不健全鎮守府   作:犬魚

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やっぱ多すぎたわー…と、絶賛後悔中

足柄(重巡) VS 羽黒(重巡)
Ark Royal(正規空母)VS 大淀(軽巡)
祥鳳(軽空母) VS 呂500(潜水艦)
雲龍(正規空母) VS 日向(航戦)

…の4本、ウフフ〜…


ブロックC

ブロックC 一回戦第九試合!リングに上がるのは数々の伝説を持ち、艦娘なら拳一つで勝負せんかい!の名台詞でキッズ達のハートを鷲掴みにする伝説の狼!ワイルドウルフ・足柄ッ!

 

そして、白虎の方角からリングに入ってきたのは妙高姉妹でイチバン危険な重巡と噂されている最凶の末妹、羽黒ッ!

 

「なんというコトでしょう!この極限ルールで姉妹が当たってしまうと言う悲運!なんという運命のイタズラ!この戦い、どう見ますか解説の初春様!」

 

「足柄に羽黒……ふむ、同じく近距離を得意とする者であり、姉妹故にその技も互いに熟知しておろう、おそらく、勝負は一撃勝負…」

 

「ハイ!ありがとうございます!」

 

リング上で向かい合う足柄と羽黒の間に殺伐した空気は漂っていない、むしろ、足柄は良い試合にしよう!互いに握手まで交わす程のフェアプレー感溢れる和やかなムード…

 

そもそも、今までが殺るか殺られるか、どいつもこいつも死はもとより覚悟の上過ぎたのだろう……殺るか殺られるかじゃない、食うか食われるかじゃない、ただ純粋な強さの比較べっこ、文化としてのファイト…!

 

そんな文化的ファイトのゴングが鳴った瞬間、羽黒の鋭い手刀が足柄を襲った!

 

「うおっ…!?」

 

…が、間一髪、その手刀を避けていた足柄はバックステップで距離を空け、妹・羽黒にニヤリと笑いつつ軽く口笛を吹いた

 

「へへっ…!アブねーアブねー、やる気満々ってワケね、いいわ!羽黒、久々にお姉ちゃんがケンカの仕方ってヤツを教えてやるわ!」

 

「ホント?えへ……エヘヘヘヘ……楽しみだなぁ~…久しぶりに、足柄お姉ちゃんが遊んでくれるなんて…」

 

「フッ、遠慮はいらないわよ?全力できなさい!」

 

「うん!」

 

足柄対羽黒の戦いは一進一退、あくまで攻めが主体の足柄とは対照的に羽黒は受けが主体、細かいカウンターを入れつつ、足柄の致命的な攻撃は必ずガードする戦い

 

そして試合が大きく動いた開始13分50秒…ッ!ラッシュの中、一瞬、ふとガードが下がった好機を狼は決して見逃さない、必殺のAre you ok?が羽黒の腹部をブチ抜いてブッ飛ばし、KOとなった

 

「へへっ…なかなかイイセンいってたわよ?ま、お姉ちゃんにはまだまだかなわないってトコね」

 

「エヘヘヘヘ……やっぱり強いなぁ~…格好いいなぁ、私の足柄お姉ちゃんは…」

 

「まったく、妙高姉さんや那智姉みたいに凶暴な姉とは似ても似つかないホントによくできた妹ね、アンタは!」

 

…あの妙高ですら思わずブルっちまうほど危険人物、羽黒、一つ上のお姉ちゃん大好きっ子である

 

◆◆◆

 

一回戦 第十試合ッ!!英国から来た覚醒の白き騎士(ナイト)!敵の手に落ちたとならば即座に死を選ぶ誇り高きロイヤルナイツ、アークロイヤルVS元連合艦隊旗艦アピールは忘れない!礼号組の知性溢れるメガネ軽巡、大淀ッ!

 

「フッ、このArk Royal…女王陛下に必ずや勝利を捧げてみせよう」

 

「いいだろう…溢れる知性で返り討ちにしてやろう」

 

リング中央で睨み合う二人の間にメンチビームの火花が散り、やんのか?あ?やんのかコラァ?とメンチ合戦しつつ思わずKISSしちゃいそうな距離まで急接近!もー!二人はいったいどうなっちゃうのー!☆

 

「フッ!ナニが知性だ!このArk Royalが……その賢いオツムを粉砕してくれる!」

 

試合開始と同時に一気に飛び出したアークロイヤル!しかし、飛び出したアークロイヤルに合わせて大淀の足刀がアークロイヤルのお腹にキレーに突き刺さり、アークロイヤルはウゲェ!と呻きながら光るゲ●をブチ撒けた

 

「アーッと!アークロイヤル!いきなり吐いてます!いきなり吐きました!これは騎士として如何なものですか!初春様!」

 

「騎士はどうかは知らんが……まぁ、サムライなら切腹じゃな」

 

「初春様の冷静で的確な解説ありがとうございます!」

 

いきなり大ダメージを受けたアークロイヤルは毅然とした顔で、クッ!と顔をあげると、さらに大淀からそのキレーな顔を蹴り飛ばされてリングをゴロゴロと転がった

 

「グボァ!!」

 

「クックック……いけないなぁ、神のコトを悪く言っては」

 

「な、クッ!言ってな……グワァァァァァァァー!!」

 

「死ねッ!!」

 

大淀の必殺技(フェイバリット)礼号牛裂き刑・礼ジング・オックスが炸裂しアークロイヤルはウギャア!女王陛下ーッ!と断末魔の叫びを上げてダウンして動かなくなった…

 

「ククク…ハハハ…ハァーッハッハッハッハッハ!これが礼号組の力よ!」

 

◆◆◆

 

一回戦第十一試合、リングに現れたのは今大会唯一の潜水艦、ドイツ生まれのジャパン育ち!悪そな潜水艦はだいたいトモダチ、悪そな潜水艦とだいたい同じ、裏の道歩き見てきたこの基地!死の内科医!呂500!VS…

 

『S!Y!O!レッツゴー!SYO!』

 

踊る第四駆逐隊を引き連れ、まるでスーパースターのようにリングへと歩いて来たのは、スーパースター剣埼こと軽空母…祥鳳!

 

「フッ…コイツは可愛い挑戦者さんだ」

 

「がるるる!ろーちゃんを舐めてると痛い目みますって!」

 

共に、実力派と名高い祥鳳と呂500の激突に大興奮の観客席、ついでに、剣埼ガールズのパンツが見えるナイスダンスにも大興奮である…

 

「さぁ注目のこの試合、死の内科医と呼ばれるろーちゃんとスーパースターSYOの激突ですが、初春様、この試合の見所はどこになるでしょうか?」

 

「ふむ、そうじゃのぉ~…互いに耐久力にはあまり自信はあるまい、故に、勝負は早めに決着をつけ…」

 

GASYAAAAAAAAAAAAAAN!!(ガラス)

 

初春様のありがたい解説の中、試合開始のゴングが鳴り、いきなり観客席上段の硝子戸が砕け散った

 

「フッ、できたてホヤホヤのパンチなんで的を外しちまったぜ…」

 

「あ…?あ…?」ジョー!ドボドボ…

 

祥鳳のスーパーブローは的である呂500を外し、空を切ったが………その、超絶的な威力は呂500、応援に駆けつけた潜水艦の仲間達、会場に集まった観客達……それら全てを戦慄させたッ!!

 

そして……呂500はそのあまりの威力に生まれて初めて心の底から恐怖した…あまりの絶望に涙も流し、おしっこも漏らした…

 

「か…勝てない、勝てないですって」ガタガタ

 

『バッキャロー!ろー!ナニビビってんだテメー!』

 

「で…でちセンパイ!」

 

『思い出せろー!今は亡きオリョール海で過ごした地獄のような訓練の日々を!その、訓練の日々に比べたらそんなモノはなんだーッ!』

 

『そうだぜ、ろー!』

 

『…ゆー、そう思う』

 

「でちセンパイ……みんな!」

 

今は亡きオリョール海……そう、たった一人、ドイツからこの国へ渡り、まだ右も左もわからないドシロートの頃でレベル1のまま放り込まれたオリョール海での戦いの日々、本来なら、新人は演習で経験を積み実戦に送り出されるが潜水艦は違う、レベル1から容赦なく実戦の超実戦主義!その、過酷な日々がドイツから来た内向的な少女を褐色の悪魔へ変貌させた…ッ!

潜水艦として大胆に振る舞いたいからこそ日々の精進は怠らない!7年あれば2555日の全ては訓練の日々…!

 

「…そうですって、ろーちゃんにも、負けるワケにはいかないワケがあるですって……みんな!ろーちゃんを身体をみんなに貸すですって!」

 

「フッ、なかなか男前のツラになったじゃねぇか、だが勝つのは私……妹が卵焼きを焼いて待ってるんでね、冷めるとマズくなっちまうのよ」

 

「うおおおおぉぉぉ!喰らえ!ろーちゃんの必殺!ガンマナイ…」

 

BAKOOOOOOOOOM!!!(マグナム)

 

祥鳳のマグナムがキレーに突き刺さり、ブッ飛ばされた呂500は割れた硝子戸の隣の硝子戸をブチ破って会場の外へと飛んでいった…

 

◆◆◆

 

ブロックC 最終戦、第十二試合!謎に包まれた仙人みたいなデカパイ空母、雲龍VSカスタム瑞雲専門店店主、航戦日向ッ!

 

「はい、これまた意外な顔合わせになりました雲龍さん対日向さん、この試合どうでしょう?初春様」

 

「うむ、正直、ヤツらに関しては妾もよく知らぬ故になんとも言い難いのぉ」

 

「一応、手元の資料によりますと雲龍さんは金●島出身のガチ妖怪と噂されているらしく、一説には、その、あまりのおきゃんぶりに金●を追い出されたのでは?と噂されてるそーです」

 

「ふむ」

 

「対する日向さんですが、航戦として高い実力を持つ実力派ですが普段は自身の経営するカスタム瑞雲ショップでカスタムした瑞雲を販売して生計を立ており、日向さんのカスタムした瑞雲はまるで狂おしく身をよじるよーに走るコトから通称、悪魔のZと呼ばれてるそーです」

 

「悪魔的じゃのぉ」

 

そして、試合開始ッ!!まずはお互いに相手の手の内を探ら……ない!雲龍は杖をブンブン素振りしながら日向にスタスタと近づき、日向はその杖を煩わしいと思ったか、片手で掴んで何事もなく粉☆砕した

 

「フッ…やるじゃない?」

 

「フッ、オマエもな」

 

お互いニヤリと薄笑いを浮かべ、雲龍はそのデカパイの谷間に手を突っ込み新たな凶器を取り出した!

 

「そ……それは!!激レアマシン!試製景雲(艦偵型)!!」

 

「葛城が提督から貰ったものよ、フッ…」

 

「なるほど……一目見てわかるぞ、なかなかチューンされている、少し見せてもらって構わないか?」

 

「いいわよ」

 

日向はゴクリと喉を鳴らし、雲龍から借りたマシンがただのマシンではない事に戦慄と同時に、歓喜を覚えた…

 

「やっぱりネ330はいいな、心情的にも特別なマシンだ、惹かれる……だが実戦ではやはり634空だ、新しい12型が出た今でも、ワケしり顔がこざかしい理屈で634空を評価する、12型より伸びたホイールベース、大きくなったボディ………」

 

「ちなみに、なんでか知らないけど私には使えないから腹立つわ」

 

「まぁ、そうなるな…」

 

ちなみに、貰った本人である葛城にも使えなかったのでどうしていいかよくわからず、普段は神棚に置いてあるらしい

 

「ありがとう、良いマシンだ…大切にしなさい」

 

「ぶっちゃけいらないけど…そうだ、アナタ、これあげるから負けてよ」

 

「フッ…」





次回はブロックD、激突!100億パワーの戦士たち!

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