【登場人物】
防空埋護姫
今回のホントのラスボス、防空シリーズ第2段、脅威の防空性能だけでなく脅威の谷間も目を引く逸材
時雨(3)
常に一番である事を義務付けられ、それに見合った才能を持ってしまった白露姉妹のエース、今回はいつも以上にやる気のアツい面が…
海域のBOSS!海峡夜棲姫を倒しメデタシメデタシと言ったのも束の間、あの2Pカラー不幸姉妹は前座に過ぎなかったッ!真の恐怖が今、幕を開け………
「朝雲ナッコオ!!」
「山雲ドライバー!!」
『キカナイ…ッ!キカナイ…ッ!ッテ!?ウッギャアアアー!!』
未だ極限の集中状態に最も近い状態にあるチーム西村艦隊の猛攻を受け、真の海域BOSSである防空埋護姫とチームUMRは1人、また1人とその命と臓物を散らしていた…
「モガミン!ヘイ!モガミン!」
「OKミチシー!」
満潮は防空埋護姫を羽交い締めにし、その隙にと最上から嵐のような水平チョップの連打を浴びせられ、羽交い締めから解放されると前後から満潮と最上から強烈なドロップキックを喰らい、防空埋護姫は海面に転倒した
『キ……キカナイ!キカナイシ!』
「コイツ、なんてタフなヤツだ…」
「さっきの海峡姉妹もタフだったが、コイツもなかなかのタフだぜ」
海峡姉妹ほどではないものの、さすがに真BOSSとして現れた以上、なかなかのタフネスぶりを見せる防空埋護姫は頭のオシャレなフードで今にも泣きだしそうな情けない顔を見せないように隠し、果敢にもファイティングポーズをとった
「…ありがとうみんな、後は僕がやろう」
「時雨クン!」
「時雨…っ!やれるの………いや、聞く必要すらないな」
この戦い、昼まで持ち込んでしまえば後は扶桑と山城に託すしかなくなる、既に海峡姉妹との激闘で内臓はズタズタ、髪はトリートメントが必要なほどベタついている最悪のコンディション…
「雨はすぐに止むさ…」
チームメイトのポテンシャルを最大限に発揮させる時雨クン本来の能力と、主に僕の命令は絶対だにしか使ってなかった時雨様のボクサカの能力、綺麗な時雨クンと絶対は僕だの時雨様の二つの人格が融合を果たし、パーフェクト時雨となった時雨は理想的な脱力感のまま構えを作り、静かに息を吸い込んだ…
『マダ!マダオワラナイ…ッ!』
「いいや、終わりだよ」
『ナンダ……ウゲェ!?ア、足ガ…ッ!?』
時雨の前でバランスを崩して盛大にスッ転ばされた防空埋護姫の頭上に容赦なき振り下ろしの踵が炸裂した
『ウギャッ!?』
「これが僕たちの………チーム西村艦隊みんなの力だよ!」
時雨は防空埋護姫のオシャレフードを掴んで身体を頭上に持ち上げ、両腕をクロスさせて相手の頭と両足をホールドした、その力はまさしく最上!テクニックは山雲!スピードは朝雲!そして残虐性は山城!さらにボディの強靭さと残念さは満潮!
「いくよ必殺!!イリーガルパゴダマスト・ネイキッド!」
グワキィィィ!!!
『ウッギャアアアアアア!!!折レル折レル折レルゥゥゥ!!ヤダァ!痛イ痛イ痛イ痛イィィィィィ!!』
「スリャアアアーッ!!!」
『アギ…アガッ!?ガガ……ウソ…ワタシガ…ッ…モドルウミ…ナンテ…ソンナモドレナィ…エッ…?ウデ…ガ、ジユウ…』
「せいっ!!」
バギイィィ!!!
『ガバァ!!!』
奇跡の西村艦隊パワー全開の時雨が放った西村艦隊・ザ・フェイバリット、所謂、アルゼンチンバックブリーカー的な殺人技、イリーガルパゴダマストの進化系、イリーガルパゴダマストネイキッドにより全身を砕かれた防空埋護姫は断末魔の反吐をブチ撒け、ブクブクと気泡を残して沈んでいった…
「………雨はやんだようだね」
「さすが時雨じゃあ!!」
「まったく!味方になると恐ろしいほど頼りになるわい!」
「フッ、どうやら俺達の大将はとんでもない奴らしい…」
こうして、作戦海域の制圧を終了…
今回の本部作戦である捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)を無事に完了する事が出来た…
「さぁ、帰ろうか、来週はまた天気が悪いみたいだよ」
◆◆◆
「…勝ったな」
「勝ちましたね」
執務室のテレビの前、テレビの前の良い子は絶対に真似しちゃダメそうな殺人技を見ていた俺と五月雨はとりあえず手にしていた湯のみを軽くぶつけ合った
正直、ダメかとすら思ったがまさか夜の内に勝負を決めてしまうとは………さすがは時雨様だ
「やっぱスゲーな、時雨様は」
「そうですね、あ、そうそう、実は私の姉なんですよ」
「ふ〜ん」
「実は」
「知ってるよ、オマエのネーちゃんで白露姉ちゃんの妹だろ?ってか白露はどうした?白露は、あのバカ、まだ芋食ってブーブー屁コイてんのか?」
「さぁ?この前見た時はバイクブ●ス読んでましたよ」
海域攻略編は今回で終了、次回は作戦終了回で次々回は新人回ですって