【登場人物】
提督(クズの人)
たまに良い人ぶるけど基本クズ
Gotland(狩人)
まさかの連続登板、リポD6本を要求するついでにどん兵衞まで要求する女
鎮守府内に存在する煌びやかな光を放つ夜の店、ナイトクラブHO‐SHOW…
『HO‐SHOWへようこそロミオー!』
軽空母、鳳翔がオーナーを務めるこの店は決して、キャバレーナイトクラブ、略してキャバクラではない
薄い酒と安いツマミをおっぱいの大きな女が勧めてくるだけの店だ…
「キャンプシーズン開幕、インピ絶好調!柵越え連発か…どーよ?ママ、今年の大鯨ホエーヌズは?」
「フーッ〜……ボチボチじゃないかねぇ」
ノイズ混じりのゴキゲンなAM放送を垂れ流すラジオを愛用のクソ長キセルでバシバシ叩きつつ、ビッグママこと軽空母鳳翔は空いてる席にでも座ってなと言って引き出しから単1電池を取り出した…
「ナニ?調子悪いの?それ」
「アンタ修理せるかい?」
「さぁ?診てみないとワカんねぇな、っーか買い替えろよそんなオンボロ、ママと同じで色々ガタがきて…」
バシンッ!!(クソ長キセル)
「アイッタァー!!」
「誰がガタがきてるって?アァ?舐めた口利くようになったじゃないか?BOY」
「痛てぇなぁ〜…ってか、BOYはやめてくれよ」
まったく、ママにはかなわないな…いつになったら俺は一人前になれるのかねぇ、俺はまるめた基地スポを手に、とりあえず空いてるテーブルへ行き、スタイリッシュに座って基地スポを広げた…
「初場所開幕、DOS恋!USHIO、燃える青春の相!ケッコン待った無し!か〜…」
そんな基地スポのくだらないゴシップ記事を眺めていると、今宵、俺のテーブルへとやって来たシンデレラガールが、シンデレ………
「ゴトランドで………なんだ、テイトクか」
「なんだとはなんだ?テイトクがハンサムじゃいけないのかね?」
俺のテーブルへとやって来たのは“
そんなゴトランドくんはまぁいいかと言いながらも仕事である以上、俺の隣に腰を下ろした…
「キミ、たしかロー●ンでバイトしてなかったかね?」
たしかコイツ、ロー●ンでバイトしてたよな……バイト掛け持ちとはなかなか頑張り屋さんじゃないか
「ロー●ンならクビになったわ」
「ハァ!?なんで…!?」
「アンタのせいよ!アンタの!!」
「俺のォ〜…?」
ゴトランドくん曰く、先日、俺とバイト先でバッタリ出会ったあの日、岸ちゃんに猛烈にアタックした結果、岸ちゃんにマジでドン引きされ、人生を悲観して店の棚を蹴り飛ばすなどの蛮行におよび、めでたくクビになったそうな…
ちなみに、店への損害については前回の作戦海域で稼いだ給料分ほぼ全額を支払ったらしい…
「俺関係ないじゃん」
「本を正せばテイトクが変なコト言うからいけないのよ!」
「知るかそんなもん、オイ、ってかそんなくだらねー話はどうでもいいんだよ、酒!酒注げよコラ、焼酎水割りな」
「ハァ!?くだらねーハナシとはナニよ!」
ブツクサと文句タレつつ流れるような手付きで焼酎水割りを用意して俺に手渡すコイツはおそらくは根は真面目で良い子なんだろう、根は…
「ゴトも飲んでいいわよね?」
「あ?おう!飲め飲め、俺が許す、今日はオマエのその非モテ女問題について徹底討論だよ、言っとくがお互いに好きな子の名前言いっこするまで帰れねーからな!」
「誰が非モテ女よ、テイトクにだけは言われたくないわね、ハイ!En skålするわよ!En skål!」
「え?なんだって?」
ーーー
ゴトランド着席から40分…
「だからよォー…オメーはアレなんだよ、ガツガツ、ガツガツ、アレか?肉食獣か?肉食獣だな!ガハハハハハ!」
「ちーがーいーまーすぅー!ゴトは肉食じゃありませぇーん、愛を求め彷徨う狩人なんですぅー」
俺の背中をバシバシ叩き、ゴトランドくんはゲラゲラ笑いながらママぁー!ホーショーママぁー!bottle持ってきてーとか言って俺のグラスに口をつけて一息に呷る
「ブハァ!!ンめぇー!」
「オマエ、それ俺のだろ、オマ…オマサイアクだなマジで!ガハハハハハ!」
「サイアクじゃないしぃー?ってかテイトク、細かすぎ、チ●ポついてんの?」
「モチのロンよ!」
「ホントにぃ〜?あ、そーそー、チ●ポで思い出したけど、岸ちゃんにチ●ポ見せてよってスカート捲ったらマジで鋭い膝貰ったわ、膝、あの子将来有望よ、ゴトが保証するわ」
「ちょ、オマエマジサイアクだな!ってか岸ちゃんにチ●ポねーだろ?とんだセクハラ軽巡だな!」
「いやいやいや、あるでしょ?だって岸ちゃんあんな可愛い顔してんのよ?どう?岸ちゃんにチ●ポあったら?」
「………メチャメチャ興奮する」
「だっしょ!!ね?そーっしょ?ってかホ●かよ!ギャハハハハハハ!」
…いや、そりゃオマエ興奮するだろ?あの岸ちゃんだぞ?
俺とゴトランドくんがそんなバカ話で盛り上がっていると、後頭部をキセルのようなもので強打された!!
「アイッタァー!!」
「うにゃあ!!」
「やかましいんだよ!アンタら、もうちょい大人の飲み方できないのかい?」
ビッグママはそう言ってウーロン茶のペットボトルをテーブルに置き、時間は?と目で俺に問うので、隣に座るゴトランドくんを見た
「延長でしょ?モチ延長でしょ?」
「えー…でも明日早いしぃ〜.」
「あー…ゴト、なんかスカートがスースーしてきたー、なーんかアツくなってきたー」
「延長で」キリッ
「キャー!テイトクオトコマエー!チ●ポも器も大っきーい!ギャハハハハハハ!」
「ガハハハハハハ!グッドだ!」
ーーー
ゴトランドくん着席から240分………
閉店時間になり、ツケ払いにしたら店から叩きだされた…
「ったくあのババア、ちょっと持ち合わせがないくれーでヒトのケツに蹴り入れやがって、ア●ル壊れたらどーするんだっーの」
「ウゥゥ……ぎもぢ悪ぃぃ……」
そして、同じく店を叩きだされたゴトランドくんは俺の肩を借りてヨロついている…
「バカだなオマエ、ほらそこにトイレあるから行ってこい、便器に顔突っ込んで中のモン全部出してキレイキレイにしてこい」
「む……無理、ヤバい、無理、今すぐ吐く、ホントムリ」
「今吐くなよ、マジ吐くなよ、とりあえず便器の前まで連れてくから我慢しろよ?な?明日の基地スポに軽巡ゴトランド、深夜の廊下でゲロイン・オブ・ジ・エンドとか載りたくないだろ?」
「ウン………ウン」ポロポロ…
「ハァ…」
そんなゴトランドくんを無事、便所まで連れて行き、便器の前で背中を撫でてるとゴトランドくんのスカートが微妙に湿ってきた
「ウゥゥゥ……ちょっと漏れたぁ……最低ぇ…」ポロポロ…
「うわ…」
「最低ぇ……!」ポロポロ…
俺はそんな色々と打ちひしがれたゴトランドくんに、幸せな“ユメ”が見られるように1分間のイリュージョンをかけ、幸せそうに眠るゴトランドくんを便器に座らせて便所を去った…
「アフターサービスくれぇ、キチっと締めねぇとな」
そして、翌日の基地スポでは女子便からスタイリッシュに出てきた俺が一面を飾り、いらない憶測や噂が飛び交うコトになった…
次回からifエンド回、AかBか明確に決まらなかったので混ぜる感じでいこーと思います
【山風】トゲトゲトゲ
【春雨】鉄の戦慄
【明石】ハイリスク・ハイリターン
【陸奥】修羅の花嫁
…の、4本です、ウフフフー