を果たした鈴谷だが、本人曰く、更にもう一段上のパワーアップを残しているらしく、その次なるステージこそ“攻撃型軽空母”なるよくわからないモノなそうだ

 

「つまり…どーゆーことだってばよ?」

 

とりあえず、鈴谷の説明ではよくわからなかったので、今日はメカ的なものに造詣の深い有識者の夕張を執務室に招き件の攻撃型軽空母についての説明を聞く事にした

 

「軽空母とその攻撃的小宇宙はナニが違うんだ?」

 

「攻撃的小宇宙じゃねーし、攻撃型軽空母だし」

 

「オマエは黙っていろ、俺は今、夕張に質問している」

 

鈴谷はつまらなそうに舌打ちし、五月雨の淹れたお茶を一口飲んでアツゥイ!と言ってパンツ見せながら椅子から転げ落ちた

 

「まぁ、わかりやすく言えば、軽空母さんは敵艦隊に潜水艦が居ると執拗に潜水艦を狙いますよね?」

 

「まぁ、狙うな」

 

夕張はホワイトボードに一目で緻密な書き込みとわかる潜水カ級とただでさえおっぱい大きめなのにそれを更に増量したアクィラの絵を描いた

 

「絵で描くとこんな感じですね」

 

「オマエ絵上手いなオイ!」

 

「そうですか?えへへへ…ちょっと照れますね」

 

まぁ、アクィラはハッキリ言ってシャバい性能だが軽空母ではなく、一応、正規空母らしいがな

 

「で、攻撃型軽空母なんですが…なんと潜水艦を狙いません!」

 

「ほぉ」

 

「しかも、耐久性、回避などは航巡性能のままなので非常にガッツがあります」

 

「いいじゃないかね」

 

「ただ、搭載機が少々アレで、祥鳳さんと瑞鳳さんにやや劣ります」

 

夕張はホワイトボードに祥鳳と瑞鳳の絵を描いてアクィラの目に黒い線を引いた

 

「まぁ、名は体を表すと言った通り、非常に攻撃的な軽空母と言ったところですね」

 

「なるほど名は体を表すか………しかし、夕張クン、もしその名前が偽りだとすれば、その存在そのものが偽り…と言う事になるのかね?」

 

「然り」

 

夕張は頷いてホワイトボードマーカーに蓋をし、机の上に置いた

 

「ちょっと!なんで偽りなの!?鈴谷は此処にいますケド!?」

 

「やかましい」

 

「で?どーよ?鈴谷の新しい性能について理解したの?」

 

「とりあえずアレだろ?オマエはもう鈴谷じゃないで鈴谷を超えた鈴谷、鈴谷を超える者としてあえて鈴谷の名を外したダブルオーラ●ザーってコトでいいんだろ?」

 

「わかってねーじゃん!!ナニ1つ理解してねぇよコイツ!」

 

「違いますよ提督、鈴谷さんは所詮鈴谷さんです」

 

「ナニが所詮鈴谷だよこのクソメロン!」

 

「あえて名を冠するとすれば………鈴谷改二ダブルツインマークⅡセカンドです」

 

「2がいっぱいだよチクショウ!!なんだよこのヘソチラ!真面目な顔してナニ言ってんだよ!」

 

鈴谷はテーブルをワイルドに叩き、五月雨の淹れた紅茶を一口啜りアツゥイ!と言ってパンツ見せながら椅子から転げ落ちた

 

「とりあえず、よくわからんがわかった」

 

「わかって頂けて幸いです」

 

「全然わかってねぇし…」

 

とりあえず攻撃型軽空母だか攻撃的小宇宙だかについてはなんとなく理解した、要は気合ってコトだな

 

「では続きまして、後に来るべき未来、熊野さんへの強化プランについてですが……今回、試験的に鈴谷さんの艤装に搭載しましたSEシステム、暫定的空間粒子消失制御システムを更に発展させ…」

 

「ちょ!ちょい待ち!え……?ユウバリン、ステイ!ステイステイ!え?今、ざんていてき……何て?」

 

「暫定的空間粒子消失制御システムです」

 

「…ナニそれ?鈴谷それ初耳なんですけど」

 

「まぁ平たく言えば、暫定的空間粒子、ダークマターとエーテルとかよくわからないフワフワしたものを制御するよくわからないシステムです」

 

「よくわからないモノを搭載すんなァ!!」

 

ビタンッ!(ビンタ)

 

鈴谷の改二ビンタが夕張の頬に炸裂し、夕張は壁に激突した

 

「痛ァ!!クッ…この売女が!」

 

ビタンッ!!(ビンタ)

 

「ぶべらっ!!」

 

お返しとばかりに夕張のメロンエナジーソニックビンタが鈴谷の頬に炸裂し、鈴谷はイタァイ!と言いながら椅子に当たってパンツ見せながら転げ落ちた

 

「やめんか貴様ら」

 

…夕張のヤツ、反撃とかするんだな、いつもはキショい顔でありがとうございますとか言うのに、さっきの憎悪に満ちた顔はなかなかレア顔だろう

 

「とりあえず熊野についてはまだ上から音沙汰がないから今から考えても仕方なかろう」

 

「たしかに…」

 

「ハッ?まぁ、熊野が私と同じステージに上がってきても鈴谷優位に変わりはないけど」

 

何が優位なのかはよくわからんが、鈴谷はとりあえず納得したらしい

 

「まぁ、熊野の時はみんなで進化祝いに基地を挙げて大々的にパーティーしてやろう」

 

「そうですね!」

 

「ちょ!待てよ!鈴谷は!?鈴谷の進化祝いは!?パーリーは」

 

「ねぇよ、そんなモン」

 

「なんでッ!?なんで熊野の時は大々的にパーリーして鈴谷にはナシ!?おかしくね?」

 

「おかしくない、提督だ」

 

「祝えッ!!鈴谷を…っ!そう……アレよ、祝福!改二には祝福が必要よ!」

 

「ナニ言ってんだオマエ?イカレているのか?」

 

「イカレてねーし!!」

 

鈴谷は五月雨の淹れたコーヒーを一口啜り、マズ……ッと言いかけて、なんとか耐え、パンツを見せつつ片膝をついた、コイツはどうしてもパンツを見せないとならない深刻な病にでも罹っているのだろうか?


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