ただ、今回は著しくキャラがおかしいのでご注意ご容赦をです…
【登場人物】
提督(203)
提督強度1500万パワーの完璧クソ提督
ストロングな技を好む傾向がある
日南中尉
提督強度96万パワーのイケメン中尉
バランス重視の初心者に優しいタイプ
桜井中将
今回一番のちょっとアレな人、本当はこんな人じゃないんです、本当にすいません
日南中尉率いる宿毛湾泊地教導艦隊とノースリーブサングラス大尉率いる6人の精鋭達との演習は宿毛湾泊地教導艦隊の勝利に終わった…
しかし、それは真の戦いの序曲に過ぎなかったッ!!
ルックスもイケメンな日南中尉に嫉妬の炎を燃やす大尉は日南中尉に“日南よ!決着は生身でつけようぞ!そう、今さらなんで艦娘に頼ろうものかァ!!出ろォ!貴様も武闘家ならば、自分の体で闘ってみろーッ!”と大人気なさの極みとも言える難癖を付け、なんか周りの期待の眼差しと空気になってしまった日南中尉はノースリーブサングラス大尉との真の決着を付けるべくリングに上がるコトになった…
「トゥアーッ!!」
ノースリーブサングラス外道大尉は日南中尉とまるで力比べするかのように両腕を絡めてガッチリと組み合った
「ぬぅ…アレは、審判のロックアップ!」
クソ大尉とイケメン中尉の戦いの審判役を買って出た桜井中将は秘書艦の翔鶴、あと、ついでにクソ大尉の秘書艦である五月雨と並んでちょっと立派な観戦席に座っていた
「あの男め、まずは日南の力量を測るつもりか…」
中将は力強く頷き冷静で的確な解説を入れてくれるらしく、秘書艦の翔鶴は曖昧に笑い、五月雨は翔鶴にこの中将なかなかノリがいいんですねと言ってレモンティーを啜った
「クックック!提督強度96万と言ったところか、下等提督めが!」
「……その提督強度がなんなのかは知りませんが、やる以上は負けませんよ!」
「その意気や良し!熱意や良し!」
ロックアップを外し、クソ大尉と日南中尉は互いに距離を置いた
◇◇◇
さて…どうしたものか、一応、兵学校で格闘術の訓練はあったからある程度はやれると思うけど、この男のタイプはよくわからない、さっきのテイトクなんたらみたいな大技を受けたら流石に立つ自信はない、まずは距離を取りつつ様子見か…
「どうしたボーヤ!ビビってんのか!こい!打ってこい!」
そんな考えを察してか、大尉は両腕を下げ、ノーガード状態でヘイヘイ打ってこいよと誘っている、やはり近接戦闘にかなり自信があるのか…?
「やっちゃえ!ひなみん!その黒メガネカチ割ってマットに沈めちゃえ!」
「あのムカつくツラをぶっ叩いて誰に喧嘩売ったのか後悔させてやるんだ!」
「そんな降格野郎、もっと落としちゃえ!」
……声援かな?これ、ってかウチの所属艦ってこんな口悪かったっけ?
「そうですイケメンの中尉!あのクソメガネをギタギタにしてやってください!」
「生まれてきてすいませんゴミなのにって土下座させてやるかもー!」
「イケメンの中尉殿!天使のように大胆に!悪魔のように大胆にであります!」
…よく見ると、大尉の部下であるハズの艦娘も交じってる気がするけど、どんだけ人望ないんだあの人は…
「グウゥゥゥムム!貴様ら後で必ず後悔させてやるからな!まぁいい、中尉よ…距離を取って安心と思って油断してはいないか?」
「なに…?」
「死ねっ!ピラニアンローズ!」
大尉はどこからともなく取り出した黒い薔薇を投げつけてきた、って……え?薔薇?
「って!痛…ッ!?こ…この薔薇、刺さった…!」
「フッ、ピラニアンローズはその名の如くまるでピラニアが獲物を食い散らす如く敵をズタズタにする 」
こ…この男、なんとかの悲劇とかテイトクなんとかのパワータイプの技だけじゃなく遠距離からも攻撃してくるのか、ってか……薔薇?一応、審判役の桜井中将に凶器攻撃では?と言う意味で視線を送ったが、中将は問題無しと言いたげに首を振った
「汚いぞテメェー!!」
「凶器!凶器攻撃だよ! あれは凶器攻撃だよ!」
「なんて汚いヤツ、なんて卑怯なヤツ、なんて卑劣漢…っ!許されないよ!」
黒薔薇凶器疑惑にブーイングに沸く艦娘達に、立ち上がった桜井中将は一同を一喝した
「黙らんかーッ!!小宇宙を込めた黒薔薇は立派な技!これは既に常識」
桜井中将の一喝にみんなはマジかよとかあり得ないしとか言ってざわついているが、中将がそう言っているので黙るしかない、ってか中将、小宇宙ってなんですか?兵学校でそんな常識教わった覚えないんですけど…
「グフォフォフォ、ハナシのわかる中将様で助かるぜェ…」
「クッ!」
「クックック、さぁ…トドメを刺してやる、眠るがいい中尉!薔薇の葬列に送られてな!ロイヤルデモンローズ!」
今度は赤い薔薇か…っ!足を止めて防戦一方では無駄に体力を使わされる!攻めないと!とにかく、相手に掴まれないように上手く立ち回る事を考えないと…
「むっ!こやつ!ロイヤルデモンローズに臆することなく向かってくるとは!」
「クッ!!」
よし!ちょっと痛いが、要はただの薔薇だ!全部躱す事はできなくても前に進むぐらいはできる!とにかくこっちも攻撃できる距離へ…
「うぅぅ…!うわあぁぁぁぁ!来るな!来るなァァァァァ!!ヒイィィィ!!」
「…は?」
一転し、大尉は怯えた様子で無意味とも言える薔薇を投げつけだした、なんだ…?何か近付かれる不味い事でもあるのか?それなら…ッ!!
「ヒイィィィ!!」
「よし!この距離なら…っ!」
「ちょ…調子に乗ってスンマセンしたァァァァァ!!い、命だけは!命だけは助けてくださいィィィ!」
大尉は助けてくれぇーと言いながら両手を挙げて抵抗の意思がないポーズを示した
「え…?あ……あぁ、はい、え?それは、あの、降参すると?」
「アナタ様のイケメンオーラには敵いません〜」
さっきまでの威勢はどこにいったのか、大尉はヘコヘコと頭を下げ、ごく、自然な流れでこちらの手をとり……
「零の悲劇ィィィィィ!!」
「痛ァァァァァァ!!痛い痛い痛い!ってか!痛ァァァァァァ!!」
「カーッカッカッカ!バーカーめェェェ!誰がイケメンなんぞに負けを認めるかぁ!」
ーーー
「汚い!なんて汚いヤツだー!!」
「そうだそうだー!死ね!お前なんか死んじゃえー!」
「日南中尉ーッ!そんな卑怯なヤツに負けないでー!」
観客席からの殺意溢れるブーイングにノースリーブサングラス大尉は実に気分良さげに鼻唄を歌う…
「カーッカッカッカ!キサマらの罵声などこの俺にとっては心地良い応援だわい!冷酷・冷徹・冷血!我が基地の教えでは当然のコトよ!」
さらに、ノースリーブサングラス大尉はなんちゃらの悲劇で膝をつく日南中尉を掴みあげた!!
「これでいよいよ……最後の審判だーッ!!」
日南中尉の背後から頭をブルドッキングヘッドロックのような形で掴みあげ、自分の右膝上に当てた状態で膝を高く抱え上げて一気に膝に叩きつけた
「ぬぅ…!あの技は!」
「知っているのですか?アナタ」
「かつての大戦にて立ちはだかる幾人もの強敵を血祭りにあげ海に沈めた海軍少将!ストロング・ザ・多聞丸の得意とするフェイバリット!“兜砕き”!!」
「まぁ、要はただのココナッツクラッシュなんですけど…」
迫真の顔で解説する桜井中将と秘書艦翔鶴、そして、レモンティーに飽きた五月雨の冷静で的確なツッコミはさておき、必殺の兜砕きが炸裂した日南中尉はマットに転がった…
「がはっ…!?」
「フッ…アディオス、中尉」
ノースリーブサングラス大尉は咥えていた薔薇をマットに転がる中尉に投げて背を向けた…
◇◇◇
き…効いたァ〜…今のはさすがに効いた、ヤバい、見た目だけじゃなくて破壊力も十分にあるまさにストロングな技、これは…
「負けないでー!!立ってー!立ってー!ひなみん」
「そうだよ中尉!中尉がこんなコトで負けるもんか!」
「ヒナミ!何を這い蹲っているのですか!それでも私のAdmiralですか!Stand and Fight……立って、そして戦いなさい!そして勝つのです!」
み……みんなの声が聞こえる、まだ立てる、僕なら勝てると…
『そうだぜ日南!海軍兵学校でのミーとの特訓を思い出せ!』
なんかこの場に居ないはずの人物の声まで聞こえてきた………ってか、猪狩?お前そんなキャラだったっけ?
『日南中尉!俺も君との熱い戦いで目が覚めたんだ!君はいつだって奇跡を起こしてきたじゃないか!』
樫井大佐まで………って、な、なんか違いますよね?大佐もそんなキャラじゃなかったですよね?
…そんなよくわからない声援だか激励だかはいいとして、みんなの前で、このままってワケじゃあ…いかないよな
せめて、せめて…あの黒メガネをカチ割るぐらいの一矢は報いてみせないと、このままじゃカッコ悪くて……みんなの前に立っていられない!
「そう……負けてなんか、いられないんだ…」
◆◆◆
「な…なに?バ……バカな、アレをその身に受け、なお立ち上がろうと言うのか!?」
こ…コイツ!必殺の完武・兜砕きを喰らったハズ…ついこの間まで少尉だったヒヨっ子が立ち上がれるワケがないのに、なんだ?この中尉から感じる強大な少宇宙は…!?
「ま…まさか!?」
まさか!この男!命尽きようとする極限の状態で目覚めたと言うのか!
「その通りだ、中尉は今まさに目覚めのだよ、少宇宙の真髄、セブンセン●ズにな!」
審判役の桜井中将殿は力強く、そして無駄に説得力のある濃い感じで頷きながら有難くわかりやすい解説を入れてくれた、しかしノリいいなこの中将…
「グゥゥゥムムム!セブン●ンシズに目覚めただとぉ〜?たかが中尉程度のボウヤ如きが…?そんなバカな話を認めるワケには行くかーッ!」
俺は必殺の黒薔薇を中尉に向けて放つ!しかしッッッ!中尉はまるで黒薔薇の飛んでくる方向があらかじめわかっていたかのような動きでそれを躱した!
「バ…バカな!俺のピラニアンローズを!」
「大尉!貴方は間違っている…っ!何がどう間違っているとかは説明し辛いですが、ただ!間違いだらけの貴方にだけは負けるワケには行かない!」
「グゥゥゥムムム!!」
こ…こやつ!まるでイケメン主人公のようなコトを…
「そうだそうだー!!ひなみんはお前なんかに負けないよーだ!バーカバーカ!」
「やっちゃえ中尉!あのゲスヤローを!」
「勝ちなさいヒナミ!アナタにはそれが出来る!」
「そうだァァァ!殺せェ!そのクサレメガネをズタズタにしてやってくださいよぉ!中尉殿ぉ!私のカタキをとってくださいよぉ!」
「反吐ブチ撒けさせてやるかもー!」
「中尉殿!天使のように大胆に!悪魔のように大胆にありますー!」
ひ・な・み!ひ・な・み!ひ・な・み!ひ・な・み!
観客一丸となって沸き起こる日南コール!グゥゥゥムム!な…なんだこの声援は…っ!まるで日南中尉が今から奇跡の逆転劇を起こす事を誰もが信じて疑わぬとでも言うのか!?それほどまでに信じる事が出来るのか!?
ーーー
「あやつめ、本物の主人公、そして仲間達との本物の信頼関係をその目で見て揺らいでおる」
「えぇ、そのようですね」
桜井中将と秘書艦はまるで我が子を見守る熟練にして練達の夫婦のように立ち上がる日南中尉を見守っていた…
「まだ若かりし日、かつての海軍兵学校で幾度も見た光景を思い出す……そう、あの当時の私は今の日南中尉と同じ嘴の黄色いルーキーで、超新星の白き狼と噂され…」
「あの……桜井中将」
「なにかね?五月雨君」
「その話、長くなりますかね?」
五月雨は茶菓子にと出されていた丸ボーロを全て食べ、秘書艦の翔鶴にスイマセンお茶のおかわりいいですか?熱めで、と頼んでリング上を指差した
「あ、ほら、桜井中将、翔鶴さん、そろそろ決着つきそうな感じですよ」
◇◇◇
「グロラァァァァ!!ナニが仲間との信頼だ!ナニが友情パワーだ!そんなものはまやかしに過ぎん!力こそが正義!この光溢れる地上を守るには絶対的な力が必要なのだーッ!」
トドメを刺すべく掴みかかろうと突撃した大尉のタックルを躱し、逆に、大尉の正面から首を絞める形で掴みかかる!出来るかどうかはわからない…っ!でもやるんだ!この一撃に全てを賭ける!
「この俺にパワー勝負を挑むか!こんなクラッチすぐに外し………な、なに!?バ、バカな!外れんッ!!クッ!ちゅ…中尉の提督強度がドンドンと上がっている!1000万…1500万…3000、5000!バカな!まだ上がると言うのか!?」
その、提督強度とやらが一体なんなのか最後までわからず終いだったけど…まぁ、仕方ない、たぶん桜井中将も知ってそうだったし、今度暇な時にでも聞いてみよう…
「行くぞ大尉ーッ!!」
「グオッ!グオオオオオォォォ!!こ…これはーッ!」
残念ながら僕には大尉のようなワケのわからない派手な必殺技みたいなものはない!だからこそ地味なりにも威力のありそうなこの技に賭けるッ!!
『フロントネックロックーーーッ!!』
ーーー
海軍兵学校のカリキュラム、格闘術の講座にて教わる事になるこの技は正面から前屈みにした相手の頭部を抱え込んで前腕部を頸部に回し、もう片方の腕で相手の片腕の上腕部を抱え込んで絞めつける地味ながらもその威力に定評がある技である…
「フロントネックロック、またの名をギロチンチョーク!」
桜井中将は興奮のあまり机を大きく叩き、いつもの有難くもわかりやすい解説を述べ、秘書艦の翔鶴は空気を読んで夫を立てる古き良き妻のごとく頷き、五月雨はへぇ〜そうなんですね〜と興味なさげに相槌を打つ…
「絞める!絞める日南中尉!耐える!耐えるクソ大尉ーッ!」
「行けーッ!ひなみんーッ!!」
「天使のように細心に!悪魔のように大胆にだよーッ!」
圧倒的、そう…圧倒的ヒナミコールとおとせコールの鳴り響く中、リング上の2人は力の限り攻防を繰り広げる…ッ!そして、奇跡の提督強度7000万パワーに達した日南中尉はなおも抵抗をする大尉の身体を絞め上げつつも持ち上げた!
「グロラァァァァ……!??」
そして、大尉は見た……日南中尉の背中を押す奇跡のパワーを、そして、大尉の背中から確かに感じる鬼の如き力を…ッ!!
「ガ……ガハァ………」
大尉の全身から力が抜け、グッタリとうなだれたところで桜井中将は試合終了のゴングを鳴らした…
日南中尉とノースリーブサングラス外道大尉の熾烈なる戦いは、遂に終結したッッ!!
○日南中尉 VS ●ノースリーブサングラス大尉
試合時間44分44秒 フロントネックロック
◆◆◆
………教導艦隊との演習を終え、基地への帰路につく電車に揺られる俺達…
「普通に負けましたね」
「あぁ、普通に負けたな」
まぁ、あのミステリアス編成で勝てたらそれはそれで問題がある気がするが…
「お茶くれや、お茶」
「はいはい、はい、どうぞ」
五月雨からペットボトルの茶を受け取り、痛めた喉を爽やかに癒すべくワイルドに飲みながら世界の車窓を眺めていると、五月雨が珍しく質問ありげに人のスネに蹴りを入れてきた
「なんだ?」
「なんで兜砕きだったんですか?いつもならスピンダブルアームから情け無用のあの技の場面だったのでは?」
五月雨としては、何故俺が地獄に一直線なアレを使わなかったのかが疑問との事だが、この野郎…どうせある程度の察しがついてんのにわざわざ聞くまでもなかろうに
「フン……青髪ロング子!言っとくけど、べ…別に手加減してあげたわけじゃないんだからね!こっちはもう完全に殺る気だったんだから!日南中尉が生き残っていたのは、たまたまよ!そう!たまたまなんだから!別にこれからの日南中尉がどう成長していくのか見てみたくなったなんて思ってもいないんだからね!」
「ツンデレか」
「ツンデレじゃない、提督だ」
そうだ中尉よ、上がってくるがいい…この俺の立つ高みまで!その時こそ、この俺も全てを賭した全身全霊を持ってお前を正面から叩き潰す事ができる、クックック…楽しみにしているぞ中尉よ…
「や、たぶん日南中尉だと大尉に追いつくどころかすぐに追い抜かれますよ」
「俺の心の声にまでツッコミ入れんじゃねーよ」
◇◇◇
…悪魔のような演習から数日後
「イタタ…」
大尉との戦いから数日、だいぶ良くはなってきたけどまだ全身に痛みがあるな…
「ひなみん、大丈夫?」
「ん?あぁ、大丈夫大丈夫」
執務机の隣に立っている島風が心配そうに声をかけてきたが、こんな事で心配をかけてはいられない
「ヒナミはもっと身体を鍛えるべきですね…」
「は…はぁ」
そして、執務室にどう見ても不釣り合いな頭の高い玉座に座り、高価そうな紅茶を飲むウォースパイトから厳しいお言葉…
「ん〜…別にムキムキマンにならなくてもいいんじゃない?あ、やば、死んだ」
さらに、執務室にあってはならない筈のこたつに寝そべり、よくわからないけど携帯ゲーム機のようなものでゲームをする初雪…ここ最近、マッスルなんとかなるゲームに興じているらしい
「そう言えば日南中尉、桜井中将が風邪引いたとかなんとか…」
「あ、あぁ…聞いているよ」
先日、桜井中将は海軍三大奥義の習得とかなんとか言って、こんなコトもあろうかと鍛えておいたこの身体とか言って年齢のワリには若々しさを感じる上半身を出してたらニコニコと笑う秘書艦の翔鶴さんに後頭部に拳骨を喰らっていたが……あれは痛そうだったな、うん
「………まぁ、海軍には色々とあるんだよな、色々と…」
正直なところ、二度と関わり合いにはなりたくない、そう思う冬の日だった…
次回は通常営業で鈴谷の尻がピンチな話、たぶん