不健全鎮守府   作:犬魚

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いつも以上にダラっと書いてます、ダラっと

ブロックA残る対戦は…
山風 対 潮
Samuel 対 Jervis
天龍 対 木曾

の三本です、ウフフー



ブロックA

最大トーナメント一回戦第二試合、第七駆ダチッコSUMO倶楽部の誇る“国宝”潮と改白露型のトゲトゲチビこと山風の激突!

 

「…シッ!」

 

「うぅ…強力です、なかなかやるっ!」

 

試合開始と同時に飛び出した山風は潮に対し執拗にローキックを浴びせるヤマカゼアーツの基本戦術に出る!ローキックでとにかく足を痛めつけ、体勢が崩れたところにめがけて必☆殺の飛び膝で相手のお腹なりキレーな顔面なりを粉☆砕するヤマカゼアーツの基本的戦法!

 

「シッ!シッ!」

 

「うぅ…!」

 

見るからに痛そうに顔をしかめる潮………しかし崩れないッ!執拗なローキックの打撃を受けても潮の体勢は崩れない、まるでその足は大地に深く根を張る巨木の如く微動だにしないッ!

 

「…シッ!シッ!」

 

執拗なローキックで攻める山風だが、なかなか崩れない潮に焦りを覚え始める……何故コイツは倒れないのか?これだけ蹴ったら痛みのあまり転げ回ってもおかしくないハズなのに…?何故コイツは倒れない!?

 

「そんなヤワな蹴たぐりでは私は倒せませんよ!」

 

「…!?」

 

ローキックの勢いが弱まったとみて、遂に今まで防御に徹していた潮が動くッ!山風の隙を突いてぶちかましを炸裂させ、山風はウゲェ!と小さく呻きつつ後方にブッ飛ばされた

 

「……カハァ!クッ…!」

 

しかし、潮からの追撃はない!倒れた山風を見下ろし、立つのを待ってから再びリングの中央で仕切り直すかの如く構えた

 

「…コ、コイツ!?」

 

「さぁ、まだやりますか?」

 

---

 

「解説の初春様、これはいったいどーゆーコトでしょうか?」

 

「うむ、この大会、目突きも噛みつきもチ●コ蹴りも容認されておるが、おそらく……潮はあくまで自らのルールでヤるつもりなのじゃろう」

 

第七駆のメンバー達で作られたダチッコ相撲倶楽部、夏の対カッパ戦で歴史的勝利をおさめた曙が所属するこの倶楽部には“国宝”と呼ばれる天才が居た…

その体躯は小柄なれど胸に秘めたる夢は大きく、むしろその夢に比例してか胸も大きい、その身の内に“鬼”が棲むと噂され、天下五剣の二つ名を頂くその者こそUSHIO!第七駆最大最強最乳のYOKODUNA!

 

「なるほど、つまり…天晴れと言うやつですね!」

 

「まぁ、そんなトコじゃな」

 

そして……試合は山風が突っ込んではブッ飛ばされ、突っ込んではブッ飛ばされるというループ状態になり、そのループが二十を超える頃、遂に潮がとどめと言わんばかりに動く!右下手投げ、左下手捻り、さらには足掛けを行う三点同時攻撃!

 

「出たァァァァァァァ!!百千夜●堕しだァァァァァァァ!!必殺の百●夜叉堕しが炸裂ゥ!初春様!さすがにコレは勝負アリでは!?」

 

「まぁ、相撲ルールならもう二十回は終わっておるが…」

 

 

…この後、十数回リングに転がった山風だったが、試合中に偶然にもダブルアームスープレックスの型を決め、潮は自らのスタイルが敗北したコトを潔く良く認め、リングから去って行く姿に誰もが感動し、喝采が送られた…

 

◆◆◆

 

第三戦、Samuel B. RobertsとJervisの激突!

 

序盤から攻めるジャーヴィスに対し、サミュエルはピーカーブースタイルでブロックしつつ、ちょいちょいジャーヴィスにヒットさせている…

 

ジャーヴィスのスタイルはアークロイヤルから教わったらしい貧民街ブースボクシングなる目の奥に指を突っ込んで殴り抜ける技を使い、対して、スーパーポリスアカデミー出身のサミュエルのboxingはアイオワと提督から“ラスト・サン”と呼ばれる天才…

 

「グヘァ!!」

 

「You are not my match!(メじゃないぜ!)」

 

サミュエルのフラッシュ・ピストン・マ●ハ・パンチを浴び、ブッ飛ばされたジャーヴィスは英国リトル淑女とは思えないほどワイルドにパンツ丸出しでリングに転がった…

 

「10countは要らないから、Iowa teacher!テイトクー!見てたー?」

 

ーーー

 

「まさに目にも留まらぬ早技!どうでしょう解説の初春様!」

 

「いや、どうと言われてものぉ…」

 

「手元の資料によりますとF.P.M.Pは0.7秒間に10発ものパンチを放つまさに電光石火のパンチ、これをまともに被弾してはさすがに……い、いや!」

 

リングに転がっていたジャーヴィスが勢い良く立ち上がり、そのままサミュエルの顔面に頭突きをぶちかまして逆にサミュエルからダウンを奪った!!

 

「なんと頭突きィィィ!!ジャーヴィスちゃん!まさかの英国淑女とは思えない荒技だァァァァァ!」

 

「ほぉ…」

 

「さらに馬乗りになって殴る!殴る!殴る!これが英国淑女の真の流儀なのかー!!どうでしょう解説の初春様!」

 

「まぁ、如何なる手段を使っても勝ちに行く意気は良しじゃが………流儀うんぬんは妾より、あそこに座っておるウォー……ウォーなにがし殿の姿を見ればわかるのぉ」

 

「なるほどー」

 

貴賓席に座る女王陛下は片手で顔を覆い、俯いていた…

 

「おっとぉー!ジャーヴィスちゃん、ここで殴るのをやめてサミュエルちゃんをリバースフルネルソンの体形に固め自ら後転して仰向けに!いわゆる、恥ずかし固めの型にぃ……って!ああァァァァァァァー!!これはいけません!これはいけません!よりによってパンツ穿いてないサミュエルちゃんにそれはマズいです!」

 

「……所謂、ま●ぐり返しじゃな」

 

 

この後、突如として会場の照明が消え、数分ほど会場は混乱したが照明が復旧するとサミュエルはキチンとパンツを穿いた状態でリングに転がっており、試合はジャーヴィスの勝利となった…

 

◆◆◆

 

第四戦、煉獄より生まれし黙示録の龍(自称)天龍と禁断の力を手にした黒き外套を纏いしダークナイト(自称)木曾

 

この二人の戦いはあまりにも自然な流れであり、避けらないラグナロクでもある…

 

「フッ、木曾…どうやら前にレットシュティールでブルート・アルテリエ無しでハイリッヒ・プファイルを使った時とはワケが違うらしい」

 

「フッ、あの時は違ったが……今は霊子収束力がレットシュティールより上のフォルシュテンディッヒならスクラヴェライの…」

 

天龍VS木曾、この戦いは当然ながらターン制を採用しており、なおかつ、よりオサレな方がポイントを得る事が重要である

 

ーーー

 

「はい、青葉にはナニ言ってるかまったくわかりません!どうでしょう解説の初春様!」

 

「妾にもわからん」

 

「正直、あの二人がなんでダメージ受けてるのかまったくわかりません!」


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