不健全鎮守府   作:犬魚

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すぐそばにある罠、重大事案回

【登場人物】

提督(150)
巨乳派

占守(2)
事案メイトその1、テンションが高く接触事案が発生する

国後(2)
事案メイトその2、常識的だがよく転んでM字開脚する事案が発生する

択捉(3)
事案メイトその3、常識的で真面目だが声をかけるだけで重大事案発生

長門(15)
アツい腹筋とアツいバーニングソウルを持つ大戦艦、趣味は盗撮


提督と海防艦と3P

みなさんこんにちは、本当にカッコいい事とは何か?その、単純にして難解なる終わりなき問いを常に考え続けるハンサムな提督は今、ファミレスに来ています

 

特に急ぎの仕事もないので、タバコでも吸いながら喫煙所で秦の秘伝書でも読もうと考え、喫煙所へと向かっていると、自販機コーナーで海防艦のヤツらに見つかる事案が発生し、海防艦の、え〜…シム?シムシューだっけか?そのシムシューくんが“いつファミレスに連れてってくれるんしゅか!膝の皿叩き割るっしゅよ!クナが!”とかワケのわからん事を言いだし、そういやそんな約束した事を思い出した俺は海防艦の事案トリオを近所のファミレスへ連れて行く事案が発生する事になった…

 

「好きなモン食っていいけど大人しくしてろよ、マジで」

 

「マジっすか!じゃあこのイチバン高いステーキ食べていいっすか!?」

 

無駄にテンションの高い占守姉妹の姉、占守、よく見るとかわいい気がするが俺はロリコンではないので何も感じない

 

「姉さんうるさい!って、そんな大きいの姉さんだけで食べれるの?」

 

無駄にテンションの高い姉に噛み付くよくデキた妹っぽい占守姉妹の妹、国後、よく見るとかわいい気がするが俺はロリコンではないので何も感じない

 

「私は…このサワーシェイクでいいですか?」

 

そして姉妹では無いが同じ海防艦の事案メイト、択捉、占守姉妹が犯罪ならこちらは大罪と言っていい重大事案発生装置だ、よく見るとかわいい気がするが俺はロリコンではないので何も感じない

 

「あー、はいはい、好きにしろ、好きに、あと、頼んだら残さず食えよ、残したら鼻の穴からねじ込むからな」

 

「よーし!オネーサン!このイチバン高いステーキとライス大盛りとガチ盛りメガフルーツパフェ頼むっす!」

 

「食べ切れるの!?無理でしょ!?姉さん話聞いてた?鼻の穴からねじ込まれるわよ!?」

 

「ダイジョーブ!クナ!死ぬ時は一緒っすよ!」

 

「イヤよ!1人で死んでよ!オネーサン、今のナシ!今の注文ナシで!ほら、食べきれる量で選び直してよ!」

 

「えー………食べきれる量っすか、じゃ、このおつまみセットぐらいっすかね?」

 

妹に怒られ、シムシューくんはメニュー表を凝視し、力強くメニュー表から選んだのはお酒のお供でお馴染みの一皿おつまみセット…

 

「ちょっとしか食べられないならステーキとか頼むなァァァ!!」

 

ビタんっ!!(平手打ち)

 

「シムッシュッ!!!」

 

妹のスナップの利いたナイスガッツビンタを頰に受け、シムシューくんはソファーから転げ落ちた

 

「オイオイ、キョーダイはもっと仲良くしねぇとダメだぞ」

 

「ハー…ハー…スイマスン、ついカッとなりまひ…いえ、なりまして」

 

「さすがクナっしゅね…クナのビンタを受けて倒れなかったのはシムが初めてっしゅよ」

 

いや、お前はそのクナビンタを受けてソファーから転げ落ちたがな、一応、考えないようにしていたのだが……どうやらコイツは他の2人と違って頭1つ抜けたアホみたいだ

 

ーーー

 

注文したメニューがテーブルに揃い、俺たちはこの世の全ての食材に感謝を込めいただきますと食事を開始した、ちなみに、俺はあまり腹が減ってないのでコーヒーのみだが…

 

「うん!ウメーっしゅ!」

 

「…姉さんうるさい」

 

「……」ズズズ…

 

結局、肉を頼んだシムシューくんはナポ…モニュ…とワケのわからん擬音を立てながら肉を頬張り、ついでに、妹の山盛りのキャベツをシャクシャクと食べ、妹は妹で山盛りのキャベツとついでに姉の肉を食べる実にシェアな関係で落ち着き、択捉くんは冷たいシェイキーを美味そうに啜っていた

 

「そういやオマエら最近近海につるんで出てるらしいな?どんな感じだ?」

 

この事案トリオ、潜水艦を狩る天性の才能があるらしく、あの人類最強の潜水艦狩りの達人、五十鈴パイセンが“まるで先制対潜のバーゲンセールだな…”と苦虫を潰したような顔で呟いたそうだ

 

「ヨユー過ぎて赤子の首を捻るぐらいっす!」

 

「手ね、手、首じゃないから」

 

「意外となんとかなる感じです!」

 

「ふ〜ん」

 

ここに配属された当初、ただの重大事案発生装置かと思っていたがまぁなんだ?まったく、海防艦って最高だな…この対潜力、素直に凄いと思う、五十鈴パイセンも実力と才能ある後輩が増えてさぞ嬉しかろう

 

「…む、コーヒーがないな」

 

「シムが注いでくるっすよ!」

 

「いや、自分で行く、いいから黙って食ってろ」

 

「了解っす!あ、ついでにオレンジジュースいいっすか!」

 

このガキ、上司をなんだと思っているんだ…?まぁいい、俺は余裕と威厳に満ち溢れた大人だからな、クチャクチャと肉を頬張るシムシューくんとそれを横目にイヤな顔をする国後くん、そしてシェイキーを飲み干した択捉くんにそれぞれ飲み物を聞き、俺はドリンクバーへと向かった

 

◆◆◆

 

「聞いたぞ、同志提督」

 

「…あ?」

 

喫煙所で基地スポを読みながらベンチで寝転がっていると、この世の負を全てを煮詰めたようなドス黒い怒りの顔をした大戦艦が立っていた

 

「…パンツ見えてるぞ」

 

「そんな事はどうでもいい、それよりも聞いたぞ同志提督」

 

「チッ…っーか同志じゃねぇよ、何のハナシだよ?アレか?こないだ陸奥と俺の部屋で一夜を共にしちゃったコトか?」

 

「そんな事もどうでもいい」

 

ちなみに、こないだ陸奥と朝まで幻想魔伝最●記一気見大会!を敢行、誰かが捨ててしまった昨日を拾いつつがむしゃらに手を伸ばし、翌朝をイヤなテンションで迎えたものだ…

 

「先日、海防艦のエンジェルスと仲良くファミレスに行って楽しくお喋りしたそうだな?」

 

「………さぁ?何のコトだからわからないな」

 

俺の回答と同時に、長門の殺人パンチが炸裂して俺が寝転んでいたベンチが粉々に砕けた

 

「む…?かわしただと…?この長門の拳を」

 

「あーあー、基地スポに穴が開いあいちまったじゃねぇか、由良さんのグラビア台無しじゃねーか」

 

コイツに邪●は通用しない、どうする?ステゴロ最強と名高いこのタフ・ガイは些か相手が悪すぎる

 

「何故このビッグセブンも誘わないんだ!ズルいぞ!アレか!エンジェルス独り占めか!アレか?海防艦トリオだけにエンジェルスと3Pか!」

 

「ナニが3Pだバカヤロウ、っーかそれだと俺入る隙間ないじゃん、俺入ったら4Pじゃん」

 

「たしかに……ならばこのビッグセブンも含めれば5Pだな」

 

ナニが5Pだ、そこまで来たらもうPじゃなくて大乱交だよ、っーかナニ言ってんだコイツ?イカれ………てるんだったな

 

「よし!それで行こう!」

 

「ナニがそれで行こうだ、アホか」

 

「同志提督、今日のところは見逃してやろう、後で娯楽室に来るがいい、同志グラペンも交えてアツい会議を開催する、逃げるなよ」

 

そう言い残し、長門は改二になって無駄に長くなった裾を翻してスタスタと去って行った…

 

「フーッ〜……」

 

俺はタバコに火を点け、一服、紫煙を吐き出してタバコの袋を握り潰した

 

「…見逃してやるだと?この提督を?………ジョートーだよテメー」


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