不健全鎮守府   作:犬魚

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帰ってきた大人の明石回、大人の明石

【登場人物】

明石(クズ)
何よりも金が好きで好きでしょうがないクズ、クズすぎて子供の純粋な瞳には弱い

ポーラ(アル中)
何よりもアルコールが好きで好きでしょうがないアル中、ザラ姉!ぶたないで!

14ちゃん(アル中)
何よりアルコールが好きで好きでしょうがないアル中、ご…ごめん姉ちゃん!

提督(クズ)
金さえ払えば風俗と同じじゃないかしら?思考




明石と野望の明石酒保

「ダメだ、もっとだ…っ!もっと効率的かつ大胆に稼ぐナニかがいる…っ!」

 

この、工作艦明石には黄金のような“夢”がある…っ!この国の流通と経済を裏から支配し、札束のプールで平泳ぎして愚民どもが汗水流して労働している様を見て一杯飲りながら笑が止まらんわいと人生の“絶頂”を謳歌すると言う壮大な“夢”が…っ!その為にはいる…っ!円が!ドルが!ユーロが!元が…っ!

 

しかし、足らない…っ!全然っ!足らない!もうびっくりするほど足らない!………このまま、いち明石酒保のチェーン店で、所詮は雇われでいいはずがない…っ!

 

「今日こそ神のカードを引くのです!」

 

「明石さん!10パック買うじゃない!10パック」

 

「はいはい、10パックね、はい、いいの入ってるといいねぇ〜」

 

…なけなしのお小遣いでケツ拭く紙にもなりゃしないカードを買っていく駆逐艦の子達に手を振り、改めて自分の経営について考えてみる…

現在の主力商品はアイ●ナ、ツ●ウタ、刀●だが、男に比べて女の流行り廃りはかなり激しい、イケメンの取っ替え引っ替えが当たり前、一瞬燃え上がって即冷めるので実に扱いが難しく、一期が大ブームだったから二期もとか読み違えると大量のゴミを抱え込むコトになりかねない、男は前の女に執着と未練をズルズル持ち、女は躊躇無く捨てる、まさにこれだろう…

 

「とりあえずエミューをもうちょっと増やしてみよっかな…」

 

でもあんまり増やすと世話が大変だしなぁ〜…餌代だってかかるし、今は山風ちゃんがたまにバイトで手伝ってくれてるけど、これ以上増やすとなるとさらに人手を増やすことになるし、ファームを広げないといけなくなる……それをあのクソメガネが許すかと言えば、おそらくはNOだろう…たぶん1回ぐらいならチ●ポ咥えたら許してくれる気はするけど2回目はない

 

「何か…こう、もっと、ラクして稼げる…」

 

カウンターの棚に置いてある季刊誌、季刊AKA-SEEを手に取ってみる…このAKA-SEEは全国の明石チェーン向けの情報誌で、全国の様々な明石酒保についての情報が書かれており、今1番のトレンド商品やマニュアル外の販売方法など全明石の目を惹く情報盛りだくさんのマガジンである

ふむ……やっぱこの大阪だかなんだかの明石酒保売り上げパないな、ナニ売ってんだろコイツ…

 

「え〜メイド服やパジャマなど……ハッ?そんなモン、売れるわきゃねーっーの」

 

そんなモン売って利益出るなら即転職するわい、ってか、ウチの基地に居る子がそんなモン買うワケないし、アホらし……まったく参考にならねぇ

 

「アカシさ〜ん、お酒、ウヘヘへ〜…お酒売ってください〜」

 

「ん?あら、ポーラちゃんいらっしゃい」

 

たまにワンカップ大●を買って行くアル中のポーラちゃん、以前は提督の肩を揉んで貰ったなけなしの300円を握りしめてやって来ていたが、今は提督におっぱい揉ませて1000円貰ってるらしく、ちょっとリッチになった

前にちょっと興味があったので私もおっぱい揉ませて貰ったけど、ちょっとだけ提督の気持ちがわかった自分が悔しい

 

「はい、ワンカ●プ大関」

 

「あ、あとあと!コレください〜…」

 

ポーラちゃんはカウンターの横に置いてある見切り品のベビーチーズを手に取った、ぶっちゃけ明日廃棄すっかと思ってたんだけど、それ

 

「ポーラちゃんいつも買ってくれるから、それ、オマケに付けてあげる」

 

「オマケ!?く…くれるんですか!?タダで!?」

 

「うん、まぁ…みんなにはナイショですよ」

 

「あ……あぁ…あ、アカシさん、なんて……なんて良い人…っ!なんて心の優しい…善人…っ!」

 

私が良い人なワケないじゃないですか

 

「ザラ姉様にもアカシさんの優しさの100京分の1ぐらいあればいいのに…」

 

100京とか意外な単位知ってるなこの子…ってかザラ姉様どんだけ厳しいのよ

 

「アリ…ありが!ありがとうございます…っ!ありがとうございますアカシさん!ポーラこのご恩はきっと忘れません…っ!必ず…!必ずお返しします…っ!」

 

「あ、あぁ、うん」

 

相変わらず良い子だなぁ、アル中だけど…

ポーラちゃんは何度も何度もヘコヘコと頭を下げて去って行った、アル中だけど、あ…そーだ、ママからなんか酒の発注来てたっけ

 

「明石さん!明石さん!」ヒソヒソ

 

「………ん?」

 

なんか声がしたような気がしてカウンターの方を見たが誰も居ない…?はて、気のせいかしら?

 

「明石さん!こっちこっち!」ヒソヒソ

 

「ん〜?あ、なんだ14ちゃん、いらっしゃい」

 

「声!声が大きいよ!」ヒソヒソ

 

カウンターの下に、隠れるように座っている潜水艦の子、14ちゃんは水着の裾から500円をスルリと取り出し、ワンカ●プ大関を!とヒソヒソと話かけてきた

 

「はいはい、ワンカップ●関ね、はい」

 

この14ちゃん、ポーラちゃんと違ってお金は持っているアル中なんだけど、お姉さんが超怖いらしく、ウチに買いに来る時はいつも忍んでやって来る

前に、14ちゃんがワン●ップ大関買ってその場でイッキしてるところにたまたまお姉さんが現れ、それはもう悲惨なコトになったのは記憶に新しい、正直、この明石が心底ブルっちまった、14ちゃんのお姉さん……13ちゃんだっけ?なんかいつもチ●ポしゃぶりたそーな顔した子だな〜ってぐらいしか思ってなかったけど、あんなヤバい子とは思わなかったわ、マジで

 

「ありがとー!」ヒソヒソ

 

14ちゃんは受け取ったワンカ●プを大関を早速開け、グイッとイッキする、その姿はまるで大物主大神のごとき神々しさすら感じられる姿…まさにアル中オブアル中

 

「ぶっはぁ!!美味い…っ!悪魔的美味さ…っ!」

 

14ちゃんは犯罪的だ…っ!とか言いながら飲み干し、水着の中に手を突っ込んでさらにお財布を取り出して中身を確認する……水着の中をまさぐる14ちゃんの姿は軽くオ●ニーしているように見えるがそうでないのがこの子の不思議なところだろう

 

「あと3本ぐらいなら……いや、でも姉ちゃんにお財布チェックされたら…っ!」

 

「あ、13ちゃんいらっしゃい」

 

「ギャアアアアアアアア!!タスケテ!タスケテ姉ちゃん!ゆ…許し、て!」

 

14ちゃんは流れるようにヘコヘコと土下座してガタガタと震え、何度も何度も謝罪を繰り返す!

 

「まぁ、嘘だけど」

 

「嘘かよッ!ちょ!明石さん!マジでやめてよ!マジで!」

 

「あははは、ごめんごめん、お詫びにコレあげるわ」

 

カウンターに置いてある見切り品のベビーチーズを14ちゃんに渡し、14ちゃんはマジでカンベンしてよー言いつつ新しいワンカ●プ大関を買い、それを水着の中にしまい込んだ、しまい込んだのはいいけど、たぶんそれ、水着の下のモッコリ具合がチ●コにしか見えないんだけど……14ちゃんはありがとーとヘコヘコ頭を下げて去って行った、アレどう説明するんだろ

 

「…はぁ、しかしロクな客こないわー、マジで」

 

ガキかアル中かアル中ぐらいしか来ないとかマジやる気なくすわー…今日はもう店閉めてパチ●コにでも行こっかな、今日はなんか勝てる気がするわー………とか考えてると、新たな客がやって来た

 

「タバコとジャ●プくれや」

 

「きたよ、今日1番のろくでなし」

 

「誰がろくでなしだ淫乱ピンクが」

 

「誰が淫乱ピンクですか」

 

基地ろくでなしオブろくでなしの筆頭、今日もニコチンくさいニコチンニコチンの実を食ったニコチン人間の提督は1000円札を出し、モタモタすんなボケと暴言を吐く…

 

「はい、ジャ●プとタバコ」

 

「うむ、あと領収書くれ、手書きのな」

 

「イヤですよメンドくさい、どうせ経費じゃないんでしょ?コレ」

 

「うむ、ただのイヤがらせだ…俺はな、お前の苦しむ顔を見るのが何より楽しみなのだよ」

 

「クッ!サドめ!」

 

「佐渡様じゃない、提督だ」

 

誰だよサド様って……あぁ、そういや居たっけ、サド様だかマゾ様だか名前の子が、こないだズイウンみたいなの持って廊下でハシャいで香取先生に尻叩かれてたわ

 

「提督」

 

「なんだ?」

 

「他になんか買いませんか?不動産とか、株とか」

 

「オマエの店そんなの扱ってるのか?」

 

「えぇ、免許はこれからと考えてますが…」

 

「ブローカーか!」

 

「ブローカーじゃないです、明石です」

 

「ふ〜ん、じゃ、棺桶1つ買うわ、オマエ用の」

 

「あ、私、土葬より火葬の方がいいんで」

 

このクソメガネ……クッ!金さえ!金さえあればこんなヤツに!よし決めた!金さえ手に入れたらこのクソメガネを私専用の奴隷にする!毎日靴を舐めさてピカピカにさせてやる!

 

五指●炎弾(フィンガーフ●アボムズ)ぅ!」

 

ドンッ!!(腹パン)

 

「おごぉ!?……ウゲェェェ…って、ただの腹パンじゃない、ですか」

 

「まぁ、ただの腹パンだがな」

 

「ってか、なんで今、殴られたんですか…?私」

 

「好きな子にはアレしたいっー思春期特有のアレだ、アレ、わかるだろ?」

 

「嘘つけぇ!!ってかもーちょいマシな理由言えやクソメガネェ!!」

 


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