【登場人物】
Richelieu
ネオフランスから来た自称最強の戦艦、日本のアニメや漫画好きらしく、好きな漫画家はア●ラ・トリヤマ、好きな映画はAK●RA
Luigi Torelli
ネオイタリアから来た合法潜水艦、あと3回の変身を残している
Ark Royal
細身の槍持って天馬に乗ってそうな第一印象の英国式ロイヤル空母、でも弓兵
喫煙所で一服し、軽く廊下でリアルシャドーをして執務室に戻った俺は提督様専用のエグゼクティブチェアーに座り、机の上に置かれた資料を一瞥した
「海外艦か」
「えぇ、イタリア、フランス、イギリスと三ヶ国です」
今回は欧州からの刺客が多いな、まぁ、そういや夏の大規模作戦が欧州方面だったからその辺の兼ね合いだろうか?
「とりあえず最初はフランスから来た戦艦の人です」
「フランスか…」
そういや以前、フランスから来たコマ……コマンドーなんたらクンの時はフランス語ペラペラだったから困ったなと考えていると、執務室の扉を開きヒラヒラと薔薇の花びらが宙を漂ってきた…
「フッ……Richelieu級戦艦一番艦、Richelieuよ」
漂う薔薇の香りと花びらの中、薄い金髪のなにやら全体的に白っぽいのが入って来た
「自由・平等・博愛の国で生まれた最強の戦艦といったほうが話が早いかしら?」
この薔薇の香り……魔宮薔薇ッ!?なるほど、このフランス女、どうやらこの俺と同じく天と地のはざまに立つ美の闘士と言うワケか
「しかし最強の戦艦とはな………フッ、笑わせてくれる」
「なんですって?」
「リシュリーくん程度ではこのサンクチュアリでは雑兵に過ぎんよ」
「Richelieuよ、間・違・え・な・い・で」
どこからその自信が湧いてくるかは知らんが、正直、こーゆー夢見ちゃったアホは最初にその鼻っぱしらをヘシ折って二度と寝言はほざかんようにするべきだろう
「ここで最強の戦艦を名乗りたいなら、まずはムテキセンカン・キヨシを倒してからにでもするがいい」
「ムテキセンカン…?な、なにその強そうなナマエ…」
心なしか、ムテキセンカンにちょっとワクワクしてる感のあるリシ……リシュリー?いや、リシュフェルくんだっけか?まぁいいや、どうやら彼女はムテキセンカンに興味を持ったらしい
「ハッキリ言ってヤベーやつだぞ」
「へぇ……ヤベーやつなの、ふぅ〜ん」
思いの外、興味津々丸だよ!なんかソワソワしだしたよコイツ、見た目に反し、こんなにヤベーのにワクワクしてくっぞ!みたいな頭してんのかコイツ…
「まぁ、興味があるなら呼んでやるぞ」
「え!?ホント?いいの?」
ーーー
「次の方どうぞ〜」
最強戦艦武蔵に肩車されるだけと言うお手軽マックス大変身したマキシマムキヨシレベル99の前にドゴズバンされたフランスから来た刺客リシュリューくんは医務室に緊急搬送された…
そして!次なる刺客はイタリアからの潜水艦…
「Regia Marinaから来たよ、パスタの国で生まれた潜水艦、Luigi Torelli」
「潜水艦か…」
イタリアから来た合法駆逐艦より更にタチが悪くなった気がするが、うむ…まぁアレか、合法潜水艦か
「ルイージくんか……」
ふむ、性能はまぁ…うん、特にケチつける点は無さそうだな、うむ
「君は開幕一軍でスタートなのだよ」
「1 militare?やったぁ!」
「ウチは潜水艦の福利厚生は勿論、無理の無い労働形態のホワイトな職場だ、わかんないコトは優しいセンパイが懇切丁寧にイチから教えてくれるのだよ」
ルイージくんは嬉しそうに飛び跳ねて開幕一軍を喜んだ、うむ、元気の良いキッズは嫌いではないのだよ
「やったぁ!」
「うむ、嬉しいのはわかるが顔が近い、顔が」
「ルイージさん、その人はAmanti di ragazza piccolaなのであまり近寄ると●されますよ」
「幼女愛好家じゃない、提督だ」
っーかイタリア語ペラペラか、この青髪ロング!いや、むしろ、この為だけに学んだ可能性すらある…
「幼女愛好家ってナニ?」
ルイージくんはどちらにしてもあまり意味を理解をしていないらしく、グイグイと距離を近づけてくる……まぁ、俺が生粋のロリペド野郎ならこの時点でジッパーを下ろし、猛る己自身を取り出して歪んだ欲望をブチ撒けていたかもしれんが、残念ながら俺はおっぱいは大きい方がお好みの快男児だ
「性犯罪艦のコトだ、具体的に言えば長門だな」
「ナガト?」
「それはさすがに長門さんに失礼では……いえ、そうでもないですか」
「あぁ、そうでもない」
ーーー
「次の方どうぞ〜」
イタリアから来た合法潜水艦が退室し、いよいよ面接も最後の1人、さっさと終わらせて今日の業務は終了ッ!後は先生達とアダルスティックなアフター5なのだよ
「私は、Her Majesty's Ship Ark Royalだ」
「あー?」
「Ark Royalだ、よろしく頼むぞ、Admiral」
………アークロイヤルくんか、ふむ、なんだろうなこの感じ、あぁ、アレだ、なんかこう…アレだよ、アレ、なんかこう、説得したら仲間になる系の敵みたいな顔してるなコイツ、アレだよ、提督の知ってる手強いシミュレーションにこんなのケッコーいたよ
「アークロイヤルくん、ふむ……空母か」
手元の資料を読むに、まぁそんなに残念な性能と言うワケではなさそうだが………なんだコレ?備考欄になんか書いてるな、えー…なになに?特定の条件下なら夜でも航空機を飛ばすとかなんとか…
「アークロイヤルくんは夜でもイケるクチかね?」
「あぁ、Swordfish限定だが」
そう言ってアークロイヤルくんはロイヤルな胸の谷間からビチビチと動く新鮮な生臭いサンマを取り出した
「これがSwordfishだ」
「…ほぅ」
…ひょっとしてそれはギャグのつもりなのだろうか?
アークロイヤルくんは新鮮なサンマを俺の机の上に置き、ニヤリと笑ってみせた
「実に新鮮だな、獲れたてかね?」
「あぁ、今朝水揚げされたそうだ」
「ふむ、そうか…」
「まぁ冗談はここまでにしておいて……どうだAdmiral?英国式Rolayjokeはお気に召して頂いたか?」
あ、やっぱりジョークだったんだな…なんかすげー真面目な顔してるからマジなのかと思いきや、どうやらこのアークロイヤルくん、真面目な堅物に見えてジョークが好きらしい
「実に大爆笑なのだよ」
「そ、そうか!うん……そうかそうか、やはり面白いか、うんうん」
アークロイヤルくん曰く、先日、明日はこのネタでいこうと思うと陛下の前で披露したら、陛下から物凄く微妙な顔をされ、アナタは疲れているのよと言われたそうだ
「女王陛下はイマイチお気に召されなかったみたいだが、フフッ…Admiral、貴方とは話が合いそうだ」
「や、それはどうだろうか…」
「まぁ、これからよろしく頼むぞ」
そう言ってアークロイヤルくんは姿勢正しく腰を折って頭を下げると胸のロイヤルバレーがワリとナイスアングルになり、ガン見するついでに素早く写メを撮った
「そうだ!Admiral、これから一緒にDinnerでもどうだ?勿論、女王陛下も御同席なさるが…」
「や、それはまたの機会にしておこう、この後、大事な用事があるのだよ」
「そうか…まぁ、それなら仕方あるまい」
こうして、アークロイヤルくんとの面接もつつがなく終了し、新たなる戦士達、鋼鉄の7人全員の面接は全て終了した…
「あー…終わった終わったー」
「まったく、アークロイヤルさんの胸チラは最高でしたね」
五月雨の野郎はイマイチ感情のこもらない棒読みで俺の机にアツいお茶を置いた
「女の子が胸チラとか言うんじゃないよ」
「はいはい、あ、私、今日はもうあがりますんで、この後、陸奥さんと鎧伝サムライ●ルーパー一気見大会する予定があるんで」
「好きにしろ、俺も今日はもうあがりだ」
次回から通常運転、パンツ見せるのが仕事のJKみたいなのがカレーを食べるホンワカ回