不健全鎮守府   作:犬魚

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羅刹の第二ステージ
名前だけはちょいちょい出た四女が今更登場

【登場人物】

重巡夏姫(バカンスmode)
安心の出オチ

集積地棲姫(バカンスmodeⅡ)
ニホンの字は小さくて読めない、でも安心、このハ●キルーペなら!

羽黒(四女)
妙高姉妹の末妹、その翼はドス黒い




海峡奪還作戦

『ヴェアヴェアヴェア!ブスイナヤツラ………ッテ痛ァァァァァ!!チョ!痛イ!』

 

第二ステージ前半戦、チームを率いるのは妙高姉妹の末妹にして、姉妹で最もヤバいヤツと名高い姉妹の最終兵器、羽黒が出陣

 

あの、長女妙高にも羽黒だけはヤバい、この妙高すら思わずブルっちまうぐれーヤバいと言わしめ、天敵でありライバルでもある高雄姉妹にも羽黒とヤる時は最低でも三人以上でかかれと警戒されているまさしく悪鬼の中の悪鬼…

 

暗黒の羽根を広げた獄鳥の魔拳が実戦でバクハツし、重巡夏姫の内臓もバクハツした

 

『ヴェェェェェェ』ビチャビチャ…

 

「なに人の顔見て吐いてるんですか?失礼じゃないんですか?」

 

『内臓……チョ、内臓破裂シタ!モ…モォ無理…』

 

「じゃあ、死ねよ」

 

◆◆◆

 

執務室のテレビで輸送作戦の様子を見ていたと思ったらいつの間に惨殺劇になっていた不思議…

カメラ係である霞の手が震え、映像はブルブルと震えていたのがまたなんとも現場の空気、そして迫真のリアリティを演出してくれたのがたまらないのだよ…

 

「フーッ〜……ん、オイ、灰皿は?」

 

「さっき自分で吸い殻捨てるついでに洗うとか言って持って行ったじゃないですか」

 

そういやそうだったな、つまり灰皿はトイレの手洗い場に置きっぱなと言うコトか、まぁいい、とりあえず灰皿は空き缶で代用するとしよう…

 

「さて、我が秘書艦サミッフェルト、我々は次にどう動くべきか……卿の意見を聞かせてくれ」

 

「作戦的には次に集積地なんちゃらを燃やす感じらしいですけど…」

 

「うむ」

 

集積地なんちゃら……たしか何度か現れた事があるインドア眼鏡みたいなヤツだったな、うん

アイツはたしか陸上型的なアレなので衝撃の三式弾(さんしきブリット)やフルウェポンランチャーが有効打だったと記憶しているが…

 

「とりあえず対陸装備でぶん殴ればいいかと?あと、五月雨です」

 

「…ふむ、卿の意見を是とする」

 

◆◆◆

 

第二ステージ後半戦、前半戦と一部メンバーを入れ替え、新メンバー、スカイ・ママことMAJORからの刺客!イントレピッドを投入しての後半、チームは多少危なげない場面も目立ったものの、現在海域を制圧しているBOSS!集積地棲姫の居るポイントへと辿り着いていた…

 

『ヤメロォ!!ヤメテクレェェェ!!』

 

「おーおー、この物資はよう燃えるわい」

 

「オイ、ガソリン持ってこい、ガソリン」

 

『ヤメロォ!!』

 

………深海前線集積地、少し遅めの夏休みを過ごしていたら、突如としてやって来た海軍の部隊に、せっかく集めた資材に火をつけられた

 

「オイ、こっちの箱なんだ?」

 

「わかんね、とりあえず燃やすか」

 

『ヤメロォ!!』

 

燃えていく!!あの箱にはルネサンス期を代表する至高の絵画達が…!!

 

『チクショウ……チクショウ!!ナンデ、ナンデコンナ非道ナ事ガ!!ナンデコンナコトガデキルンダァァァァァァァ!!』

 

深海の仲間達に本物の“美”を間近で見てもらいたい!そんな情熱の元、深海初!ルネサンスを代表する名画達展を開催するべく集めて回った至高の名画達が燃えていく様に集積地棲姫は悔しさと悲しさ、そして、怒りに震えていた…ッ!

 

しかし!ヤツらは強く、そして集積地棲姫に、この蛮行を止める力は無かった

 

いきなりランチャーみたいな鈍器で後頭部を殴られ、フラついたところを羽交い締めにされ、執拗に内火艇パンチをボディに喰らい、光る吐瀉物を撒き散らしているのが現実…

 

『ヤメテ、ヤメテクレェェェ…』

 

「せっかく集めた資材を目の前で焼かれる気分はどーだ?あ?」

 

『オマエラハ……人間ジャナイ!!』

 

チームを率いる羽黒は集積地棲姫に“ハッ!そいつは最高の誉め言葉だ”と言い、下腹部に蹴りを入れ、霞と霰にそのゴミ片しとけと言って集積地棲姫から背を向けてその場を離れ、ポケットに入っている携帯電話を取り出すと素早くダイヤルボタンを押し、耳に当てた…

 

『もしもし?羽黒、どうかしたの?』

 

「あ、もしもし?足柄お姉ちゃん!私、うん!うん!大丈夫だよ!私ちゃんとできたよ!うん!今から帰るから!うん、え?今日はカレーなの?やったぁ!うん!急いで帰るからね!じゃあね!うん…」

 

ピッ…!(通話終了)

 

「…オイ、片付いたか?」

 

長女妙高すら手がつけられず、思わずブルっちまう悪鬼の中の悪鬼、羽黒…

そんな全身凶器・羽黒も、一つ上のお姉ちゃんにだけは末っ子として振る舞える事がこの世で生きる何よりも幸せな事だった………ぶっちゃけ、長女と次女はどうでもいい、目障りな高雄姉妹もどうでもいい、喫煙所でタバコ吸ってるおっさんもどうでもいい、羽黒にとって、足柄だけが全てであり、全は足柄、一は足柄、これがこの世界の法則である

 

「ハイ!終わりました!」

 

「まったく!最低のクズだったわ!」

 

霰のマグナム内火艇がありえない程メリ込み、集積地棲姫はガクガクと痙攣した後、動かなくなったので更に腹に蹴りを入れて海面に蹴り飛ばし、羽黒はチームメイト達におっさんに作戦終了のメール送っとけと指示を出した

 

「よぉーし、帰るぞオマエら」

 

「うィース」

 

「あ~…腹減った~」

 

「帰ってマミー屋行くべ、マミー屋」





次回は作戦期間中でもロー●ンコラボ回

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