なんかちょっと微妙に忙しくて疲れ気味ですって…ですって
【登場人物】
西村艦隊
通称、絶対王者、扶桑山城最上満潮朝雲山雲時雨で構成される硬いキズナで結ばれたアツき血潮のキョーダイ達らしく、その結束は超硬い、カテナチオかよ!と言われるぐらい硬い
初戦を無事勝利で飾り、続く第2ステージ、シブヤン海海戦へと進むべく、この海域を制圧するベストな部隊を考えていた…
「まずは西村艦隊だそうです」
「まずは西村艦隊か」
執務机に置かれた資料を見るに、まずは西村艦隊でなにやら下の方に行って誰だかよくわからんが、とにかく目についたヤツをブッ飛ばし、その後、栗田艦隊によるBOSSとの戦いになるとのコトだが…
「どうするんですか?普通に西村艦隊の皆さんに声をかけますか?」
「まぁ、普通にアイツらでいいだろ、むしろアイツらの中に変なの交ぜたら空気悪くなるしな」
前回の作戦海域ではフィニッシャーを務めた絶対王者西村艦隊、まさか今回も出番があるとはな…
西村艦隊と言えば前回、西村艦隊の中に一部潜水艦的な子を交ぜておくとBOSSまでの道中を安定したクルージング出来たらしいのだが、その件を時雨様に相談してみると…
『出撃制限札を付けた見てくれだけの西村艦隊と違い、私たちオリジナル西村艦隊は………鍛え方が違う!精根が違う!理想が違う!決意が違う!』
…と、時雨様の有難いお言葉に押され、普通にアイツらに行って貰ったのだが…
「オマエ時雨様の代わりに入るか?西村艦隊」
「普通にイヤですよ…」
◆◆◆
「朝雲!ヘイ!朝雲!」
「オーケー山雲!」
山雲に羽交い締めにされた小鬼は朝雲の逆水平チョップの連打を浴びピギィ!と情けない声を上げながら海へと沈んでいく…
「ミチシー!ヘイ!ミチシー!」
「オーケーもがみん!」
そして、満潮と最上の最高に息の合ったダブルジャーマンスープレックスホールドで1人、また1人と深海の仲間達が海へと沈んでいく…
「…まぁ、みんなあんなにハシャいで、あんなに楽しそうにプレイする姿をいつ以来かしら、フフフ…」
チーム西村艦隊を率いる旗艦、まるで菩薩のように尊い御方に定評のある姉様こと扶桑は、最高のチームワークを発揮するチームメイト達を慈愛に満ちた目で見つめながら微笑み、帰ったらもしかして宝くじでも当たってるかしらと小粋な姉様ジョークを交えつつ妹に話しかけていた
「チーム一丸とはまさにこの事です姉様、そして、そのチームを纏めるチームの頂点こそが姉様…」
「…山城は本当に謙虚な子ね」
「姉様こそが食物連鎖の頂点に立つに相応しい御方、これは既に常識!」
「…フフフ、小粋な山城ジョークね」
「あちらをご覧ください姉様、ほら!あの深海のゴミクズどもも姉様の尊さに前に讃える姿で沈んでますよ!」
「…あら、本当に?」
全てを許す菩薩の如く微笑む扶桑の視線の先に、たしかにそこには讃える姿で思い知って沈んでゆくル級がブクブクと気泡を残していた…
「僕と目線を変えずに話すことを許しているのは西村艦隊のチームメイトだけだよ、逆らう者は何人たりとも見下ろすことを許さない」
『ナンダ…!?ア、足ガ』
「頭が高いよ」
よくわからない力でアンクルをブレイクされ、すっ転んだル級の脳天に勢い良くカカトを叩きつける時雨は、次は誰が逆らいたいんだい?と残った深海棲艦に尋ねる、そして…
「僕ら西村艦隊を討とうなど………百年早いよ」
◆◆◆
執務室の中の執務室、ザ・執務室…
「やっぱ強いな、絶対王者西村艦隊」
「えぇ、前回みたいな奇跡のパワーは無さげっぽいですが」
こうして映像で見ていてもまるで隙がねぇ、チーム全員のポテンシャルはまぎれもなく全国区、それも、恐ろしいほど高い完成度を持ってやがる…
「とりあえずこれでBOSSへの挑戦権を得たみたいですよ」
「うむ、では次はヤツの出番か…」
ヤツ!………この基地の裏にもう何年も君臨し、幾度となく俺の心臓を狙うまさに危険オブ危険の象徴とも言える闇の帝王、金剛…ッ!!
だが、強いッ!ヤツは強い…ッ!
普段は自身ら姉妹が住む専用の寮“天動宮”から動く事は無いが、どうやらこの戦い、ヤツの力が必要になるらしい…
次回は②ですって