不健全鎮守府   作:犬魚

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提督と鈴谷が通常運転、ポロリもないよ!

【登場人物】

提督(124)
稀有で非凡なイマジネーションを持つ大人、その戦闘経験は千を超える

鈴谷(40)
着実にフラグを積み重ねる負け確ヒロイン、軽空になったので艦載機の妖精に餌やろうとしたら殴られた


提督と鈴谷とオイオイオイ

「ティーッス、新任務する前にチョーシコイて軽空になった鈴谷が遊びにきましたよぉ~………って、ナニやってんの?」

 

「ご覧の通り、シャドーだが?」

 

女心のように移り変わりの激しい春の空、昨日は小春日和の晴天、今日は強烈な打ち下ろしの右のような豪雨、とにかくコロコロと天気が変わる

そんな春の日に、俺は執務室でリアルシャドーを行っていた

 

「…ハァ?」

 

「用が無いなら消えろ、この星からな」

 

「厳しいッ!星規模で消えろって!?」

 

コイツが近くにいると濃厚な雌の匂いがプンプンするので気が散って仕方ない、たぶん実家はサキュバスか何かなのだろう

 

「ってかサミーは?休み?」

 

「休みだ、今日は夕張のアホンダラと街のイ●ンモールにお買い物に行くとか言ってたな」

 

「ふ~ん」

 

普段は特に仲良さげでもない五月雨と夕張だが、たまに買い物に行くぐらいは仲が良いらしい、五月雨的には色んな意味でドストレートな夕張にそれなりに好感を持っているそうだ

 

「まぁいいや、そのシャドーだがシャトーだかはもういいからゲームしよーぜ!ゲーム!マ●オゴルフしよーぜ!」

 

「マ●オゴルフじゃない、提督だ、あと、シャドーレ●プだ」

 

「…ハァ?」

 

「っーかちょっと黙ってろ、そろそろ出るから」

 

「ハァ?出るって?ナニが…?」

 

シャドーファイト、中国拳法における独闘!存在しないものを眼前にありありと創造り出すイマジネーション!

 

「お…ぉ…?え?マジ?え?」

 

「来たッ!」

 

何もないはずの執務室の壁、目の前に確かに現れる執務室に存在しない筈の確かな存在感!片目が隠れた銀髪巨乳の駆逐艦ッ!!

 

「えっと……え?マジ?なんかマジ見えるんですけど?」

 

ダメだ…それじゃダメだ!もっとだ!さらに強力く!さらに敏捷く!さらに怖く!さらに狡猾く!………現実より強くッ!!

 

「キャオラァ!」

 

後に、軽空母鈴谷(攻撃型)は青葉の取材にその時の事をこう語る…

 

ん?あ~、たしかに見たよ?アレは間違いなく駆逐艦のくせに無駄にデカい乳袋の…え~……なんちゃら風?え?ハマカゼ?まぁ名前とかどうでもいいや、うん、提督はそのなんちゃら風に勢い良くタックルしたじゃん?なんっーか、もう確実にレ●プする目だったよ、エロ同人でよく見る感じの、っーかシャドーレ●プってナニ?どんだけ溜まってんのかーっの………え?あぁハイハイ、結果ね、結果、フツーだったよ?うん、フツーにパツイチでヤられてなんか提督が壁にメリ込んでた

 

「グヘァ……」

 

「弱っ!?っーかシャドーが強すぎだろォ!?なんでシャドーレ●プですら失敗してんの!?バカなの!?ただのバカじゃん!」

 

「フッ……ふふ、想像、以上だ」

 

常に、浜風ちゃんをレ●プしたいと考える俺にとってこのリアルシャドーは日常茶飯事に過ぎない、フフ…しかし、これほどのレベルの差とは

 

「もうちょっと難易度落とせばいいじゃん、バカなの?」

 

「バカじゃない、提督だ」

 

「まぁ、難易度落としてエアレ●プってのも相当ヤバい奴な気もするけど…」

 

「現実はより厳格しいからな、現実では浜風ちゃんと目を合わせるのも難しい!」

 

「ヘタレかッ!!」

 

「ヘタレじゃない、提督だ」

 

‐‐‐

 

アツいリアルシャドーを終え、俺はシャワーで汗を流し、ひと心地ついたところで執務室に戻ってくると俺の机に脚を置いて漫画を読むビッチが居た

 

「ん?あ、帰ってきた、マ●オカートしよーぜ、マ●オカート」

 

「ブッ殺すぞビッチが」

 

「せっかく待ってたのに厳しいッ!」

 

「まずはそのクセー脚を机からおろせ」

 

「くさくねーし!ってかこの漫画続きないの?続き超気になるんですけど」

 

「ねぇよ、陸奥が持ってんじゃねーの?」

 

「ふ~ん」

 

鈴谷はよっこらせいと言いながら机から脚をおろして椅子から立ち上がった

 

「まぁいいや、ドクターマ●オしよーぜ、鈴谷ドクターマ●オ超つえーよ」

 

「なんでそんなマ●オにこだわるんだ、マ●オに」

 

コイツ、任●堂信者かナニかだろうか?どんだけマ●オがしてーんだコイツ…

 

「わかったわかった、いい加減鬱陶しいし、もう二度と俺に刃向かう気が起きないぐらい徹底的にズタズタにしてやろう」

 

「そこまでッ!?フッ……まぁいいじゃん、その言葉!そのまま返してやろーじゃん!鈴谷が買ったら一万円ね!」

 

「いいぞ、負けたら炭酸抜きコーラ2リットルをケツから流し込むからな」

 

「ヘンタイッ!!ヘンタイか!」

 

「変態じゃない、提督だ」

 

「クッ……まぁいいや、やったろーじゃん、まぁ鈴谷が勝てば何も問題ねーし」

 

「よしこい!かかってこいよ!パンツなんか脱いでかかってこいよ!」

 

「脱がねーし!」

 

◆◆◆

 

近所のイ●ンモール…

 

「う~ん、充電くんですか…コレはちょっと欲しいですね」

 

「なに見てるんですか?」

 

「え?発売予定表、コレちょっと欲しいかな~って」

 

「はぁ?」

 

先取り夏物のまぁまぁオシャレな服を買い、施設内のオシャレカフェでティーを済ませた五月雨と夕張はこれまた施設内の大型模型店に来ていた

 

「いいじゃないですか?」

 

ぶぶぶぶぶ(メール)

 

「あ、メール」

 

「提督から?」

 

「どうせシャレオツな菓子買ってこいとかそんな感じじゃないですかね…」

 

最近買ったスマホを操作し、メールを開くと“シャレオツな菓子買ってこい”と言う文面と共に、ケツにペットボトルを挿した画像が添付されていた

 

「オイオイオイ…」

 

「死んだわ、アイツ」


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