不健全鎮守府   作:犬魚

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ナンバー1サブミッションアーティスト

【登場人物】

提督(チラ見はする、だって男だから)
クールを装ってドス黒い欲望を持つ快男児、ドス黒い

白露(長女)
白露姉妹の長女、意外にもすぐ下の次女からは姉さんとして慕われているとかいないとか

海風(長女)
改白露姉妹の長女、意外にも下の妹達からは口うるせーだのディスられている、前世が牛


提督と白露と強欲の理論

「サラトガ2回6失点、無念のKOかぁ〜」

 

朝、速吸クンとキャッチボールをしてから自販機コーナーで缶コーヒーを買い、ベンチで基地スポを読んでいると朝っぱらからゴキゲンな鼻歌をフンフン鳴らしながら歩いている白露が目についたので声をかけてみた

 

「よぉ、朝からずいぶんとゴキゲンじゃねーの?」

 

「ゲッ…!テイトク…っ!」

 

「ナニがゲッ!だ、舐めてんのかテメーは」

 

俺はとりあえず白露にお茶でも飲んでちょっとハナシでもしよーやと誘い、ベンチをバシバシ叩き、ここ座れ!ほら!ここ空いてるぞ!と懇切丁寧なジェスチャーで着席を促しベンチに座らせた

 

「で?最近どーよ?白露ねーちゃんよぉー?」

 

「どーよ?って…ナニがどうって?」

 

「ナニって、ほら、アレだよアレ、最近ほらアレだよ?元気してるかー?とか、ムラムラしてるーとか、そんな感じのアレだよ、上司と部下のしょーもない話ってヤツだな」

 

そう、たまには部下としょーもない話をするのも上司と部下の円滑なコミュニケーションには必要であると俺は考える

 

「まぁ、元気がないワケじゃないけど……あ、そーだ!こないだパズル完成させたよ!1000ピースの!」

 

「パズルか…」

 

「あ、ナニその微妙な顔、ナニ?また地味な…とか思ってんでしょ?」

 

なかなか察しがいいなコイツ、さすがは白露姉妹の頂点に君臨する……ワケでもなく、むしろ一つ下の妹に刺されて転げ落ちた長女なだけはある

 

「思ってないのだよ、ちなみにアレ?なんか海の生物的な絵のパズルとかそんなアレ?クリスチャンラッセーラ的な」

 

「違うよ、べ●・ハーのやつ」

 

べ●・ハー!?いやだわこの子ったら、1000ピースとかシャバいなとか思ってたらとんでもない難易度だったのだよ…

 

そんな白露ねーちゃんのよくわからない趣味にドン引きしていると、廊下の先から紙袋を持った改白露型のラノベヒロインみたいな美少女顔のねーちゃんであり妹が歩いて来た

 

「あ、提督と白露姉さん、こんにちは」

 

「よぉ、海風ねーちゃん、今日も美少女じゃねーの?」

 

白露姉妹の後期型、自称、改白露型の長女である海風ねーちゃんは妹達の為に町のパン屋でパンを買いに行っていたらしく、今から妹達と仲良くちょっと遅めの朝食を摂るそうだ、まったく…美少女なあげくに面倒見も良いとは……あと5、いや、7年もしたら性奴隷になるまで●し続けてそのキレーな瞳からハイライト消してやりたいのだよ

 

「海風ェ…」

 

…そして、そんな海風ねーちゃんを憎悪を込めたドス暗い瞳で白露ねーちゃんは見つめながら爪をガリガリと噛んでいた

 

「どうしました?白露姉さん」

 

「は?なんでもないけどー?ちょっと爪切り残しあったから修正してただけだけどー?」

 

「そうですか、あ、そうそう提督、もしお時間あるならパンを一緒にどうですか?いっぱい買っちゃったので」

 

◇◇◇

 

海風ェ………妹の分際で長女を気取る罪深き妹よ

 

私には劣るとは言えなかなかの美少女で、まぁまぁのおっぱいを持ち、面倒見が良くて気立てが良くて下の妹達からは慕われ提督からの対応も驚くほど優しい…

 

まぁ、ぶっちゃけアレよ、アレ…

 

憎いッッッ!!!

 

私が持たない全てを持ちながら更にそれ以上を手にしようとするこの女がッ!強欲!強欲の塊!私が欲しくて欲しくて仕方ないものを持つこの魔女が…

 

だいたいナニ?その白髪?白髪なの?なにそれ?昔は黒かったけど地下牢で壮絶な拷問受けて白くなっちゃった系?あとそのおっぱいナニ?私には劣……うん、たぶん劣るけどその歳不相応なその乳!乳牛?乳牛かなんかなの?あ、わかった、牛ね!牛!前世が牛だわこの子、間違いない、だいたい制服からして白と黒とか私は乳牛ですってアピールしてるし、ってかさっきから距離!提督と距離近いよこの子、とんでもなくあざといよこの子、ほら!あのオッサン、クールを装ってるけどおっぱいチラチラ見てるから!ってかオッサンも最悪だよ!まぁ、私はいいとしてアレよ、五月雨とかすぐ上の姉が妹のそれとかマジ殺意持ってるから、クールを装ってるけどあの子もマジそのンミカゼっぱいに殺意持ってるから!あーぁ、アンタ明日の朝刊載ったわー

 

◇◇◇

 

…美少女の海風ねーちゃんにはよくわかっていないらしいが、俺にはわかる、白露のドス暗い瞳から憎悪、嫉妬、軽蔑、怨嗟……バリバリ裂けるドス黒い暗黒のクレバスから溢れ出るこの世の負が……

 

「あ、白露姉さんも一緒にどうですか?姉さんの好きなチョココロネもありますよ」

 

「行く!」

 

チョロ…ッ!?チョロいなオイ!白露!オマエの憎悪はチョココロネ程度に負けるのか!?

 

「じゃあ行きましょう、江風も山風も涼風も待ってますから」

 

 

こうして、俺と白露ねーちゃんは改白露姉妹の楽しい朝食にご相伴に与り、町のパン屋で購入した美味しいパンを食べた、ちなみに、チョココロネに関しては白露ねーちゃんと山風が奪い合いになり、大人げなさの極意を発揮した白露ねーちゃんがチョココロネの中身を全て吸い出すと言う暴挙に出て、完全に拗ねてしまった山風のゴキゲンを直す為に俺と白露ねーちゃんはパン屋まで走った、もうヤバいぐらい走った、走りすぎてパン屋の近くで吐いた俺に白露ねーちゃんは最高の美少女スマイルで飲みなよと言って牛乳をくれたのでストローを刺しておもいっきり握り白露ねーちゃんの顔に顔射してやった


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