不健全鎮守府   作:犬魚

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2人目のキセキの世代登場回

【登場人物】

提督(3)
天と地の狭間に立つ美の戦士

長門(2)
駆逐艦への半径5メートル以内接近禁止の罰を執行中

浜風
名前だけは何度も出てくる駆逐艦、デカい
ちゃん付けされている珍しい子

酒匂
長門の心の闇に大打撃を与える唯一の存在、提督からも甘やかされている珍しい子

村雨
白露型キセキの世代、駆逐艦離れした圧倒的な肉体、う●い棒を卑猥に食う姿に定評がある


提督と長門とセブンセンシズ

「キタ!キセキの世代のムラサメだ!」

 

「デケェ!!コレで同じ駆逐艦かよッ!」

 

「クッ!!ムラサメだけじゃねぇ!このチームの圧迫感ッ!なんて大きさだッ!!」

 

本日のゲームは陸奥率いる睦月型とキセキの世代、村雨を擁するチームの激突らしい

 

「で?どっちが勝ってんだ?」

 

ドアのところでコソコソとカメラを回している不審な戦艦に尋ねる

 

「む、提督か…フッ、やはりオマエも来たか」

 

「やはりとかゆーな」

 

駆逐艦がスポーツしている間は体育館出入り禁止の長門はまるで同志を迎えるかのように不快な笑みを浮かべた

 

「オイ、今日のビデオは後で俺にもよこせよ」

 

「フッ、やはり気付いたか…流石はお前だ、そうだ、今日の長月タンは輝きが違う」

 

「長月タンとかどうでもいい、カメラ!違う違う!もっと右だ右!右を撮れ!」

 

「右?」

 

ドライブを決める浜風ちゃんのアバレ乳は実に素晴らしい

むしろ、今日のチームはキセキの世代、村雨だけではなく浜風ちゃん、浦風、テル、潮か…

クッ!ハンパじゃねぇ…どいつもこいつもキセキの世代並みのバケモン揃いだ

 

「ミカァ!!」

 

「オオオオォォォ!!!」

 

「マジか!!あの身長でアリウープッ!三日月ハンパじゃねぇ!」

 

「ムラサメの頭から叩き込みやがったッ!!」

 

「っしゃ!!」

 

「へェ~…なんか小さいくせに調子に乗ってるじゃない?ムカつく、ムラサメの…ちょっとイイトコ、見せてやろうかなァ…」

 

「くるぞォ!キセキの世代!!全員死ぬ気で止めろォ!」

 

コイツら、俺の知らないところで熱い青春の汗を流しているんだな、これも香取先生の熱血指導のおかげだろう

 

「長門、浜風ちゃん!浜風ちゃん撮れ!」

 

「何を言っている!?あ、今の菊月は良かったぞ!可愛い過ぎて吐きそうだ!」

 

「バカか!いいから浜風ちゃん撮れよ!っーかそれ貸せ!俺が撮る」

 

「断る」

 

「いいから貸せよ!通報されてーのかこのロリコン大戦艦がァ!」

 

「フッ、このビッグセブン、通報など恐れはせん!」

 

この野郎ォ…ちょっとつえーからって大目に見てやってたがもう我慢ならねぇ!

 

「死ねッ!ピラニアンローズ!」

 

「甘いわッ!」

 

「クッ!ピラニアンローズ!ピラニアンローズ!ピラニアンローズ!」

 

「グブッ!!」

 

「どうだ?ピラニアンローズの味は、さぁ、大人しくそのハンディカムを渡せ…命は助けてやる」

 

「それは…出来ない相談だな」

 

「ならばこの白薔薇で終わりにしてやる!死ね!ブラッ……」

 

な…なんだ!?身体が動かない!こ…これは!ストーム!ストームが俺の身体に巻き付いているのか!

 

「フッ…提督よ、同志であるお前を討ちたくはない、考え直してはくれまいか?」

 

「…勘違いしてんじゃねーよ、俺はテメーとは違う」

 

クッ!長門め…まさかここまでの力を隠していたとはな!

ならばどちらかが死ぬしかあるまい!

 

「ぴゃー!長門さんと提督だー!」

 

「ん?」

 

「む?」

 

俺と長門、互いのセブンセンシズが渦巻くこの空間に割って入る妙にかわいい声…

 

「なにしてんのー?ねー?なにしてんのー?」

 

「酒匂…」

 

阿賀野型軽巡、酒匂

因縁のビキニに何度となく突入してようやく手に入れた阿賀野型の末妹…

 

「ねー?」

 

「クッ!!見るなァ!私を見るな酒匂ェ!!」

 

「ねー?ねー?」

 

「やめてやれ酒匂ェ…穢れなきお前の瞳は長門に効く」

 

「?」

 

「長門に効く」

 

そう、長門とて理解っているのだ

自分の行いが間違っていると…ペロペロしたいだの盗撮だの許される事ではない

だからこそ、無条件に自分を慕う酒匂は長門に対して己の汚い部分を写す鏡なのだろう

 

「やめてやれ」

 

「ぴゃー、提督、アイス食べたい」

 

「…そうだな、よし、食べよう、長門、お前も来い」

 

「い…いいのか?このビッグセブンも?」

 

「ぴゃー、酒匂この前3段の食べたよ」

 

「そうか、次は5段の買うといい、なぁ?長門!」

 

「あぁ!5段と言わず10段でも20段でもいいぞ!このビッグセブンが買ってやるぞ!ハッハッハ!」

 

こうして、俺達の戦いは終わった…

 

そして…その様子をたまたま近くに居た明石と夕張が見ていた

 

「…えぇハナシや」

 

「え?どこが?」


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