不健全鎮守府   作:犬魚

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帰ってきた狂気のムァァァッド軽☆巡ッッッ!!

【登場人物】

提督(下手のヨコスキー)
2001のイグ●スが倒せないヘタレ

夕張(ア●ル隷奴)
私服がオシャレでスケートが得意な同性がイラつくウエストの持ち主、逆に、同性が安心するウエストは阿賀野


提督と夕張とKシリーズ

「新しい装備を開発しました、ハッキリ言って自信作です」

 

桜の開花宣言が発表され、もう春なのかしらとしみじみ感じる今日と言う名のたった一日、執務室でお風呂屋さんのスタッフ出勤情報をチェックしていると、今日もヘソチラ、クレイジーマッド軽巡がやって来た…

 

「ハッキリ言って自信作です」

 

「二度言うな、あと、久々だなこの感じ」

 

「そうですか?」

 

よく考えると半年以上は無かった気がするであろうこのやりとり、これまさに光陰矢如し、されどこの掌は烈火の如し

 

「で?今回はなんだ?どのみちロクなモンじゃねーってのは知ってるが」

 

「大丈夫です、かなりロクなものです」

 

「まぁ、とりあえず見せてみろ、結果次第でオマエのケツに掃除機ブッ挿してスイッチON・OFFを執拗に繰り返してやるわい」

 

「ヒッ…!?だ……大丈夫ですよ、うん、大丈夫!きっと提督も大満足して頂けますから!」

 

自分のケツ穴が大丈夫で済まない可能性すらあるのに、何故コイツは少し嬉しそうな顔なのか…

まさしく生まれついての狂気のムァァァッドサァイエンティィィスなのだろう、そんな狂気の天才軽巡夕張は、それでは今回の発明はこちらァァァァァ!と執務室の扉を勢い良く開いた…ッ!

 

「名付けまして、キヨシリーズです」

 

キヨシリーズ………?いや、コレただのキヨシだよな?俺の目の前に立っているのはどう見てのキヨシにしか見えないが…

 

「…足があるな」

 

「足なんか飾りです」

 

「ハッキリ言う、気に入らんな…」

 

しかしどう見てもキヨシにしか見えないが、一体ナニが違う………ん?あれ?おかしいな、清霜が二人に見えるような……

 

「って!二人居るじゃねーか!!」

 

「はい、二人居ます」

 

ど…どーゆーコトだってばよ?執務室に入ってきた清霜は二人ッ!まごうコトなき二人ッ!

 

「まぁ、平たく言えばこの二人は本物の清霜ちゃんではなく清霜ちゃんのクローンです」

 

「クローン…ッ!!」

 

クローン技術…ッ!様々な問題を孕む神への挑戦とも言えるこの技術、倫理観やらなんやらの都合上、ヒトのクローン化は未だに実現していないと聞くが………まさか既に完成していたのかッ!完全複製(パーフェクト・クローン)を!

 

「ちなみに右の子はキヨシ‐1、左の子はキヨシ‐2です」

 

「名付け方が雑ッ!」

 

「ちなみにキヨシ‐1は闇払い出来る初期型でキヨシ‐2は荒咬みが出来る96以降の仕様です」

 

「何が96だ」

 

夕張曰わく、見た目はそっくりではあるが性能自体はオリジナルキヨシに劣るらしく、完全複製(パーフェクト・クローン)と言うワケではないらしい

 

「ちなみにこのキヨシリーズですが、清霜ちゃんに医療の発展の為に清霜ちゃんのDNAマップをくださいとお願いしたら快く提供してくれました」

 

「悪魔かオマエ…」

 

最初から医療に使うつもりなどない…っ!軍事用に使う為に(ピュア)なガキを騙し、それでいて何の悪びれすら見せず、むしろ罪悪感も感じていない…っ!クズ…っ!まっことクズ…っ!

 

「ちなみにキヨシリーズはなんやかんやで1万体くらい作りました」

 

「作り過ぎだろォ!!加減ってのを知らんのかオマエは!」

 

「まぁ、最後になると劣化&劣化が進み過ぎて変な感じのクローンになったので結果的には失敗感は拭いきれませんが…」

 

ちなみにこんな感じですと写真を見せたキヨシ‐9999は、既に清霜感ゼロでデコの広いデコスケっぽかった…

 

「ちなみにこのキヨシ‐9999は腕がめっちゃ変形します、なんかめっちゃキモいです」

 

「キモいとかゆーな、カワイソーだろーが!」

 

なんてヤツだ、もともとキレたヤツだとは思っていたが……久々に予想以上にキレてやがったよコイツ

 

どうですか!この自信作!と言わんばかりに誇らしげな夕張、そしてその後ろでウォリャア!だのコレデオワリダァ!だの言いながらバトルしてるキヨシ1と2…

 

「とりあえずだ」

 

「はい!」

 

「オラァ!!」

 

ドスッ!!(一指拳)

 

「ハオ………っ!?」

 

爽やかに笑う夕張のヘソに一指拳をブチ込むと、夕張はウッギャアー!とか言いながらお腹を抱えて転げ回った

 

「オイ、キヨシ1とキヨシ2、コイツ地下室に繋いで冷水ぶっかけて放置してブルったところで尿漏れするトコ撮影してやれ、ほれ、ハンディカム」

 

「ヒィ…!?せ、せめてトイレで…!トイレでさせてください…っ!」

 

「え?ムリ」

 

「即答…っ!?」

 

「あと蛇口あるからホース伸ばしてケツ穴にブッ挿して少量の水量をア●ルに時間をかけ流し込んでやれ、あぁ…そうそう、我慢出来ずにお腹の中キレイキレイしてるトコも撮影してやれよ」

 

「な…なんて冷静で的確な指示を………」ゴクリ…

 

キヨシ1とキヨシ2は両サイドから夕張のアームをガッチリロックし、ズルズルと夕張を引きずり始めた

 

「ヒィ…!やめろォ!アナタ達を造ったの私ですよ!そ…創造主に刃向かうと言うかーッ!このちっぽけな小僧どもがーッ!」

 

「造られた生命にも“心”はあるんだぜ、夕張」

 

「やめろォー!!私が居なかったらオマエ達クローンの寿命はッ!死ぬのが怖くないのかー………!!って、あ、そーでした、死を恐れない感じに自分で設定したんでした、テヘッ!」

 

バカかコイツ、いや、バカだったな…

 

夕張はやめろォー!と叫びつつ自らが造りだしたクローンに引きずられ廊下の先へと消えて行った……

 

自らが犯した罪に裁かれる為に…

 

吐き気を催す邪悪が去り、俺は椅子に掛けてあった上着を手に取り、自分の机で静かにホモ同人を読んでいた秘書艦に声をかけた

 

「………よし、腹減ったしラーメンでも食いに行くか」

 

「そうですね」






【登場人物2】

キヨシ-1(クローン)
哀しい存在、闇払いできる

キヨシ-2(クローン)
哀しい存在、荒咬みできる

キヨシ-9999(クローン)
哀しい存在、デコ助

ネームレスキヨシ(クローン)
哀しい存在、カッコいい

KIYOSHIMO(クローン)
哀しい存在、さんを付けろよデコ助野郎ォ!

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