【登場人物】
提督(麦茶しかないから麦茶を飲む)
もっと先に加速したくなった結果、膝を痛めた
夕張(麦茶も好き)
マゾ軽巡のM隷奴、今日は汗臭いですからとか変なところを気にする
五月雨(麦茶に文句がありますか?)
だいたい専業秘書艦、夕張とはたまに買い物に行く程度に仲が良いがウエストにはムカついている
「新しい装備を開発しました、ハッキリ言って自信作です」
「へぇ」
「ハッキリ言って自信作です」
梅雨なのか初夏なのか曖昧なふわふわした時期である今日この頃、執務室のエアコンフィルターを掃除し、快適除湿ボタンを押して麦茶を飲んでいると、今日も変わらずDAITANにヘソチラするメロン色したメロンじゃない軽巡が執務室の重厚な扉を開けてやって来た…
「ハッキリ言って自信作です」
「三度も言うな、サミダレンコン、ゴキブリ殺しの冷凍スプレーくれ、冷凍スプレー」
「そこの棚に置いてますよ、あと、五月雨です」
五月雨はめんどくさげに棚を指差した後、冷蔵庫から麦茶の入ったペットボトルを取り出し、グラスに注いでお客様用のテーブルに置く、どうやら夕張の分らしいが……なるほど、大した気遣いだ、その気遣いと優しさを何故もっと地球の為に使えないのか…
俺は棚からゴキブリ殺しの冷凍スプレーを手に取り、自信作です!とヘラヘラ笑う夕張のお腹にBUKKAKEた
「ひゃあッ!!冷た!つめ!冷たい!!」
「そりゃお前、-85℃らしいからな」プシュー
「ちょ!やめ!やめて!お腹!お腹冷える!お腹が凍死するぅぅぅ!!」
「でぇーじょうぶだ、駆逐艦と軽巡の艤装は-150℃、重巡なら-200℃、そして戦艦ともなれば摂氏-273.15℃、則ち絶対零度を用いなければ凍結も破壊もできんのだ」プシュー
「それ艤装であって私のお腹はガリ●リくん2つ食べても壊れますって!ちょ、ホントやめて!ホントやめて!」
俺の執拗なダイヤモンドダ●トにお腹をかばう夕張はホントやめてくださいと懇願する目をしていたので俺はダイヤモンドダ●トを止めてやった
「ハー…ハー……お腹が凍るかと思った」
「そんなヘソばっか見せてるから悪いんですよ」
「あれ?五月雨ちゃん、なんか機嫌悪い?」
そういや五月雨の野郎、前に夕張のヘラチラウエスト見てナニ食ったらあんないやらしいウエストになるんでしょうねとか言ってたな……俺としてはいやらしいかどうかは微妙だが、同性から見ると、あの細腰はムカつくらしい
「で?今日はどんなガラクタ持ってきたんだ?」
「ガラクタじゃないです、自信作です」
「…それを判断するのは私だ、もしガラクタだと私が判断すればそうだな………お前の黒ストを膝ぐらいまで切ってスパッツみてーにしてやんよ」
「な…なんて恐ろしいコトを……なんて恐ろしいコトを!!」ガタガタ
ナニビビってんだコイツ、別にすね毛ボーボーってワケじゃいあるまいし…
「あ、あの……それから、それからナニをするんですか?あ、もしかしてスライム浣腸かナニか…?」
「なんで俺がテメーにスライム浣腸なんかせにゃならんのだ」
「そうですか…」
なんでちょっと残念そうなツラしてんだコイツは、アレか?変態か?変態なんだな?まるで妊婦みたく腹パンパンにブチ込まれたスライムをひり出すコトに何かを見いだしてんだな、うん…
「まぁいい、早く見せろ、早く」
「あ、はい」
細かい事にはあまり固執しない事に定評のある夕張は早速本日のよくわからないビクーリドキーリメカをよっこらセクメトとか言いながら置き、被せてあったビニールシートをベリッと剥いだ!
「本日の自信作はこちら!
「…足がないな」
「足なんて飾りです」
いつもの足がない事を確認する予定調和を済ませ、夕張の持ってきたデステ●ニーシルエットをペタペタと触ってみる…
「今までは作戦によってちょいちょい装備の載せ換えをしていた海軍将校の皆さんもさぞ多いと思われます、提督もモチロンそうですよね?」
「まぁな」
たしかに、いざ潜水艦だと見たら対潜装備に、いざ陸上型だと見たら対地ランチャーに、作戦内容によって様々な装備を載せ換えるのは面倒、あれ?ちょっとランチャー誰が持ってんの?四式、誰が借りパクしてんだコラァ!だのよく見る光景である…
「ですがこのデステ●ニーシルエットさえあればもう大丈夫!載せ換えの手間は一切ありません!コレ一つでどこに行くにも、ナニをするのもコレ一個!」
「ワォ!ホントにぃ〜?ちょっと信じられないわ」
「まずはコレ!テレスコピックバレル延長式ビーム砲塔!なんと超長々射程から戦艦ル級のお腹もブチ抜く火力を実現!」
「ワ〜ォ!コイツはゴキゲンだ!」
「そしてこのエクスカリバーレーザー対艦刀!ヒュー!見てださいこのサイズ!戦艦ル級を三匹並べてバーベキューみたいに刺してもまだお釣りがくる!まるで鯨のペ●スよりビッグサイズです!」
「オイオ〜イ、そんなビッグサイズ!ル級に刺しちまったら明日から旦那じゃ満足できなくなっちまうYO!」
「さらにスラスター部にはヴォワチュール・リュミエールの技術を盗用し、稼働時にはミラージュコロイド散布によって戦艦ル級の貧弱な電探と目を、電子的、視覚的に撹乱させちまいます!」
「参ったなこりゃ!まるでヴォワチュール・リュミエールのバーゲンセールだ!」
でもコレ、お高いんでしょう?と言いたいところだが、とりあえずアレだ、男と言うものは得てして、目からビームとロケットパンチ、あとZENBUNOSEと言うものが好きな生き物である(※提督調べ)
その理由は定かではないが、おそらく、遺伝子的なものか…いや、きっと理屈なんかじゃない、神話の時代からそう決まっていたのだろう、男の子はZENBUNOSEと…
「で?コレのメリットはいいとしてデメリットを聞こうか?」
「はい!めっちゃ燃費悪いです!」
だろうな、これだけゴテゴテしくて燃費が悪くないワケがない、同じコンセプトのIWSPやマルチプルアサルトにも同じ問題があったがコイツはさらに始末が悪い
「ざっくりした計算ですが、このデステ●ニーシルエットを装備した清霜ちゃんの燃費は大和さん三十人分、あと、負荷がかなりパないので無事帰ってきても全身がズタズタになり、もう二度とリングには上がれない体になります」
「なるほど…」
俺はデステ●ニーシルエットからエクスカリバーレーザー対艦刀を一本手に取り、夕張にとりあえず壁に手をついてケツこっちに向けろと指示すると、夕張はなんかちょっと嬉しそうな声でハイ!と元気良く答えた…
「なるほどぁ〜…へぇ〜…燃費悪いんだ〜…へぇ〜」
「え、えぇ…悪いです」
「ふ〜ん、どうにかなんない?燃費」
「そ…そうですね、改善策がないワケではないですけど…」
「ふ〜ん」
俺はエクスカリバーレーザー対艦刀で素振りしながら、へぇーそうなんだーへぇーとブンブン素振りを続けていると、夕張はなにやらそわそわした感じでキショイ笑いを浮かべ…
「あ……あの?」
「なにかな?ミス・ユーバリ」
「その……お尻、その、叩かないんですか?それで?」
「叩く?このエクスカリバーレーザー対艦刀で?私が?君のお尻をかね?サミダリューン、卿はどう思うかね?」
俺は自分の机で漢字クロスワードパズル雑誌を解いている我が頼れるライトアームであり秘書艦に私はどうするべきかね?と問うと、五月雨はめんどくさそうに顔を上げ“提督の思った事をなさるのが宜しいかと?あと、五月雨です”と95点の返答を返してきた、こやつめ……俺の考えはお見通しと言うワケだな
「ミス・ユーバリ」
「は、はぃ?」
「御苦労だった、下がって宜しい」
俺はエクスカリバーレーザー対艦刀を床にBUSSAし、突き出した夕張尻を軽く撫で、退室して宜しいと伝えてやった
「………はい?」
「そうそう、そのポンコツも持って帰れよ、明後日廃品回収に出すから」
「あの………?叩かないんですか?」
「ミス・ユーバリ、卿は私をなんだと思っているのかね?」
「提督…?」
「その通りだ、私は君の上司であり、君は私の部下だ、提督の仕事とはみだりにエクスカリバーレーザー対艦刀で部下の尻を叩くものではない、違うかね?」
「…はぁ、まぁ……言われてみると、そんな気がしますケド…」
「ならば結構、下がりたまえ」
「は、はぁ…?」
夕張はとても残念そうな顔をしてデステ●ニーシルエットをいそいそと片付け、とても悲しそうな顔でそれじゃ失礼しまーすと言って退室しようと執務室の扉を開け…
「逃すかボケェ!!喰らえ!キグナス最大の奥義ーッ!!」
ブスッ!!(冷凍スプレー)
「おごぉ!?」
俺は後ろを向いていた夕張のパンツを刹那でズリ下げ、ア●ルに冷凍スプレーのロングノズルをBUSSAして間髪を容れずに夕張のア●ルに必殺のダイヤモンドダ●トを解き放った!!
「アヒッ!!アガ!アギャギャギャーっ!ちょ!ヤバ!ヤバいですって!あっ、あっ、アッーーー!!」
夕張はアッー!とか言いながらキショイ顔で顔面からブッ倒れた………
「………まったく、卿は恐ろしいなサミダリューン」
「いや、私、ナニも言ってなくないですか?……あと、五月雨です」