アイオワ
ステーツからやって来たダイナマイツバディのパッキンガール、合理主義
納豆はクサクてとても食べられマセーン
入隊する前はメジャーから声がかかった強打者らしく、多少の球なら強引に引っ張ってスタンドに叩き込める
「キター!いきなりエース対決!ハルサメVSキサラギだーッ!」
「キセキの世代を止められるのかー!」
このクソ暑い中、今日も熱戦が繰り広げられる体育館
今日のゲームは陸奥率いる睦月型のチームと白露型キセキの世代、春雨を擁するチームらしい
「こ…これはッ!シグレのッ!?」
「まだまだァ!」
「ユウダチのチェンジオブペースとの複合…だと?」
まるで夕立のようなドライブで如月を抜き去り、春雨はそのままリングにボールを叩き込んだ
「ハァ…ハァ…ハンパじゃねぇ」
「まるでキセキの世代五人を同時に相手してる気分だぜ」
「キク!こっちに回せ!やられた分はキッチリ取り返すぞォ!」
相変わらず超駆逐艦級のバケモノだぜ、白露型キセキの世代、ハンパじゃねぇ…
俺の知ってる限り、陸奥のチームはキセキの世代には勝った事が無いが、今日も負ける予感しかねぇな
「ヘーイ、Admiral」
「ん?」
「こっちこっち!ヘーイ!」
観覧席で声をかけてきたダイナマイツパッキンガール
枕元に拳銃が無いと眠れないボクの国からやって来たバトルシップ、アイオワだった
どうやらコイツもバスケの試合を観戦しに来たらしく、コークとポップコーンを勧めてきた
「たまに食うと美味いな、喉は渇くが」
「コークもあるよ」
「戴こう」
「Admiralもゲームを観に来たの?」
「まぁな、むしろ俺よりお前の方が意外だぞ、ニホンのジュニアレベルなんか見て楽しいのか?」
「Yes、シラツユガタキセキノセダーイ、噂には聞いていたけど、アレほどのlevelはstatesでもなかなか見られないネ」
「ふ~ん」
statesの人が言うならホントに凄いんだな、アイツら
「で?どっちが勝ちそうだ?」
「Hum……あのpinkを止めない限りteamムツに勝利はないわ」
「だろうな、如月が抜かれたら誰も止められねぇよ」
「退場覚悟でワザとclashしてやればいいのよ、倒れる拍子に膝でもdestroyしてやればperfectネ」ニコッ
…これがボクの国のバトルシップ
実に合理的な考えだ
たしかにイカサマだろうがワザとだろうが立証できず、一度通ればそれは正義だ
「ミカァ!!」
「どいてくんない?邪魔なんだけど」
「やらせねぇ!!」
「ウオオォォ!!アレはムラサメのブロック!なんて圧力ッ!」
「…ッ」
「パス!?」
「ナイスだぜミカァ!!」
「キター!サツキのスリー!まだまだ喰らいついてるーッ!」
五月雨程ではないが、皐月のスリーもかなり厄介だな
そしてあのミカの冷静な判断力、ハルサメ一人じゃ対処できねぇ
「クソッ!」
「切り替えろハルサメェ!」
「気にすんなァ!悪りぃと思うなら点取って返せよダアホ」
「はい!」
キセキの世代が居るチームって一人が飛び抜けてるからギスギスしてんのかと思ったが、意外とそうでもないのか…
「ディフェンス一本!死んでも止めんぞォ!」
「こ…これはッ!」
「オールコートマンツーマンディフェンス!!」
さすが陸奥だ、焼肉の領収書分はやってくれる
「む…もうポップコーンがないな」
「バーガーもあるよ、ハイ」
「貰ってばっかで悪いな」
「悪いと思うなら次のoperation、ワタシをstartingmemberでヨロシクネ」
「オーケーオーケー、覚えてたらな、っーかデカッ!バーガーデカッ!?」