不健全鎮守府   作:犬魚

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300回目の初心に戻るブチ込み回

【登場人物】

提督(145)
じゃない、提督だ

五月雨(49)
ではありません、五月雨です

浜風(5)
SGGK



提督と五月雨と呪われた巻物

北方海域を舞台にしたアツき戦いやら司令部に呼び出しで写真詐欺のお見合いやら幻の絵画を取り戻せ!やら南洋のクーデター事件やら息をつかせぬバトル展開目白押しの昨今だったがようやく落ち着いた今日この頃、俺は確かな自信と手応えを胸に、執務室へとやって来た…

 

「いやぁ…強烈だったよ、陽炎型13番艦…」

 

「…はぁ?」

 

「でも、姦ったのはオレだ…」

 

俺はところどころ破れてボロボロになった上着を脱ぎ、自分の机でナンクロをしていた五月雨に新しい上着を用意したまえと命じると、ご自分でどうぞと言われたので仕方なく自分でロッカーからクリーニング済みの上着を取り出した

 

「五月雨クン」

 

「なんですか?」

 

「俺、今から浜風ちゃんをレ●プするんだ」

 

「はぁ?」

 

「はぁ?じゃないよキミィ、もっとテンション上げていこうよキミィ」

 

千を超える浜風ちゃんとのシャドーレ●プによるリハーサル、最早今の俺にレ●プ出来ない浜風ちゃんは居ないだろう、それほどまでに俺は自信に満ち溢れていた

 

「行くぞ五月雨、ついてきな!お前をこの世で二番目に強えー駆逐艦にしてやるよ」

 

「え?普通に嫌ですけど」

 

「…え?」

 

「え?じゃないですよ、前にも言いましたけど、同僚をレ●プするとかどう考えても協力的になるワケないじゃないですか」

 

「ナニ言ってんだオマエ?イカレているのか?」

 

「イカレてません、と言うか、その言葉をそのままお返しします」

 

まったく、この青髪ロングもなかなか難しいヤツだな、おそらくはアレだろう、気難しい多感な年頃ってやつだな、本心は同じ駆逐艦である浜風ちゃんとの圧倒的な胸囲格差にハラワタが煮えくり返るどころか、二度と甦らないようにハラワタを喰らってやりたい思っているに違いない

 

「まぁ、どうせいつものように失敗するのがオチでしょうし………もう面倒くさいから諦めて浦風さんとかで妥協したらどうですか?浦風さんなら軽く頼めばパイ●リくらいしてくれますよ、たぶん」

 

「女の子が平然とペェズリとかゆーんじゃないよ」

 

いやだわこの子ったら、どこでそんないやらしい知識を覚えたのかしら?村雨?村雨か?村雨だな、間違いない、村雨だな!くそッ!あのファッキンビッチ予備軍が!

 

「まぁいい、アイス買ってやるからついて来いよ」

 

「なんでそんな毎度毎度、私を同道させたがるんですか?そーゆー特殊な趣味なんですか?」

 

「や、なんかほら…一人だと寂しいし、やっぱ仲間がいた方が心強いし、アレだよアレ、ほらアレだ!撮影したくなったら撮影係とかいたほうがいいじゃん?」

 

「ヤる前からヘタレ過ぎるッ!!」

 

「ヘタレじゃない、提督だ」

 

ーーー

 

こうして、俺と五月雨(マミーヤのスイーツ5000円分で承諾した)は浜風ちゃんをレ●プするべく施設内にて浜風ちゃんを捜索し、香取先生から浜風ちゃんなら体育用具室にボールを返しに行ったと有力な情報を得たので体育館の横にある用具室へと向かった

 

「体育用具室か…もはやコレは誘っていると思って間違いないな」

 

「そうですかね…」

 

「あぁ、もはや学校公認と言っていいファッキングスポットだ、間違いない」

 

体育用具室、または体育倉庫に閉じ込められるのはエロゲーやエロ本ではよくある日常茶飯事、所謂、様式美と言うヤツだ

 

「作戦はこうだ、俺が爽やかなイケメンスマイルで挨拶しながら体育用具室に入る、お前は外から“あれれー?鍵が空いてるぞー?キチンと閉めないとー”と言いながら鍵を閉める、ここまではOKだな?」

 

「その台詞必要ですか?」

 

「必要だ………よし、突入までカウント5!」

 

俺はスタイリッシュに姿勢を低くし、体育用具室のドアの横へと移動し、ハンドシグナルでカウントの合図を始めた

 

「3、2、1!GO!GO!GO!」

 

AHEAD!AHEAD!GO!AHEAD!俺は姿勢を低くしたまま薄暗い体育用具室に突入し、ボールの入った籠にサッカーボールを入れていた人物にFREEZE!と叫んだ

 

「…え?あ、はい?」

 

浜風ちゃんは突然の出来事に理解が追いつかないらしく、サッカーボールを持ったまま振り向いた

 

「あ、提督、お疲れ様です」

 

「あ、あぁ、うん…お疲れ様」

 

「あの…何かご用でしょうか?」

 

腕にサッカーボール、胸にやわらかくにゃっとボール、計三門のトリプルメガソニック砲を持つ浜風ちゃんはやや遠慮がちに俺に視線を向けた

 

「え?あ、あぁ…」

 

…待て、俺は千を超えるリアルシャドーによるリハーサルを繰り返したが浜風ちゃんは違う、このままではフェアではない…

 

「あの…?」

 

そうだ、昔、とあるレ●パーが言っていた、歳なんか関係あるか!女はみんなブチ込むんだよ!と……そうだ、俺はブチ込む為にここに来たッ!そう!ブチ込む為に!

 

「浜風クン」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「そのサッカーボール、貸してくれないか?急に反動蹴速迅砲をゴールにブチ込みたくなってね」

 

「あ、はい、どうぞ」

 

「ありがとう」

 

俺は浜風ちゃんからボールを受け取り、スーパーグレートグラマラス駆逐艦、略してSGGKの浜風ちゃんはそれでは失礼しますと一礼して去って行った…

 

「…」

 

そして、俺はサッカーボールを手に体育用具室を出ると、草むらで待機していた青髪ロングがやって来た

 

「ヘタレかッ!」

 

「ヘタレじゃない、提督だ」

 

そう、レ●プとはやはりお互いにベストの状態でないとフェアとは言えない、俺はまた大切な事を思い出したよ…

 

「もう諦めたらどうですか?」

 

「夢は、いつか必ず叶う!」

 

「なんでそんな超ポジティブ!?」

 

この後、俺と五月雨は反動蹴速迅砲の練習でもするかとボールを蹴り、五月雨の殺人ノンファイヤーを蹴り返した俺の反動蹴速迅砲は美しい螺旋を描く龍の如く飛び、たまたまソフトクリーム美味いかもーと言いながら歩いていた秋津洲のやわらかボディに突き刺さり、秋津洲はオゴォ!と叫びながらブッ飛んだ…

そして秋津洲は全治二週間、俺の足は全治一週間の深刻なダメージを残した




次回は久々にナイトクラブ回、野望の工作艦と後で感想を求める軽巡

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