不健全鎮守府   作:犬魚

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傲慢なる前半戦の後半戦!

【登場人物】

空母棲姫
通称、空母おばさん、赤城と加賀の良心がジョグレス進化した究極体


捷一号作戦、作戦発動!②

防空棲姫の鉄壁のディフェンスを抜け、攻略部隊は更に奥の海、深海任務部隊空母打撃群旗艦へ………ちなみに、なんか途中で日本人形みたいなのが居た気がするが酒匂がバッキバキにヘシ折って壊した

 

『ヒノカタマリニナッテ………ッテ!?イテェ!?イタイイタイイタイ!!チョ!待テヨ!』

 

この海域をシメるヘッド、空母おばさんこと空母棲姫の頭から開幕火の塊が降り注ぎ、ちょ!待てよ!熱い!熱ぅい!とか言いながらモンキーのようにその場で舞った…

 

『ハー…ハー…イキナリナニスンダコラァ!?』

 

「瑞鶴サン、あの痴女なんかゆーてますよ?」

 

「アレっしょ?アレ、生まれてきてスイマセン、ゴミなのにとかゆーてるんしょ?」

 

最強軽空母と噂されるヤンチャ軽空母、ちとちよ姉妹を含む空母機動部隊…

 

「フッ、誰にケンカ売ってんのか教えてやろーじゃないの?見てなさい!この瑞鶴様の航空隊があのキレーな顔フッ飛ばしてやるわ!」

 

「ヒュー!瑞鶴クンマジクール!」

 

「こりゃ一航戦パイセンもガクブルっすわー」

 

「え?そ、そうかな?今、私、そんなカッコ良かった?」

 

◆◆◆

 

アロマエッセンスの香り漂うエレガントな執務室…

 

「後半戦は危なげなく勝てそうですね」

 

「そうだな」

 

青髪ロング子の淹れたアツい茶を啜りつつ、俺は現場の様子をテレビで見ながら電極ビリビリマッサージ器で肩と首に電気的刺激を与えていた…

とりあえず、あの赤城と加賀がポタったみたいな空母なんちゃら姫の航空攻撃はいつものように“あったよ!初月と10cm高角砲+高射装置が!→でかした!”の流れでなんとかなったらしく、今や空母なんちゃらおばさんは第二艦隊から死のフルコースを受けていた…

 

『出たーッ!島風の苛烈・残虐・残酷なあの技がーッ!』

 

『あ、あわわ…虐殺王!』

 

…しかし島風のヤツ、今回は絶好調だな、一体何があの娘をそこまで強くしたのか…?やはり毎日のコーンフレークと眠る前の温かいミルクだろうか?

 

ジリリリリリン♪ジリリリリリン♪

 

「む?」

 

「電話ですよ、天津風さん」

 

「天津風…?誰だそいつは?敵か?」

 

五月雨から受話器を受け取り、ハイお電話かわりました提督ですと爽やかに応対するとなんか妙に暗く沈んだ声が聞こえてきた…

 

『もしもし…?どーすんのコレ?あの子ヤバいんだけど、島風、想像以上にヤバいんだけど?』

 

「ナニ言ってんだ?友達だろ?友達なんだから帰ったらツレションでもしてお互いのチ●コでも見せっこしてオマエのチ●コマジでけーな、まるでタンカーみてーじゃんとか小粋なフレンドジョークでも言ってやれよ」

 

『イヤよ!!ってか、ないわよ…っ!!なんで私達にチ……チン、あぁ!もう!!』

 

「え?なんだって?」

 

『うっさい!!バカ!死ね!執務棟の階段から足滑らせて死ねっ!』

 

まったく、上官に対して死ね死ねと連呼するとは…なんてガラの悪い駆逐艦なのかねこの痴女は、香取先生の熱血指導の甲斐あり、うちのバカどもも毎日がワルのオリンピック状態から脱したものと思っていたが………クズは所詮クズなのだよ

 

「もしもし?もしもぉーし?あ、あの野郎…切りやがった」

 

「そりゃ切りますよ、ってか訴えられたら負けますよ」

 

「バカ言うんじゃないよ青髪ロング子が、俺は負けない!あの時そう誓ったんだ!」

 

「あの時がどの時かは知りませんけど、既に結構負けてますよ」

 

クッ、このヤロウ、オレの小粋なテイトクジョークをサラリと……大したヤツだ

 

『死刑執行ーッ!!!』

 

『ウッギャアアアー!!ナンドデモクリカエスーッ!!』

 

あ、勝った…テレビの画面にはまるで愉快なオブジェみたいに全身がバッキバキにされて海面に叩きつけられた空母おばさんがブクブクと気泡を残して沈む姿と、これが溢れる友情パワーだーッ!と吠える島風の姿が写っていたので俺はチャンネルを変えた…

 

「さて、ニュースでも見るか」

 

「他人事ですか」

 

「うるせぇな、勝った後なんかどうでもいいんだよ、サミダックスフンドくん、コーヒーくれや、冷蔵庫の缶コーヒー」

 

「ご自分でどうぞ、あと、五月雨です」




次回は後半戦で最終海域

絶対王者 西村艦隊VS73年目の亡霊

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