【登場人物】
提督(22)
ジ●ンプ愛読者、いつジャ●プから卒業していいのか常に悩んでいるが、なんやかんや毎週買う
五月雨(10)
隙あらばコーヒーを淹れましょうか?
「ブスイナヤツラメ…カエリウチダッ!」
マラッカ海峡沖最終局面…
情報収集の甲斐もあり、超装甲をブチ抜く事に成功していた
「何度来テモ同ジダァ!」
「それはどうかな?」
ゴンッ!
「ナニッ!ア、痛ッ!痛イ!超痛インデスケド!」
「重巡夏姫クン!」
「重巡夏姫クン!」
「バ…バカナ!?私ノ超装甲ガ効イテナイノ!?痛ッ!イタタタタ!マジ痛イ!マジヤメテ!」
「さぁ~て、ボコボコにされるカクゴはできてんだろォ~なァ~?」
「テメーは“ユメ”じゃ済まさねーゾォ~?」
「ヒィ!!」
◆◆◆
現場から送られてくる映像はなかなかのデスマッチぶりだった、超装甲を解除したとは言えさすがに姫級、大和型とも十分殴り合える実力は認めよう、だが…
「それでも勝つのは、夕立や!」
「や、夕立ちゃんこの海域で出して無いですよね?」
「笑ってくれて構わんよ」
「笑う要素が無いです」
煙草に火を点け、机の上に置いた原稿用紙を手に取った
秋雲の新作はペットブームに乗った動物漫画か…なるほど、“犬”と書いて“おとこ”と読むのか、動物漫画でありながらアツい友情を感じさせる、これならジ●ンプでも看板になれるかもしれん
「コーヒー淹れましょうか?」
「結構だ」
「それ、なんですか?」
「秋雲の漫画だ、読むか?」
「なんでそんなものを…あ、提督!テレビ見てください!」
「なんだ?俺は今忙しいんだが…」
◆◆◆
「Fuuuuuuu!!」
「グワアアアアアアァァァ!」
「You're Not My Match!(メじゃないぜ)」
ダイヤモンドより堅いマグナムスチール製のメリケンサックを付けたアイオワの拳が戦艦夏姫に突き刺さった
「スゲーぞあのメリケン野郎!なんてパンチじゃあー!」
「目にも留まらぬとはこの事じゃあ!」
「フッ、アイツはもうすっかり俺達の仲間だぜ」
0.7秒間に10発ものパンチを繰り出すアイオワのニュー・ブロウが炸裂し、遂に戦艦夏姫は沈んだ
浮力の都合上、ケツだけは沈まなかったらしいが…
「ニクラシヤァ!ニクラシヤァァァァァ!!」
「後はテメーだけだぜェ~」
「ボコボコに沈められる準備はできちょるんじゃろーなァ?ワレェ?」
「…コノワタシガ!コノワタシガヤラレルトイウノカーッ!!」
「重巡夏姫クン!ココハ退クシカネェェェ!!」
「“海”ダ!“海”ニ逃ゲ切ルンダヨォォォォ!!」
「クソッ!クソッ!ブスナヤツ!ブスナヤツラメッ!」
持っていたココナッツのドリンクを投げ捨て、華麗な高速バックステップで母なる海へと逃走する重巡夏姫、しかし…
「ここはE‐4Q…ここから先は“深海棲艦”は通す事はできない」
逃走経路に立ちふさがる、小柄な影…
これまで数々の深海の精鋭達を沈めてきた、死神
「“E‐4Q”以上進めない」
陽炎型八番艦、雪風
「ヴエ゛ェェェェェ!!クソガァァァァァァ!!」
姫級ですらも反応も許されない速度で、凶悪な魚雷が重巡夏姫の身体を真っ二つにヘシ折った
◆◆◆
「…やっぱつえーな、なんなのアイツ?」
「とりあえず、終わったみたいですね」
「ま、作戦終了だな…全員引き揚げさせろ、あと、パーリーの準備な」
「わかりました」
イベント編は今回で終了です
シリアスとかなかった…