【登場人物】
提督(20)
だらしない提督ですまない…
間宮(2)
最近、水着で誘っている
かき氷は材料費がタダ同然なので売れると嬉しいらしい
「先制雷撃か」
「先制雷撃です」
初戦、ブンタン沖哨戒に現れた潜水艦の姫級
今まで何度か見た事があったが、いきなり雷撃を撃って来たのは初めてだな…
「ここまでの四回、確実に五十鈴さんを狙って来てますね」
「そりゃアレだな、五十鈴が一番ヤバいってのを本能で感じてたんだろ」
「どうしますか?」
「…叢雲に電話繋げ」
戦艦の投入で手数を増やしたがなかなかてこずっているな
とりあえず、現在の状況を確認しておくか
『もしもし?』
「オレだ、今どうなっている?」
『え?…あぁ、そうね、新しい国が生まれたわ』
「は?」
新しい国?
…なに言ってんだコイツ?イカレているのか?
『とりあえず映像送るからそっちで確認してよ、じゃ』
「あ、もしもし?もしもォーし?あのヤロー、切りやがった、オイ五月雨、テレビつけろ、テレビ」
「はいはい」
◆◆◆
「スケスケだぜッ!」
「勝つのは五十鈴!勝つのは五十鈴!」
「勝者は五十鈴!敗者は深海!」
潜水夏姫VS五十鈴
五十鈴には丸見えでお馴染みの五十鈴は遂に究極奥義“五十鈴王国”に開眼していた
「イタイ!ヤメテヨォ!」
「五十鈴には丸見えだぜ!オマエの絶対死角がなッ!」
度重なる先制雷撃に遂にプッツンした五十鈴の攻撃
スピード、柔軟性、視野、反応速度、死角を消そうとしても関節や骨格が対応できない絶対死角を狙う事で決して逃れる事が出来ない
「ヤツの中途半端なタンホイザーが五十鈴サンを本気にさせちまった」
「妾にも見えておる」
「フッ、もうこうなった以上、親でも五十鈴は止められないデース」
「ツルスケじゃねーの!」
「イタイ!ヤメテヨォ!ヤメテヨォ!」
「…あ、電話、もしもし?」
『オレだ』
「見てる?あぁ、うん、そんな感じだから、うん」
「テイトクデスカー?」
「提督よ、代わる?」
「ヘーイ、金剛デース、帰ったら傷だらけの戴冠式の準備しててくだサーイ」
「イタイ!イタイ!ヤメテヨォ!ヤメテヨォー!!」
どうやら、目覚めた王が圧倒しているらしい、俺は電話を切り、五月雨に煙草買ってくると伝えて間宮の店に向かった
どうやら次の準備を始めても大丈夫なようだ…
「いらっしゃいませー」
「かき氷、あと、なんか甘いモンあるか?」
「ありますよ、ショーケースの中に」
給糧艦間宮、おっぱいの大きな食堂のおばちゃんみたいなヤツだが………なんでコイツ、脱いでんの?痴女なのか?
いや、誘っているのか?
「じゃ、右のヤツから左のヤツまで1個づつくれ、7個な」
「よく食べますね」
「俺が食うワケねぇだろうが、生クリームとか匂いだけで吐き気がするわ」
「あ、もしかしてご褒美用ですか?意外と気が利くコトするんですね」
「意外とかゆーな、あと、なんだその格好、誘ってるのか?サービスに挟ませてくれるのか?」
「…え?提督、ホモって聞きましたけど…?」
「…誰に?」
「五月雨ちゃん」
「…1個減らせ、6個な」
ちょっと優しくしてやろうと思えばこれだ、アイツには少し厳しい教育が必要だな
次回から第二次エンドウ沖海戦、戦慄!ゴッドヒップ!