【登場人物】
港湾夏姫
夏のお嬢さんみたいな深海の人
集積地棲姫
通称、集チャン
どことなく言動が誰かに似ている
砲台小鬼
キモカワイイ、顔をこっちに向けないで欲しい
深海東洋方面拠点港湾要塞…
「スゴイ!集チャンスゴイワ!」
「イヤァ~ソレホドデモ」
港湾夏姫の前で作られている砂のアート
水と砂だけでかくも素晴らしい造形になるものであろうか?
素晴らしい職人いてこそ完成される正に造形美
「コレガ安土城…」
「チョット休憩シヨウゼェ~」
「ソウネ、飲ミ物アルヨ?オレンジデイイ?」
「炭酸ネェノ?炭酸?」
クーラーボックスからペ●シを取り出している夏のお嬢様みたいなのは港湾夏姫
“港湾”と付いているものの、港湾棲姫や港湾水鬼とは別物らしい
「ゲェーップ~」
ペ●シを飲んで、確実にゲップをする眼鏡は集積地棲姫、みんなから集チャンと呼ばれているらしい
「ヤバイッスヨ!」
「マジヤバッス!」
「ドウシタノ?」
よく見るとキモカワイイと定評のある砲台小鬼が焦った様子で港湾夏姫のところへ走って来た
「マジヤバッス」
「ダカラ、ナニガマジヤバナンダヨォ?」
「ア、集チャン!マジヤバイッス」
「ヤバイヤバイデワカルカヨ、ナニガヤバインダ?アレダロ?港湾ノ乳ガヤバインダロ?知ッテヨソンナコタァ〜」
「ソレモヤバイッス!」
「ナニ食ッタラコンナイヤラシイ身体ツキニナルンダロウナァ?ナニ?誘ッテンノ?一揉ミイクラナノ?」
「集チャンェ…」
「マァ、冗談ハイイトシテ…ナニガヤバインダ?台風デモ来テンノ?」
「それについて私がお答えしましょう」
「ゲ、ゲェーッ!オマエハーッ!輸送ワ級ーッ!」
輸送ワ級、見た目はキモいが日本語ペラペラなインテリ、見た目はキモいが
「台風どころではありません、ヤツらが連合艦隊組んで完全武装のハイキングをしながらこっちに向かってます!」
「ナ、ナンダッテーッ!」
「シュ、集チャン!怖イ!私怖イ!」ガタガタ
「オレダッテコエーヨ!クソッ!モウスグ安土城ガ完成スルッテ時ニッ!空気読メネーノカッ!」
しかもよりによって連合艦隊を投入してくるとは、彼女らにとっては更なる絶望…
しかし、彼女らも退くワケにもいかない、もう何ヶ月も前から計画していた夢の彫刻、砂の安土城がもうすぐ完成するのだ
「チクショウ!」
「フッ…ドウヤラオ困リノヨウダナ」
絶望に涙する彼女らの前に、希望に溢れる尻が現れる
「オ、オマエハーッ!」
「戦艦夏姫ーッ!オマ!生キチョッタンカー!」
「フッ…ドウヤラ地獄ノ鬼カラ嫌ワレテイルラシイ」
頼れるタフガイ、多重影分身の使い手、それは、エンドウ沖で消息を絶った筈の戦艦棲姫改め戦艦夏姫が二人の前に現れた
「ヤツラハ私ガ食イ止メテヤル、オマエタチハ、ソノ…“夢ノ城”ヲ完成サセナ!」
そう言って、戦艦夏姫はビキニパンツの紐をバチンと鳴らし、笑顔で二人に背を向けて走り出した
「戦艦夏姫ッ!アナタマサカ!」
「馬鹿野郎ォ!カッコツケヤガッテ!チクショウ!」
「夏姫クン!オレモ一緒ニ!」
「夏姫クン!オレモ!」
「イ級!ロ級!オマエタチ…フッ、ドイツモコイツモ大馬鹿野郎ドモガ、サァ!行クゾォー!パーティーノ始マリダゼーッ!」
◆◆◆
「Fire!Fire!アハハハハ!アハハハハ!アーッハッハッハ!」
「あの野郎、デビュー戦で旗艦だからって調子に乗りやがって…」
「どうせあのスケベボディで旗艦になったんだろーよ」
攻略状態は順調、部隊の空気はギスギスなのはいつもの事
しかし、チームは確実に戦果を挙げていた
「そろそろ目的地くね?」
「あ~たしかこの辺だろ?」
「楽勝じゃない?フフッ、このIowaのdebutに相応しい華麗な戦い…」
ゴンッ!!
「Ouch!」
「アイオワァ!」
「ギャハハハハ!!アイツいきなり頭に弾ぶつけられてやんの!馬鹿でェー!」
「ふ……ファーック!!今の誰だコラァ!DIEしてやるわ!」
「フッ…ココカラ先ハ通サン」
「what…?誰だテメー?」
「…戦艦夏姫、貴様ラ外道ヲ地獄ニ案内スルモノヨ」
「bikinipantsのslutに言われたくないネ、オマエもdieしてやるよォ~…」
次回は③、守りきれ!夢の城!