【登場人物】
提督(ロリコンじゃない、提督だ)
捨て台詞は、156㎝になったら受けて立つ!いつでも来い!
山風(牛乳と野菜は嫌い)
海風姉ェはおっぱいデカいけどグチグチうるさい、あと、おっぱいデカい
Jervis(侵略ゼロトリガー)
ladyは怒らせたらマジでBADネ!あと、Arkは意外とイビキがうるさい
有馬優(/////)
……///!…/////!!
有馬貴子(シスコンではない、可愛がりだ)
複合企業有馬グループのトップを担う双璧の1人、黒髪ロングの巨乳、超偉そう
さて皆さん、皆さんはおっぱいがお好きでしょうか?えぇ、はい、おっぱいです
かつて時速60キロで走行中に手をかざすとDカップのおっぱいを揉んだ感触と同じと言う幻想を信じ、ママチャリで脚力を鍛え抜いた若かかりし日々、そんな経験のある方もきっとおられるのではないかと思います…
さて、その大人の女性の象徴と言って過言ではないその身体的部位は母性や優しさを現すと同時に、使い方一つでとても強力な武器になるのです、当てる、挟む、押しつける、バリエーション豊かなその用途、そしてそれを使いこなす熟練の技術………例えば質実剛健で真面目一辺倒で男子校出身で男臭い職場に就いたガタイの良い海軍中佐が居たとしましょう、彼が職場のセンパイとキャバ●ラに行き、ちょっと腕を組んで当ててやるだけでもうフォーリンラブです、正面からの豪拳には何発でも耐えられる益荒男ですが、その破壊力たるや一撃で彼の歴史を変えてしまいます、南極事件発生です…
さて、前置きが長くなりましたが僕が今、何を伝え、何を言いたいのかと言うと……
「ハハハ…いい天気ですなぁ、ハハハ…」
「/////!」
暑すぎず、寒すぎない春特有の過ごしやすい行楽日和…
俺はとある大企業の重箱入り令嬢(ただし、JSである)を国際テロ組織から見事に護りきったお礼を改めてしたいと誠に丁寧な文書にてお招きされ、有馬系列のグループが経営する庶民的にはちょっと無理したら泊まれるかもしれないホテルに来たワケだが…
「いやぁ〜…良い天気ですなぁ」
「///」
今、俺たちは完全武装のリゾートホテルを飛び出し、街をブラブラ、これまさに、街ブラと言う名の散歩をしていた…
「///!」
「はい?あぁ、はいはいアレですか?はいはいアレね、アレは庶民的コーヒーショップですよ、はい、なんかペルグランデとかウーンドウォートとか魔法の言葉みたいなの言って注文する系の店です」
お嬢様はやや遠慮がちにクイクイと俺の袖を引き、あの店はなんだろうと尋ねているっぽいので、俺は紳士として懇切丁寧にアレは庶民的コーヒーショップですよと説明した
「なんなら行ってみますか?」
「!!……//////!」
お嬢様は首を縦に振る、よし………このまま街をブラブラする危険よりは遥かにマシだ、あの店で誰かが来るまで時間を潰す!徹底的にだ!俺はお嬢様の手をとって店へと歩き出した
…とりあえず、話は4時間ほど前に遡る
◆◆◆
「お待ちしておりました」
最寄りの駅を降り、招待状に書かれていたホテルへタクシーで行くかと駅の前を歩いていると、どっかで見たコトある気がする老紳士みたいなのが俺たちに声をかけてきた……
「有馬玲一郎及び有馬貴子から御迎えに行くように仰せつかっております」
「有馬…?あぁ〜…?アンタたしか見合いの時にお嬢様に付いてた」
「はい、瀬長…と申します」
そうそう、なんか俺にスゲーメンチ切ってきたおっかねぇ爺さんだよ
「………それで?そちらのお嬢様方は?」
「Darlingの付き添いでース!」
「…秘書艦代行」
…俺の左右、ライトとレフトを執拗なまでに陣取って付かずに離れない秘書艦代行と言う名の同行者2人、英国からの刺客ジャーヴィスと改白露型最後の刺客山風はキャッキャとハシャぎながらバトラー的爺様に元気に挨拶していた…
「………ほぉ」
バトラー爺様は山風とジャーヴィスにそうですかそうですかと和やかに接し、俺には大型の肉食獣が獲物に向けるそれのようなメンチを一瞬切ってきた…なんと言うか、こう…アレだね?“こやつ、お嬢様だけではなく同じ年頃であろう少女を…”と
「いや、この子らがどーしてもと聞かないんですよ、どーしてもって、ハハ…秘書艦とかなんとかに憧れちゃう難しい多感な年頃なんですよ、ハハハ…」
この件に関し、俺は嘘は言ってない…っ!
先日、誰か有能でおっぱいデカい系のお供の者にでも声をかけるかと探してみたところ、運悪くこの2人の耳に同時に入ったらしく、自販機前でキィーキィー言い合いながらマウント争いを開始、ゴロゴロ転がりながら取っ組み合いをしていたところをまた陛下に見られ、陛下大激怒、30分におよぶロイヤル説教を受けた山風とジャーヴィスは深く反省し、その反省する態度にロイヤル感銘を受けた陛下からAdmiral、出来ればこの2人を連れて行く事をお許し出来ませんかとロイヤル上目遣いされ、俺は左手の人差し指を犠牲に膝とPRIDEを屈する事なくそのロイヤルお願いを承るコトとなった…
「ほぉ…」
「いや、僕としては同行させる秘書にはもうちょっとおっぱいデカ……いえ、大人の者を思ったのですが、あ、もしかしてアレですかね?やっぱご迷惑ですよね?あ、わかりましたー!すぐ帰らせます!すぅーぐ!帰らせますから!」
よっしゃ!!ナイス判断!これで当面の胃痛の原因は確実に減らせる!俺は財布から紙幣を取り出し、山風とジャーヴィスにこれで仲良く美味しいモノ食べて帰りなさい!ね?ほら!あのお店のハンバーグとか超美味そう!ね?食べたら駅はあっちだから!わかんないコトは駅員さんに聞いて!と言って紙幣を握らせた
「えー!!ヤダ!!じゃ、私があの店でDarling待ってるからコイツだけ帰らせて!」
「…ハァ?オマエが帰れキンパツ」
「ハァ!?なんですって!このトゲトゲ!」
山風とジャーヴィスはキィーキィー言い合いながらガッチリと手ぇ四つに組み合った
「…いえ、それには及びません、秘書艦代行のお嬢様方もご招待として問題ないでしょう」
「え?ホント!?」
「…じじい、話がわかる」
山風とジャーヴィスはじじい話がワッカ・ルーだのなんだの言いながらキャッキャとハシャぎ、ではこちらへどうぞと案内されたお金持ち専用機の黒くて妙に車体の長い車へと乗り込んだ
「どうぞ、中佐殿……でしたか?今は、どうぞ、お乗りください」
「あ、はい…」
バトラー的爺様の凶暴な猛禽類の鋭い眼光でメンチを切られ、俺は仕方なしに件の高級車へと乗り込んだ…
◆◆◆
そんなワケでやって来た庶民には些か敷居の高いリゾートホテル…
「有馬貴子だ、オマ………いや、君の話は聞いているよ、先日は本当によくやってくれた」
「はぁ、どうも」
まず、有馬貴子と名乗るお嬢様の姉と挨拶を交わす俺……なるほど、テレビとかで何度か見たコトはあったが、直に見ると乳デケーなこの人、コレだよ、コレ、提督はこーゆーのを待ってたんだよ、うん
「…で?その子らは?」
「Darlingの付き添いでース!」
「…秘書艦代行」
ですよねー…やっぱり聞きますよねー、俺のライトとレフトに取り憑いてグイグイ引っ張るこのトゲトゲとサラサラのお子はいったい何なのか気になっちゃいますよねー……お嬢様の姉、有馬貴子嬢はお子らをチラッと睨んだものの、すぐにエリート様特有の余裕のある笑みに戻った
「そうかそうか…ふむ、瀬長、彼女らも丁重にもてなしてくれ」
「はい」
有馬貴子嬢は一瞬“ロリ●ンのゲスチンヤローが…”と言いたげな目で俺を睨んだ気がするがきっと気のせいだろう、うん、気のせいさ…
「ところで有馬さん、妹さんは…?」
「あぁ…優はあまり人の多いところは好きではないのでな、たぶん部屋に居ると思うが………まぁ!妹に代わって先日の礼は尽くすつもりなのであまり気を張らずに楽しんでくれ」
「さいですか…」
そんなワケで、俺たちは見るからに高価そうなお部屋の高価そうなテーブルに並んだ高価そうなお菓子でもどうぞとそれぞれ椅子に座る………ん?
「!」
………柱のトコになんか見えた気がするが
「///…」
………いや、居るな、見えた気がするじゃないで、柱の後ろになんか見覚えあるのが居る、おそるおそるこっちに顔を出して引っ込めること5回、さすがにこれは声をかけるべきか…いや
「…はぁ」
テーブルにあったクッキーを一つ手に、椅子から立って柱のところまで歩いて行き、 柱の後ろから出たり入ったりしているシャイな子に声をかける
「お嬢様も一緒にどうですか?なかなか美味いですよ、コレ」
「/////!」
お嬢様はこれまたおそるおそると言った感じで柱の後ろから出てきて、なにやら聞き取れないほどか細い声で頭を下げている
「あ〜………まぁ、お久しぶりです、元気してました?」
「//!!」コクコク!
「そうですか」
まぁ、元気なコトは良い事だな、うん
ーーー
その時、山風とジャーヴィスに電撃が走る…ッ!!
提督に手を引かれ、歩いて来た少女の圧倒的な戦力…ッッ!!絶対的な強大さ…ッッ!!
互いに天敵と認識し合い、息をするコトすら気に入らない2人は、ただ現れた、ただそれだけの行動で目の前に現れたその少女をかつてない最大の強敵と言葉ではなく心が理解した…ッ
その強敵を前にし、山風はかつて海風姉が大事にしていたお気に入りの湯呑みを割り、バレないように土に埋めたが速攻でバレ、ピーマンと言うピーマンを一週間、口に執拗にねじ込まれたことを……っ!
その強敵を前にし、ジャーヴィスはかつてLadyが大事にしているレガリアの変な部品を折り、セメダ●ンでなんとかしようとしたがゼリー状瞬間でバレ、まるでmonkeyのように腫れ上がるまで尻をぶたれたことを……っ!
「ヘイ、トゲトゲチビ、今は、見逃してアゲ・ルー」
「…あ?見逃されてるのはオマエ、キンパツ」
勝てないかもしれないではない、勝つ、あと、ついでにこのウザったいチビもどっかで消す、2人の心は決まった
ーーー
「/////…」
「…テイトク、砂糖何個?」
「ヘイ!ヘイDarling!Jervisとお喋りしまショー!聞いて聞いて!この前Arkったら馬にsecret horseshoes付けて身長伸ばしみるかとかッテー…」
ライトに山風、レフトにジャーヴィス、センターにお嬢様……アレだろうな、ほら、アレだよアレ、カードゲームとかにあるじゃん?直接殴り合わずに相手の動きを制限する系のアレ?いわゆる、ロックされた状態ってこーゆーアレだよね…
今はまだ、このライトとレフトもTPOを弁えてかおとなしいモンだが、コイツら根本的にはクソガキ様なのでいつ取っ組み合いを始めるかわからん、そして……その取っ組み合いにお嬢様を巻き込む大惨事を引き起こせばたぶん俺は生きて此処から出られないだろう…
たぶん此処に来るまでにすれ違った黒服は全員チャカ持ってそうだったし、バトラー爺様はたぶんマッハ殺人パンチしそうだし、有馬・姉に関してはあっちで長ドスの素振りしてるし…
「む…?」
電話…?香取先生か、俺はちょっと失礼しますと言って席を立ち、廊下へと一旦避難する事にした…
次回は後編、なんやかんでキィーキィー言います